Ark-Performanceて、最近どうなのよ?

最近どうなのか、書きます。

AI.com 中断に関しまして

2008年11月30日 05時32分41秒 | AkashicInsurance.com
以前に告知をお約束していた「AI.com」中断に関してのお知らせです。
本来は MAGNA が更新されておりました28日に告知するお約束でした。
遅れて申し訳ありません。

少々、一連の事情に込み入った物があったりするので、何をどう書いた物かArk-Performance メンバーで考えていたもので。
もちろん出版社と揉めた、とかゴシップ的な込み入り方ではないのですが(笑

「AI.com」中断の理由ですが、読者の皆様はもうご存知かと思います。掲載誌であった MAGNA が休刊となったためです。
MAGNA 創刊の経緯や、休刊までの紆余曲折と急展開を見知っているだけに複雑な心境ではありますが、正直言えばどこか予感していた部分はありました。

本来は創刊号から掲載させていただく予定だったのが、我々側のスケジュール的な理由で途中から合流する事になったのも、少々悔いが残る点でもあります。
一方で、Webコミックに対しての様々な利点や難しい面なども垣間見られた事は財産になると考えています。

この業界の末席にある者として、今回の MAGNA 休刊に限らず、今、出版業界はいろいろな意味で過渡期を迎えつつあるように感じています。
今までのビジネスモデルを発展させるのか、それとも新しい物を模索するのか、あくまで伝統を守るのか。
実際、コミック業界は出版業界の中ではまだ元気があるのですが、最近は会う人のほとんどが得も言われぬ焦燥感と言うか、閉塞感を持っているような感じです。
この焦燥感と言うか、閉塞感の引き金はいわゆる不況だったのですが、けして原因はそれだけでは無いようにも思われます。
確かにヒット作も出ているのですが、一方でヒット作が掲載されている雑誌の休刊も少なくありません。
いわゆる出版不況なのですが、これは、書き手、売り手、買い手、それぞれの関係バランスがどこかで崩れた時にやってきます。
そのバランスの崩れが何を意味しているのか、そこから何を得て次のステップに繋げれば良いのか、それが我々も含め見えていないように思われます。

今回の MAGANA 創刊と休刊はコミック業界では非常に小さな出来事ではありましたが、その創刊の経緯から、いろいろな事を考えさせられる経験でした。
このような機会を与えていただいた関係者各位様には感謝しております。

なお「AI.com」に関しての権利は全て Ark-Performance が保有しております。
この作品に関しましては現在、幻冬舎コミックスとの間で一切の契約を結んでおりません。
ですので「AI.com」に関するお問い合わせは全て Ark-Performance までお願い致します。

ちなみに本作の再開ですが、MAGNA 掲載を前提として製作したため、再開の際は再開する媒体によって1話より新構成か新規に描き直す予定です。
現在は「ガンダムエース」誌上で「ギレン暗殺計画」を連載中ですし、まだ内容を告知出来るまでに至っておりませんが、他社での連載準備も進行させておりますので、いつどんな形で再開出来るかは明確にお約束出来ません。
申し訳ないです。
再開の折には、また当ブログにてお知らせ致します。


これからも Ark-Performance をよろしくお願いします。