最初は、朝から京博に行こうかと思っていたのだが、しかもサッカーを見るために2時に起きていたのだが、早すぎて撃沈（笑）
予定を変更してBunkamuraへ。
これがもう、実に面白かった！！
初っぱなから、デューラーやらアルチンボルドやら、スゴイとこ持ってくるなぁ、と、だまし絵というか、もうちょっと幅広めの前史を語っておいて、20世紀に飛ぶ（笑）
しかも、一番最初の、指紋だけで描いた作品、特にカラーの方、これがイイ！
写真？と思わせる肖像画、でも実は全部指紋の集積。
ふ～ん、てな感じで通り過ぎる人も多い中、もっとよく見ると、使っている色は、シアン･マゼンダ･イエローのみ。
つまり、実際の写真を拡大したものを、忠実に指紋で再現。
スゲー！！
と思ったら、隣の「ストリート･デストロイヤー」にやられた！！
すぐに真似できそうだけど（笑）、これ好きだ！！
さらに次の「Polar Bear」もイカス！
というか、すぐ脇にいた女の子たち、
「これ、とても絵とは思えないね」「え？写真じゃないの？」「絵だよ！」
…写真です（笑）
自然史博物館のジオラマ、って書いてあるだろう。
キャプションくらいは読め（笑）
続くトマス･デマンドの写真。
ペーパークラフトの「浴室」。
これ1枚だけだと、やはり、ぱっと見ただけではわからないなぁ。
レンバッハ･ハウスで「大使館」の連作見たときも、何枚か見てから気がついたし。
これ、ペーパークラフト自体も見てみたいよなぁ。
フェンダーのアンプも、裏側を見て初めてわかる、つーか、じっくり見てようやく、
「あ、キャンバスが張ってある（笑）」
何がおかしいって、細かくキャンバスが張ってあるのがおかしい。
福田美蘭の「婦人像」には、みんな釘付け。
キモーイ！コワーイ！
が、私は隣の「Copyright」に釘付け（笑）
これ最高！！
欲しい！！
5枚全部額装して、ウチの廊下にずらっと並べたい！！
リヒターの「影」も面白くて好きなんだが、これはまさに実物を見ないと面白みが半減というか、8割減だな。
それが証拠に、よくわかってない風の人もいたよ。
何が面白いって、白い棒に見えるところは何も描かれていない、キャンバスがそのまま剥き出しになっているのに、背景と影がついたら、何かがここにあるように見えることだよ。
で、実は同じ展示室で、福田親子共演♪
福田父の「アンダーグランド･ピアノ」を皮切りに、ある角度から見ると、ある角度から光を当てると…という種類の作品が続く。
「木の鏡」は、人が少ないときじゃないと、面白くないなぁ。
わんさか人がいると、なんだかよくわからなくなってしまう。
お婦･イリュージョンのコーナーの作品は、全体的に、見る位置で見えるものが違うんで、ここにいる人たちがみんなゆらゆらしてる…（笑）
その中でも、特に、「広重とヒューズ」、これ、以前TVで見覚えが…f(^_^;
これのすごいとこは、会場が混み合っていて、かなり壁際から見始めることになるので、原理はわかっているのに、実際に正面まで来ると錯視から逃れられなくなってしまうことだ。
一生懸命に元の立体を意識しても、目は錯視状態。
まさにトリックアート！
マグリットもダリも、おなじみの作品だからイイとして、裸体を組み合わせてドクロというダリの作品を実際にやっていた、という写真は、できれば元ネタのダリの絵と、参考に、国芳親方の作品も並べて欲しかったなぁ。
東大寺の大仏殿の写真も好きですよ。
そうそう、実際、こう見えてるよね！
ところが、隣にいた子供連れのお母さん、「沢山の写真を並べて大きな写真になってるの」って、ポイントそこじゃない！！とツッコミたくなったよf(^_^;
「悲しすぎて話せない」、これがまた。
悲嘆に暮れる男性の顔が、よくよく見ると、全部おもちゃを並べてできている、と。
おもちゃだから、全体の色調もポップで綺麗。
でも、さらに、その中にアンパンマンのキャラクターがいっぱい含まれていて、いつも通りに脳天気に笑っているところがミソだと思うよ（笑）
最後にa-haの「Take On Me」。
懐かしいね！
当時、洋楽には全然今日見なかったけど、なんだかんだいって、あの頃のヒット曲って、ビデオも含めて結構覚えてるもんだ。
立体物はもちろん、現物見ないとつまんない作品も多かったんで、図録はパス。
絵はがきは、ストリート･デストロイヤーとCopyrightを探したが、Copyrightは、ファンタジア？とクマプー？だけ。
と思ったら、冊子売ってました！
300円！
もちゲット！！
つーか、Copyrightって、この冊子が現物で、会場に展示されてたのはその原画、という関係らしい。
そして後日、冊子を買い足すべく、だけどショップだけの利用はできないので、もう1回全部見ちゃいましたよ（笑）
