先日、キースのアレンジのものを聴いていたので、
おそらく影響はあるはず、コピーとか、和音を真似するというよりは
自分の耳の気持ちよさだけを頼りに、コードづけをする、楽譜も書かないで、ひたすら
弾きながら、完成していく。
それって時間はかかるけど、コード進行が完成した時には、voicing もできているので、
アドリブも心地良く出来ます。
このコードづけというのは、語学に似ています。
言葉のつながりは文法でしっかりとジョイントされています。
僕達が日本語を操るとき、文法は全く意識しません。
出てきた日本語はほぼ文法にかなっています。とはいっても、
美しい珠玉の詩をかくには才能が要ります。短歌然り、俳句然り。
美しいメロディーだったり和音付けもセンスがいります。
文法、これはいわゆる作曲法の和声をいくら勉強しても、美しいコード進行
は習得できません。禁則のコード進行をしないで手堅くコードを
並べていくだけです。並行5度はだめとか、とはいっても、これは印象派の
ドビッシーなんか当たり前のように使いますが、和声としては禁則です。
言葉も禁則処理はいろいろありますよね。
英語文法なんかでも、前置詞は2つ並べないとか、冠詞をどう扱うとか
ルールを知らないととんでもない英文を書いている生徒さんいますが、
これは知識ですので、ネイティブでない我々日本人が正しい英語を書くためには
やはり禁則を犯さないことが大切です。
音楽の中でコード進行は算術ですね。水が下に流れるように
コードの進行には一定の流れができます。
しかし、ありきたりのコード進行やクリシェはやまほどあるし、
ほとんどは出尽くした感があるのに、新しい歌がどんどん生まれる。
これはやはり自然の流れを断ち切る感性がいるということでしょうね。
さて、さきほどの話に戻すと、
イントロはCの通奏低音で上のバッキングコードはB△7ーF△7の繰り返しをしながら
更にハイテンションの装飾音を散りばめるという手法。
これは感じ良いですよ。
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