石楠花咲く6月。この時季は奥秩父の山に行きたい。その中で頭に浮かんだのが金峰山。そこに小川山もいっしょに周回コースを歩こうと考えた。
廻り目平を起点に出発。
歩き始めると白樺の森が広がる。
少しずつ傾斜がキツくなり、樹生が変わって来ると、トウゴクミツバツツジの花が現れる。
朝日が、彼方の山に当たる。ギザギザの山容は日本の山らしからぬ光景。
最初のハシゴのあと、岩の右側から乗り越える。
岩を乗り越えた後は一気に下り、再び暗い森に入る。
次の岩を登り、再び日向に出る。
雲ひとつない、朝の景色。遠くの山々の稜線がすっきり見える。
花崗岩の山らしく次から次へと巨岩が現れる。
苔むす登山道。密生する森には日が入らず、薄暗さに中々目が慣れない。
巨岩の右脇を回る様につけられた道を行く。
先程まではアップダウンの繰り返しだったが、平坦で歩き安い道になって来る。
小川山山頂は木々に囲まれ、眺望が得られない。標高は2,400mを越えているとは感じさせない。
金峰山方面に向かう。鮮やかな緑の苔が道の脇を覆う。
野鳥の囀りだけが響く森。ゆっくりと下って行く。
暗い森から展望のある場所へ。これから向かう金峰山はまだ遠い。
徐々ながら下り一辺倒。せっかく標高を稼いだのにどこまで降るのか、と少し不安を感じる。
またも暗い森に巨岩がひょっこりと現れる。
標高が2,000mに近づく頃八丁平に到着する。
(続く)