嵐のあとの日々

モラハラブログ「あした天気にな~れ!」の後継ブログ。モラハラという大嵐をくぐり抜けたあとの平和な日々をつづります。

ケチケチ梅ジャム

2021-06-30 20:42:51 | インポート
梅シロップを作ったあとの梅の実は、いままでわたし、ちょっと
口寂しいときなどにおやつみたいにして食べていた。でも、正直言って
これはあまりおいしくない。甘さも酸っぱさも中途半端だし、果肉は
ガリガリしてるし。

これをなんとかもっとおいしく食べる方法はないものか。そう考えて、
今年は梅ジャムにすることにした。結果は、大成功とまではいかない
までも、そこそこの成功だった。そりゃ、生の梅の実から作るジャムに
比べたら香りも酸味もイマイチだけど、梅らしさはちゃんと残って、
しっかりジャムになっている。

よし、来年以降もこの手でいこう。そのために、自分用の覚え書きとして
ここに記録しておくことにした。

1.梅シロップができあがったら、プラスチックのお玉で梅の実を
  取り出す。今年はしわしわになった実だけを取り出した。中には
  ふっくらしているものもいくつかあって、まだエキスが出てきそうな
  気配だったので、そういうのはそのままシロップの中に残しておく
  ことにした。

2.しわしわの梅の重さを量り、その半分の重さのグラニュ糖を用意する。

3.梅とグラニュ糖を琺瑯の小鍋に入れ、ひたひたになるまで水を加える。
  ジャムを煮るのに水なんて、と思ったけれど、水分やエキスを
  シロップにとられた梅は、水なしじゃ煮えない。

4.その小鍋を火にかけ、沸騰したら弱火にして煮ること20分。途中で
  何回か様子を見て、煮詰まるようなら水を足す。思ったより時間が
  かかった。何かほかのことをやりながら、気長に煮るほうがいい。

5.梅の実がやわらかくなったら、木のしゃもじでつぶす。白っぽい種と
  果肉が分離するので、種だけ取り出す。残った果肉はすでにジャム状。
  もし水っぽければ、ジャム状になるまで煮詰めればよい。

6.種とジャムは別々のガラス瓶で保存。種は、少し果肉が残っているから
  おやつとしてしゃぶることができるし、魚を煮るときに臭み消しに
  入れてもいいんじゃないかな。

以上で完成。ここまで徹底的に利用してやったら、梅の実も喜ぶんじゃないか。


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夏の障子張り(2)

2021-06-28 21:55:56 | インポート
久しぶりの障子張りは、けっこう大変だった。まず、障子紙を枠や桟の
大きさに合わせてカットするのがひと苦労。ほんとはそれがいちばん
基本で、それさえしっかりできていればあとは楽勝なんだけど。

張り替えるべき障子は4面あって、最初のうちは念入りに丁寧にやって
いたんだけど、作業が進むにつれてだんだん疲れていいかげんになって
いった。カッターで切った端がまっすぐにならずに波打ったり、寸法が少し
足りなくなったり。ことに最後の1面は寸足らずでカットし直さなければ
ならず、よけいな手間がかかってしまった。

作業をやりながら考えたのは、亡き父のこと。実家では、障子の張り替えは
父の担当だった。父の張り替えた障子はきれいだったなあ。プロ並みの
仕上がりだったような気がする。記憶の中だから若干の美化はあるにせよ、
紙の端が波打っていたことなどなかったと思うし、張り上がったときは
しわもたるみもなかった。

父は几帳面な性格だったから、きっと障子紙はきちんと寸法通りにカットして
いたんだろう。細部までゆるがせにしない、そういう几帳面な性格をわたしも
受け継いでいればよかったのに。



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夏の障子張り(1)

2021-06-28 21:30:41 | インポート
普通、障子の張り替えをやるのは年の瀬ということにしている。
暮れの大掃除の一環として張り替えをやり、きれいになった障子で
新しい年を迎えるのが気持ちいいからだ。

でも、去年も一昨年も暮れに張り替えなかった。レイアウトの関係で障子の
前に書類のキャビネットが置いてあり、そのキャビネットを動かさないと
障子が外せないのだ。そしてそのキャビネットが、やたらめったら重い。
わたしの力じゃ、とても動かせない。もちろん、中の書類を全部出して
引き出しも抜けばなんとか動かせるんだけど、その手間と時間を考えると
どうにも億劫で。

長いこと張り替えられない障子は黄ばみ、うっすらと汚れがついて、
何かがぶつかったところ(ぶつけたのは、ほかならぬこのわたし)は穴が
あいている。しばらく前から、ほんとは張り替えなくちゃいけないんだけどな、
と気になっていた。

そういう状況の中、先週の末にたまさかキャビネットを動かさなければ
ならないよんどころない事情が発生した。嬉しいことに、キャビネットは
男性の作業員さんが動かしてくれる。これ幸いとばかりに、作業が終わった
あとキャビネットは元の位置に戻さずにそのままにしておいてもらい、
障子を張り替えることにした。

昨日のうちに古い障子紙をはがして枠や桟を洗い、ひと晩乾かして今日、
張り替え作業をやった。夏に障子の張り替えをやるのって、なんか変な気分。
でも、暮れでなくちゃいけないという規則があるわけじゃなし、いつだって
できるときにやればいいんじゃない? こういう作業って、思い立ったときで
ないとなかなかできないもんね。



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再挑戦

2021-06-26 21:50:48 | インポート
今シーズン2度目の、ジェネベーゼソース作り。前回はあまり
おいしくできなかったので、今度こそ、とリベンジだ。

じつは、松の実のかわりにクルミやピーナツでもいいと、どこかの
レシピに書いてあったので、前回は手元にあったカシューナッツを
使ったのだ。そのせいで、期待したような味にはならなかった。

今回はちゃんと松の実を買ってきて、軽く煎り、準備万端整えた。
どうせ手間暇かけて作るなら、おいしくなるようにしなくちゃね。

できあがりは上々。今回はうまくいった。やはりジェネベーゼは
松の実を使うに限る。

手作りのジェネベーゼソース、わたしはパスタに使うよりトーストに
塗るほうが多い。そのほか冷や奴にのせたり、白身魚のソテーや
蒸し鶏のソースにしたり、いろいろ使えて重宝する。そういう使い方だと
1人分の1回の分量などたかがしれているから、けっこう長いあいだ
楽しめる。



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母親考

2021-06-25 12:33:22 | インポート
モラル・ハラスメント被害者同盟の主宰者、大ママさんが母親について
書いていらした(「母はもうどうでもいい」)ので、わたしも自分の母親に
ついて考えてみた。

当然ながら、大ママさんのお母様とわたしの母親とでは異なる点がいくつも
ある。大ママさんのお母様がまだご存命でさまざまな要求を突きつけて
くるのに対し、うちの母はもうとっくに鬼籍に入っているし、そのずっと
前からわたしの心の中に存在しなくなっている。でも、「もう母親に対しては
恨みがあるとか、愛して欲しかったとかそういう気持はまったくありません」
という感情はおなじだ。

わたしの場合は、「もう母親からは卒業した」という言い方がいちばんしっくり
くる。わたしにとって母は、もう「どーでもいい人」なのだ。彼女にとって
わたしが「どーでもいい子」だったのと同様に。

自分のことを「美人で頭がよくて運動神経も抜群」と思い込んでいた母に
とって、ブスで運動神経の鈍いわたしはさぞかし見たくもない存在だったの
だろう。いつも邪険にされていた。浴びせられる言葉は、「こんな悪い子は
見たこともない」「世界一強情っ張りな子」「こんな子は産まなきゃよかった」
というような、わたしの存在をまるごと否定するものばかり。

「産まなきゃよかった」と言われたら、こちらだって「産んでと頼んだわけ
じゃない」と応じたくなる。そんな会話が日常的に繰り返されていては
わたしの中に自己肯定感など生じるはずもなく、ティーンエイジャーになる
ころには劣等感の塊のような人間ができあがっていた。あのころのわたしの
最大の願いは、「自分が存在した痕跡をいっさい残さずにこの世から消えて
しまいたい」というものだった。

子供というのは、どんな子供でも、「親から愛されたい、親を愛したい」と
願うものだ。その証拠に、虐待された子供は親からどんなひどい仕打ちを
受けていても、かならず親をかばう。「ママが悪いんじゃない、ボクが
悪い子だったからだよ」って。

そういうニュースを見聞きすると、わたしはいつも泣きたくなる。どんなに
頑張っても叶わぬ願いなのに、それでも親から愛されたいと願う子供の
切ない心が痛いほどわかるからだ。大昔、わたしにもそういう時代はあった。
せいぜい小学校の低学年のころまでかな。それ以後は無駄だと悟って、
愛されたいなどという大それた望みは抱かなくなった。頑なに心を閉ざし、
「こんな母親、頼まれたって愛してなどやるものか」と反抗的になった。
そして当然、母親からはますます嫌われた。

大ママさんは、「この記事の中で信田さんは『親に謝って欲しいのです』と
書かれていますが、私はとうにその気持ちはありません」と書いて
いらっしゃる。わたしも、そう。「どーでもいい人」から謝ってもらっても
何の足しにもならない。親に謝って欲しいと願う人は、まだ「親から
愛されたい、親を愛したい」という気持ちを引きずっているのだろう。
謝罪の言葉によって親との関係を清算し、修復したいのだろう。

母親とわたしのあいだに、修復したい関係など最初からなかった。というか、
修復したくなるような関係を築くことを、わたしは10歳にならないうちに
あきらめて放棄せざるを得なかったのだ。









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