Der König Hat Eselsohren

奇想の系譜展@東京都美術館



北斎展とのペアチケットを買ってしまったので,奇想の系譜も行かねばならん。
でも,忙しい上に,公式ツイッターだと土日は大混雑らしい。
平日でも昼間は混雑していると書いてある。
でも,平日の方がまだマシだ。

ということで,ちょうど,ローンの借り換えのために昼に司法書士事務所に行かなければならないのをいいことに,火曜の午後に行くことにした。
ホントは東京駅からすぐのところだったから,ラファエル前派展の方がよっぽど近いのだが,奇想の系譜展は日曜で終わっちゃうしf(^_^;

もう,こうなったら,初公開作品さえ見られればいいよ。
サイトを見ている限りだと,結構見たことある作品並んでるしな。

と,あまり気合いを入れないで行ったら,入り口に行列ができているわけでもなく,そんなものすごく混んでいるわけでもない。
そこそこ。

しかも!
見たことあるものが多いからオーディオガイドもいらん!と思っていたら,ナビゲーターが小林薫さんじゃないか!!Σ( ̄□ ̄;
ずるい!!
これ,「美の巨人たち」好きは借りないわけにいかないじゃん(T-T)
でもって,音声ガイドリストには,見たことある作品がずらっと並んでるんだけどなf(^_^;
だって,のっけから若冲の「象と鯨図屏風」とか「乗興舟」とか,わざわざMIHO MUSEUMまで見に行ったし!!
象と鯨なんて,その後もまた見てるし!!
でも,作品脇の説明よりも,音声ガイドの方が情報量が多くて,これは借り得♪
しかも,最近やたらと多い,タレントとナレータを組み合わせて,無駄な趣向を凝らした音声ガイドと違って,薫さんがじっくりとガイド。
最高!!

で,今回は,若冲,蕭白,蘆雪,又兵衛,山雪,白隠,其一,国芳と,一人ずつ紹介されていくパターン。
又兵衛と山雪以外は結構見ているものが多いf(^_^;
そりゃ,国芳親方に関しては,展示されてる浮世絵は何度見たかわからないものばかりで,初めて見るのは最後の絵馬だけだし。
今回,あちこちにフィーチャーされてる蘆雪のモフモフ犬も,何度目?4回くらいは見てるのか?f(^_^;;
白隠のだるまも蕭白の群仙図屏風も3回目くらいだf(^_^;;;

その中で,比較的実物を見る機会が少ないのは又兵衛。
もしかしたら,前期で展示されていた洛中洛外図屏風と豊国祭礼図屏風くらいしか,今まで見ていないかもしれない。

特に今回の山中常磐物語絵巻は,実物見るのは初めてだ。
絶世の美女であるはずの常盤御前が又兵衛顔なのはご愛敬だが,これは本物を見ると実にスゴい。
常盤御前が死んでいく場面なので,ある意味グロいのだが,細かい筆致で,絵巻は豪華。

さらにその後の浄瑠璃物語絵巻が,すさまじく豪華!!
画面の上下いっぱいいっぱいまでみっちりと描き込まれていて,めまいがしてくる。
ここまで緻密な絵巻物って,今まで見たことない。
見られてよかったよ~♪

又兵衛以外では初公開の若冲の梔子雄鶏図。画風がまだおとなしい(笑)
それと,蝦蟇河豚相撲図。相撲というより蝦蟇が河豚を抱えてる(笑)
蕭白の美人図。これたぶん前にも見た気がするけど,狂気の漂い方が半端ない。
蘆雪のモフモフ犬は相変わらず可愛いとして,牡丹孔雀図屏風の圧倒的な筆力。
あと,妙にこじゃれたなめくじ図。
山雪の梅花遊禽図襖。
其一の初里帰りの百鳥百獣図。
国芳の火消千組の図。

いやぁ,楽しかった♪
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文化・芸術」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事