Der König Hat Eselsohren

Salzburg(5)

また明日ね~♪と女子軍団と別れて、バックステージに向かう。

と、柵のところで、警備員が「ダメダメ!」と押し返そうとするので、よ~く見えるように伝家の宝刀=バックステージ・パスを見せてやる。
まさに気分は水戸黄門。
三つ葉葵ではなくて、die Dreiだが。


つーか、Tシャツ見に行くの忘れちゃったよ!!
ま、いっか、明日で。

当初の計画では、今日のうちに2枚以上調達して、明日以降はニットパーカの下にTシャツで来ようと思っていたのだが、どのみちそんな薄着では無理だ。
直前に着替えるくらいじゃないと。
だったら、明日、ライブが始まる前に買えば十分。

裏に戻ると、汗が冷えるせいか、よりいっそう寒い。
急いでセーターを着なければ。

それにしても、やはりバッグを提げながらというのは不便だな。
明日からは、このスカートはナシ。
やっぱり、ベルトループからカラビナ付きのポーチを下げるのが一番。

とはいえ、これまでに比べると、電池の減りは少なかった。
今までだと、ほぼ充電池2本使い切ってたのに、今日は替える必要すらなかった。
カメラが替わったせいで、充電池の容量が大きい?
でも前のカメラより電池食いそうだけどなぁ。
最前列だと、却って写真撮れないからかも。
動画も撮ってないし。

でも、予備の電池とスマホとバッテリーも持っていようと思ったら、やっぱポーチだ。

で、カメラは、ハンドストラップでずっと持ってるより、ケースに入れて首から提げた方が楽そうだ。
バッテリーを替える必要がないかもしれないなら尚更。

などなど検討しつつ、スマホとカメラ以外はいったんバッグにしまう。
や、その時点で、カメラはストラップがあるからともかく、スマホはポケットがないと邪魔だなぁf(^_^;

で、上から声がしているから、着替え終わったっぽいんだけど。

ステージの方からMarcが男性と女の子の親子連れを従えてやってきた。
そのまま上へ上がって行く。

上から聞こえてくる話し声に、Peterの声が混じっている。
ならば、しばらく待ってから行くとしよう。

やはりスマホを手に持って歩くのは邪魔なので、もうあとはカメラだけ提げておこう。
多少時間をおいたので、いよいよプレゼントを持って上へ。

が、なかなか話が終わらない(^_^;
わざわざ割ってはいるような用事でもないし、こういう、おそらく滅多に会うことができないであろう人達の邪魔をするのは申し訳ない。

や、自分だって、滅多に会えないんだけど(笑)
でも、明日も明後日もバックステージ出入り自由なんだから、今日だけの人を優先しないと。

というところが、やはり日本人的なんだろうか?

なんか、後から後から人が来て、他の人とはなしてる途中でも構わず、Peterと話し始める(^_^;

ドイツ人、いやオーストリア人か?遠慮ってもんがねえよ!(笑)

でも、だからって、おんなじように割って入れるほどドイツ語出来ないんだよ!!orz

というわけで、なんか次々割り込まれ、ドアの陰から様子を見ているという…明子姉ちゃんかいっっ!@巨人の星

で、またもや二人組の男性がやって来て、ひとりがいきなりPeterに話しかける(笑)
つーか、そっちのお連れさんはいいんですかい?
中に入らずにいるけど。

と、思ったら、こっちに話しかけてきた(^_^;
もちろん、こんなところに日本人がいるってのが不思議なわけで。
まあ、お決まりの、
「日本から見に来てる」
「えぇ~っっ?!」

「どういうきっかけで知ったの?」
「最初2006年にTVで見て。で、翌年にアルバム全部買って、『あ~っ!絶対にライブいきたい!』と思って。でも日本には来ないから、ドイツまで行かなきゃ!って」
「それで友達に?それはミラクルだ!」

なんか、めっちゃ感激されてます。
が、その間にも他の人に横入りされてるよ(笑)
別に順番じゃないんだけど(^_^;

「日本といえば、福島はどうなの?」
キタコレ。
「スカイツリーの上の方のフィルターが高い濃度で汚染されてる、って聞いたけど」
あ~、それ、ずいぶん前に聞いたことあるけど。

「今は大気中はそんなに高くないよ」
「じゃあ、もう全然問題ない?」
「いや水中は濃度が高い。まだ汚染水が海に流れ込んでるし。でも、政府も首相も嘘ばっかだから」

はい、日本の首相は嘘つきだ!と、一人でも多くの人に吹聴してやります!(笑)

「日本で今、魚は食べられるの? 日本人って魚食べるんだよね?」
「食べられるよ」
「でも海が汚染されてるんだったら、魚食べられないよ?」
「福島沖の魚はね。でも日本は島国だし、福島とは離れた海は全く関係ないから。汚染されたのとは全然別のところから、魚はくるし。」

う~ん、日本周辺の潮の流れを説明するのはちょっと無理。
つーか、その間にも、また他の人に抜かされてます(^_^;

でもこれ、世界の関心事だからね。
日本では政府と原子力ムラがグルになって隠蔽して、さらには再稼働までごり押ししてるけど、そんなもん海外には通じないからさ。
メディアだって国内では寿司で手懐けられたかもしれないが、海外メディアはキッチリ報道するしね(笑)

ただ、今の日本のどうしようもなくひどい状況を広く知ってもらいたいとは思うが、それはそれで、Sportfreundeの日本ライブ実現はさらに遠のくだろうなぁ…orz

で、やっと話がSportfreundeに戻ってきた(笑)
「それで、今はPeterに用があるの?」
「うん、今日はなかなか話す機会がなくって…」
と、ちょうどタイミングを見計らって、ほらっ、と押し出された。

「これ、コドモにプレゼント」
「ホント?」
「夏にお祝いできなかったから!」
「Danke Schön!! 」

ふ~っっ。
やっと渡せましたよ。

と、背後からFloがやってきた。
「Aiko、ビール飲むか?」
と冷蔵庫を開ける。
こっちの冷蔵庫は、下のとは違うのが入っている(笑)
そして、いつものごとく、あけてもらわないと飲めない(^_^;

右手奥にもう一部屋あり、そこは練習部屋になっていた。
どうりでスタッフも頻繁に出入りしているわけだ。

「Aiko、上行くぞ!」
「上?」

上で何かあるのか?

Floについて上がっていくと、まず正面の部屋に、クロスの掛かった大きなテーブル。
壁際には、ワインやグラスが並んでいる。

さっきPeterと話してた人たちも、こっちに上がってきている。

さらに右奥の方にどんどん進んでいくFloを追いかけていくと、奥の部屋は右手にオードブル類がど~ん!と並び、左手にはさらにフルーツ類が載ったテーブルと冷蔵庫。








あ、これ、昼間に写真が載ってたところか!
「好きなもん食え」
って言われても、それなりに夕飯が多かったからなあ。
並んでるものは、かなり豪華なんだけど。

FloはMarcと並んで、食べ物を物色中。




なんだかいつの間にか、結構な人数になっている。
ほぼ、どういう人たちなのかわからない(笑)
もちろん、関係者には違いないが(^_^;

でもって、Floはこっちのことを、みんなに紹介してくれちゃう。
日本の大学のProfessorinなんだ、そうだよな?とか。
うん、そこんとこ、ちょっと自慢気(笑)

そうすると、もちろんまた、どういうきっかけなのか?という話になって、カクカクシカジカとはしょり気味に説明する。
「でも、最初に会ったときには、ほとんどドイツ語話せなかったけどね」
と先回りしてやった!←Rüde に「Hallo」しかわからなかったと言われて根に持っている

なんてのも束の間、「あうあうっ、みたいな感じでさ~(笑)」とか、さらに喋れなさっぷりを強調しやがって、もっとひでえ(^_^;
「あれはアシャッフェンブルクだったっけ?」
「そうそう!」
よく覚えてるな~。そういうところは感心する。

つーかさ、なぜここでは喫煙可なんだ?
ライブ前まで、みんなびっちり着込んで外でタバコ吸ってたのって、室内禁煙だからとかじゃなかったのか?(^_^;

「ビールは?」
「今度はワインがいいなあ」
「じゃ、こっちだ」
テーブルが並んでいる方の部屋へ。
ちょうどあいているボトルが、ドアのところにいたPeterたちのところにあった。

今回は珍しいことに白ワインだ。

さっき下で話してた人とIngoと3人で、ドアのすぐ外に陣取っていた。
話しかけられついでに、そのままここに残る。

Sportfreundeと友達になった経緯を、いまだ感心してくれてたが(笑)、この人、さっき文筆家とは言ってたけど、詩人なんだそうな。
詩人やってます、って人、今まで会ったことないぜ(笑)

「Sportfreundeの曲を日本語に訳したらどう?」
「いや~、チャレンジしたことはあるけど、ドイツ語と日本語はあまりに違うから難し過ぎ!」
だって、韻を踏んでるところなんかは特に、そのまま訳しても意味不明だったり。
今回のアルバムでも「Das Geschenk 」なんかはほとんどそのまま訳せるけれど、それでも「Tante Emmas Wundervollen Fantasien Laden 」なんかは説明がいりそうだぞ(笑)

で、そこからPeterの書く詞について。
なんであんな詞が書けるのか?と、Ingoと詩人さんとであれこれ言っている。
当然、詳しい内容はわからず(^_^;

つーか、そんな内容の話が理解できるようだったら、ドイツ語ネイティブ並みなんじゃね?(笑)

でも、分からなくても、ここで聞いてるだけで楽しい。
タバコの煙を出すためか、PeterとIngoの間にある窓が開いてるが、何故かそんなに寒く感じられない。
ワインが回ったか?(笑)

「今日はどこに泊まるの?」とIngo。
「ここのすぐ近くのホテル。歩いて3分くらい」
「もしかしてBlaue Gans?」
「そう!ちょっと高いんだけど。いつももっと安いところに泊まるんだけどね」
や、マジで。
つか、みんな知ってるくらい、このあたりでは有名なホテルだったっぽい(^_^;
「何ユーロ?」
「えぇ~っと、日本円でしか見てないからなあ」
「じゃ、何円?」
「大体1万7千円かな」
素早く詩人さんがスマホで計算して見せてくれる。
その額137ユーロ。
「あ~、そんなところ」
「えっっ!!安い!!」
確かに、通常の半額以下っぽいです。
グッジョブ、エクスペディア!
安い上にマイルも貯まるぜ!(笑)

そうこうするうちに、出発時間が近づいてきたらしい。
お客さんたちも徐々に減り始めた。
PeterとIngoもそろそろバスに移動するようで、腰を上げたので、私も帰るとしよう。

ほんの2~3分とはいえ、きっちり防寒して帰らないと寒すぎる。
「また明日~♪」
こう言って帰れることの、なんと楽しいことか。

そして案の定、ホテルのドアが閉まっていたので、呼び鈴を鳴らして開けてもらう。
昼間にはいなかったおじさんが、にこやかに迎えてくれたけど、こんな2時近くまでどこで何をしてたのか、疑問に思ってたかもしれない…(^_^;
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