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徒然ウォッチング

エリアマネージャー日記。Q.O.L.がテーマです。

ちょいと災難

2006-07-01 | クルマ
夕べとんでもないことがありました。

会社に戻る途中の、国道一号に入る道。信号は青。普通に横断しようと思ったら、あらら、ふらふらと自転車が交差点に入ってきた!
上り坂ということもあり、こちらはすぐに停車できたのだけど、目の前で自転車は急ブレーキかけたらしく、前輪ロックがかかってしまい、前につんのめって空中で一回転…。キャー。

自転車を運転していた男の子は頭から落ちたらしく、私の目の前でしゃがみこんでしまった。
いたそー。
頭を押さえている手の隙間から血が見えていたのでタオルを貸してあげたり、自転車をよけてあげたりした…


「大丈夫ですか?」
「生きてるみたいだね」
「救急車呼びますね」
「いや、自分で呼ぶ」
「そうですか、この場所、わかります?」
「わかる。水買って来てくんない?」
「わかりました、ついでに電柱探して番地みてみます。」

…彼はちょっとお酒臭かった。

コンビニでお水を買って来て、所番地を聞いて戻ると、彼はまだ電話中。
なんと私の車のボンネットに腰掛けて、手についた血をボンネットで拭いている!ななななにすんねん!

ペットボトルのお水を渡してあげると、彼は一礼して一口飲んでから手についた血を洗い始める。もう血はとまったみたい。
「おねえさんさ、免許証みせてよ」
なんか釈然としないけど、相手はけが人だ。ケンカする理由もないのでとりあえず見せる。
彼は車のナンバーと私の免許証の内容をケータイにメモり始め、ワタシはそれまでの同情心が不信感に変わっていくのを自覚した。
…電話番号まできかれた。

赤色灯の車が近づいてきて救急車が止まる。
彼はまたうずくまった。

救急隊員が下りてきて担架が用意されてる。
「具合悪いところは?」
「首が痛い、頭も割れそう」
「横になってください、首動かさないで」
「いてー。おねえさん、もう救急車きたから大丈夫だよ、いいよ帰っても。」

…釈然としない。いいよってなによ。

そのうちなぜかパトカーもきた。
おまわりさんが二手に分かれて救急車の中の怪我人と私をそれぞれに取り囲む。
免許証の提示を求められたので「接触してませんよ」といいながら渡した。

互いの言い分を聞いたあと、しばらくおまわりさんたち同士何か話し合ってた。
そのうちの一人がこちらにやってきて、
「あっちはね、何も覚えてないっていうんですよ、気がついたらあなたの車の前にころがってたって。」

何を言うか。彼が勝手に転んだんだし、それもそれは私の車が停止した5mも前方だ。
「あなたの車ですか?」
「いえ、会社のです。戻るところ」
明らかに機嫌悪くなっているワタシ。

おまわりさんが懐中電灯をあてて車を調べ始める。はいはい、調べてくださいな、当たってないんだから。

「血がついてるね」
「この車にもたれてあの人通報してましたからそのときに付いたんでしょう」
「傷もある」
ナニ、傷なんかないわよ。
「えーそれはないでしょう」

懐中電灯に照らされた場所には、本当だ。何かで引っかかれたような新しい傷が。塗装が筋状にはげている。はげた塗装がカールして盛り上がっている。
ウッソー。
さっきボンネットにもたれて、手の血を拭いているように見えたのは、ひょっとしたら何かされたかも!

「ぶつかった傷じゃないですね。」と、おまわりさんの声。
ちょっとほっとするワタシ。
でも彼がひっかいた傷だという証拠はどこにもない。

…長期戦になるかな。
ちょっと覚悟をしなきゃと深呼吸したときでした。

隣の古いマンションからおじさんが出てきて
「当たってないよ」

えっえっ、救いの天使だ、あなたは誰?

「この建物の四階に住んでる者ですけどね、ガシャンて大きな音がしたから窓開けてみてたけど、どうみても接触する距離じゃなかったよ、車は今止まってるとこだし、自転車が転んだのはあのへん。」
と、指をさしてくれた。あーよかった。ひどく安堵。

「傷をつけられちゃったかもしれないんですよ」
「あなたがここ離れたとき、彼なんかやってたよね、写真とっとけばよかったかな、でもまさかだしね、ごめんね」

いえいえそんな、そのオタスケの一言で十分。

おまわりさんは「じゃあ目撃者と言うことで」と、なにやら書き込んでいた紙を別の紙に差し替えてクリップで留めた。

ほっとしたら涙出てきた。

…わきにいた救急隊の人から言われた。
「ここに残っていてよかったですよ。たまにね、変な人いますから、じゃ、これで」

…久々の災難でした。

いたるところに危険が。いたるところにおかしな人が。あー気をつけよう…
交差点の通過は、みなさまくれぐれも止まれるスピードでね。