Der König Hat Eselsohren

平成知新館オープン記念展 京へのいざない@京都国立博物館




えぇ、タイトルそのまま、京へ誘われました(笑)

だって!
見たかったんだもん!
「伝源頼朝像」!!
雪舟大先生の「天橋立図」も!!

しかも、どっちも展示は10月13日まで。急がねば!!

ということで、金券屋で新幹線の切符を買って、京都へ。
自分ちの玄関から京都まで3時間半弱。
近くなりました(え?)

行楽にぴったりの時期とあって、京都駅からバス乗り場まで大混雑。
バスも行列がズラリ。
博物館まで大混雑だったらどうしよう?!と思ったけど、さほどでもないか。
いや、混んでるけど。

新しくオープンした平成知新館。
まずはエレベーターで3階へ。
最初の陶器のコーナーで、既にびっしりと人が張り付いていて、前途が思いやられる。
っていうか、相変わらず、器にはあんまり興味ないしf(^_^;
ということで、ワープ!!
隣の考古コーナーもワープ!!

いきなり2階へ。

下りる途中、階段から、目指す「源頼朝」が透けて見える♪
わ~お♪

苦節30年、いやそれ以上!ようやく本物を拝んだ!!
って、別にそんな苦労はしてないが(笑)
でも、小6の社会の教科書で出会って以来、金印の写真と同じくらい印象的だったもんねぇ。
歴史教科書界指折りのイケメン♪←なんじゃそりゃ

いや、でも、実際に見てみると、ほれぼれするような秀麗さ。
描線の美しさにもビックリ。
修復後とはいえ、よくぞここまで。
まさに国宝級!!「級」じゃなくて、マジ国宝(笑)
しかも、教科書の写真ではわからないが、思っていた以上の大画面。
スバラシー!!
でもって、今回の展示、白っぽい装束の「鳥羽上皇象」を挟んで、右側には「伝平重盛像」を配置!
贅沢すぎて、涙が出そうです。泣かないけど。

頼朝と違って、重盛は画面の汚れ等で、顔の造作、特に鼻のあたりがよく見えないのが残念。
でも頼朝と同じくらい、繊細な描写がなされてるんだろうと想像できる。

でもさ、見に来てる人が、結構知識も興味もない??
重盛像の存在、知らないんだ…Σ( ̄□ ̄;)

それどころか。
頼朝も「描いてないとこがあって残念」とか言ってる人がいて…誰がどう見ても、剥げ落ちちゃったとこなんですけど~(T_T)

気を取り直して。
その脇の中国の高僧の肖像、なんかとっても良い。
まさに高潔な人柄がにじみ出る、というか、珍しく、しみじみ見入っちゃった。

ついでに、同じケースに並んでいた、日本の高僧の肖像。
力強い描線に勢いがあるぜ!というか、なんかビザンチン風?f(^_^;

仏画は、いきなり「釈迦金棺出現図」がスゲェ。
生き返って説教たれる釈迦に皆ビックリ。画面の隅で、象も獅子もビックリ(笑)
つーか、教祖は死んでも、いったん生き返る、ってのがデフォなのか?

早来迎も良かったなぁ。
頭の中で「かぐや姫の物語」のラストがフラッシュバック!
あの陽気な音楽が頭の中で再生されちゃったよ♪
一段から何か飛んでるっぽいのがなんなのかが気になる…。

山水画では、やっぱ雪舟大先生が目を引きますな。
あ、でも、ナマズも可愛かったけど♪

で、雪舟先生の「天橋立図」、一度は見たかったんだ!!
実際の天橋立には行ったことないだけに、比べようがないが、わざわざ歪めて演出しているせいか、ダイナミック!!
でもって、書き入れられてる文字が、どことなくいい加減なのも、下描きっぽい(笑)
下描きだとして、もしきちんと本画を描いていたら、どんなもんになってたんだろうなぁ?

しかし、スゴイのはここからだった!!
風俗画のめくるめく世界!!

まずは「祇園祭礼図屏風」に度肝を抜かれる!!
この精緻さ!!豪華さ!!
上杉本もすごいけど、これもハンパないねぇ♪

とか思ってると、発見されたばかりの、狩野永徳「洛外名所遊楽図」。
これもまた、クオリティ高い~!!(T_T)

そしてまた、教科書でおなじみ「阿国歌舞伎図屏風」。
まさか本物に会える日が来るなんて…(T_T)

舞踊図屏風も素敵すぎる!!

中国絵画では、徽宗が何とも言えぬ情感があって、良かったよ♪

…などと2階の絵画のフロアばかりをウロウロ。
ここはじっくり見たんで、階段を上って、すっ飛ばしていた陶器コーナーに舞い戻る。

が。
相変わらず、入ってすぐのところは人が埋め尽くして見づらい上に、やはり興味がないf(^_^;
結局オーディオガイドの説明があるものだけに。

実のところ、1階の仏像とか、工芸品とかも同じ。
金細工とか漆器もテキトーですf(^_^;

あ、でも、絵巻はじっくり(笑)

「餓鬼草紙」は、最初の方こそ、生きている人間からは見えない存在として描かれていても、途中から、餓鬼=栄養失調状態の人にしか見えないな…f(^_^;
「一遍聖絵」は実に見事です。
吉備神社と厳島神社の対比っぷりが素敵!!

う~ん、満喫させてもらいました!

これだけの内容でありながら、なんと常設展扱い!
なので、九博の年間パスポートで自由に見られる!!
ありがたや~♪
交通費は、なんか桁が1つ2つ多い気がするが、そんなことは気にすんな!!(笑)
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