23. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 3チ 日台関係の欺瞞 」
「心」なき中韓と「心」ある日本 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
3イ 日本を憎む中国・韓国
3ロ 自然を拝む日本人への蔑み
3ハ 「人民」は日本語から借りてきた言葉
3ニ 龍の爪の数が序列
3ホ 「ミラー・イメージ」の罠
3ヘ 天災の国と人災の国
3 ト 日中関係は国内問題
3チ 日台関係の欺瞞
3リ 韓国人の愛国心はまやかし
3ヌ 韓国と台湾の日本統治
3ル日本統治に感謝していた韓国人
3ヲ 「東亜日報」の慰安婦募集
3ワ 韓国の反日は幼児の甘え
3カ 汚い空気と賄賂と愛人
3ヨ 琉球共和国設立委員会
3タ 封印された天安門事件
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3チ 日台関係の欺瞞
日本は愚かにも、台湾との関係を、進んで絶って、台湾を放棄した。
著者は、台湾が中国によって吞み込まれることがあれば、その時に、日本が亡びるから、日台は一体だと説いてきた。南方からの海上輸送路を、絶たれることになる。
著者は米中国交樹立を待って、日中国交を結ぶべきだったと論じた。
せっかく、ニクソン夫妻が田中首相よりもまえに、人民大会堂で食事をしたというのに、毒味役になれなかった。
中国は、何ら、代価を払うことなく、日本との国交の正常化を、手に入れたが、日本が支払った代価は、大きかった。
アメリカはカーター大統領になってから、日本より七年も遅れて、米中国交を樹立した。
アメリカは、中華民国(台湾)と断交したものの、同時にアメリカ連邦議会が、台湾関係法(TRA)を制定して、政権に台湾を防衛することを、義務付けた。
今日でも、米台関係は台湾関係法に基づく、公的なものとなっている。
著者は、米中が国交を樹立した時に、日本の国会が、アメリカ議会に見習って、日本版の日台関係法を立法するべきだと、主張した。
しかし、日本の政界も、財界も、言論界も、まるで、幕末のお墓参りの狂乱(投稿者補足:著者がどのことを意味されているのか不明ですが、幕末には、黒船、大地震に大津波、とどめは即死病のコレラ。嘉永6年のペリー来航から幕府が滅亡する慶応4年までの15年余の間に、今まで経験したこともない「異」に遭遇しています)の再現のように、中国へすっかり靡いて、正気を失っていた。
ニクソン訪中後に、ワシントンに”二つの中国”の国旗が、翻るようになった。一つは中華民国大使館の青天白日旗と、もう一つは、中華人民共和国の連絡事務所の五星紅旗だった。
ところが、日中国交正常化後、日本にはこのような”二つの中国”は、許されなかった。
日本は日台間の交流のために、建て前として民間団体である、連絡事務所をつくったが、北京の鼻息を窺うあまり、「日華交流協会」、あるいは「日台交流協会」と呼ぶべきだったのに、「日」も、「華」も、「台」も、つける勇気がなかった。ただ「交流協会」と命名した。
日本は背骨がない国になってしまった。いまも、真っすぐ立つことが、できないのだ。
文部科学省が、毎年、「高等学校における国際交流の現状について」報告書を、発表している。
ところが、このなかに、台湾がない。しかし、台湾には、日本全国の高校から、中国を訪問するよりも、多くの生徒が訪れている。
文科省によれば、台湾を中国の中に含めているから、台湾の数字がない。日本政府は、台湾が中華人民共和国の一部であることを、一度たりとして、認めたことがないのに、なぜ、そこまで、媚びなければならないのだろうか。
日本政府や、マスコミは、ことあるごとに「中国を刺激してはならない」と、いってきた。まるで、町内に暴力団の事務所があって、住民がおどおどしているようなことだ。アメリカや、イギリス、ドイツ、インドなどの諸国を、刺激してはならないとはいわない。中国に対して、失礼ではないか。
暴力団に対しては、毅然とした態度で臨まなければならない。刺激してはならないと、相手の顔色をうかがって、機嫌をとってばかりいると、かえって、増長させることになる。
参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長