Ark-Performanceて、最近どうなのよ?

最近どうなのか、書きます。

本日発売と近況などなど

2010年03月26日 15時00分02秒 | 某機動戦士
本日3月26日、Ark-Performance 作品「機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画」の第4巻が発売となりました。
最終巻です。
よろしければご一読ください。

足かけ3年の連載でした。
現担当氏から「ギレン殺しませんか?」と声をかけられたのが、この作品が生まれるきっかけでした。
「だって、ギレン死なないでしょ (^_^;」とも思いましたが、お話を聞くと「ギレンを殺し損ねる連邦軍スパイの話」と言う初期案でした。
「まぁ、でもありきたりなので、これ止めにしましょう」と、直後の打ち合わせで初期案出して来た当人に、速攻で打ち消されましたが (^_^;

我々が最初に描いたのは「ランス・ガーフィールド」と言う男がオデッサで片腕を失う第0話的なネームです。
オデッサ戦を通じて、彼は独立戦争に対し決定的な疑問を抱き、総帥暗殺を決意すると言うのが、あらすじでした。確か45ページぐらいだったと思います。
このネームはストーリーよりも「我々(Ark-Performance)が MS 戦を描けるのか?」と言う不安を払拭するために切りました。この時に得た教訓やノウハウが4巻の MS 戦に活かされています。
その後、現ギレンチームとなる面々でブレストを繰り返し、プロットを組み立てて行きました。
最初の本格的なプロットは「M.S.ERA0099」と言う書籍の中にある1枚の画稿から、ギレン・ザビ暗殺計画を1本分作り上げました。主人公は「デイビッド・シラー」です。
そして次にこの1本分のプロットを捨て去る事から始めました、これを過去としてのストーリーを組み立てる事にしたのです。

当初、「ギレン暗殺計画」はガンダムエース別冊での掲載を念頭に、少し実験的意味合いを含んだ物にしようと言う事で、制作が進行していきました。
その後、読者諸氏よりからの御好評をいただき、本誌へと移行する事になりました。さすがに本誌連載となりますと実験をするわけには行きませんので、少々プロットを変更、娯楽性を高める事にしました。
そしてこの「実験」の部分は「光芒のア・バオア・クー」へと引き継がれます。
何を実験しているのかは、お話出来ない部分もあるのでいずれその内に(^_^;

その後は、皆さんご存知の通りです。当初全3巻の予定が4巻へと延長出来たのも、読者諸氏からのご声援のおかげでした。
掲載延長はなされましたが、様々な都合で、検討のみで掲載を放棄したプロットやディテールが沢山あります。
いずれ何らかの形で皆様の前にお出し出来る日が来るかもしれません。
防衛師団の拡充と防衛大隊の設立に関するアンリの暗躍や、謀反の意を胸に秘めたままオデッサより撤退戦を指揮し、サイド3に帰還するランスのエピソードなどのプロットがあります。
ホトが延々とブツブツ、ジオンの過去・現在・未来をしゃべるだけ、と言う「絶対商業誌には載せられねぇよ(^_^;」と言うプロットとか(笑

「ギレン暗殺計画」の本筋に関してはこの第4巻で終了と言う事になります。
もしかしたら、これから展開する他作品で幾つか関連した細かいディテールなどがお見せ出来るかもしれません。
それまで単行本をお手元に置いておいていただければ、幸いです。

次回作は本単行本、今月発売の「ガンダムエース 5月号」、「電撃ホビーマガジン 5月号」にて告知させていただいた通り、

「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」

です。
現在ガンダムエースに掲載中の「MSV-R」のコミカライズ作品となります。
来月号に0話を掲載する予定で、現在、旧ギレンチームで鋭意制作中です。
ちなみにタイトルは担当氏が決めました。最初、皆で「え~」みたいな反応をしていましたが不思議なもので、使っている内に馴染んできました(笑

それでは次回は「ジョニー・ライデンの帰還」でお会いしましょう