ハーレムうっちゃり通信

ニューヨークのハーレムに住みだして早ン年。ハーレムやニューヨークのことをだらだら書きつづらせていただきやす。

マックは好きかーっ!? イエース!!

2004-12-01 11:53:55 | ハーレムってところ
ハンバーガーを食べるなら
やっぱり『バーガーキング』でショ。
ワッパーと呼ばれる奴が、ジューシーでうまい!
でも本当は『モス』が一番、恋しいの(涙)。


アメリカ人の食生活について、ちょこっと書きましょうか。
って、あたしの場合は、ご近所ハーレムな人たちのことだけど。

『サンクスギビング・デイ』の回に書いたけれど、本当に好きです、炭水化物! 状態。

「あら、そんなこともないのよ。ちゃんとチキンだって食べるわよ」って、言われてもねえ、揚げものにしないと、箸(この場合はフォークおよび手か)が進まないじゃありませんか、奥さま。

そして何よりも、本当に、力いっぱい、彼らはジャンク、愛しています。

それは2年ほど前の冬の話。

当時あたしはハーレムYMCA内にあった保育園で、ボランティアをやっていた。
時間は朝の9時半くらいから、ランチを食べたあとのお昼寝時刻まで。だいたい午後1時過ぎにYを去る。

そこにはキッチンがついているけれど、子どもたちの食事は、ご近所、ブロンクスにある給食センターのようなところから、毎日11時半過ぎに届けられる。
ところがある日、12時を過ぎてもやってきていない。

あらあら、困ったわね。どうしましょう。
仕方ありません。外に食べに行きましょう。

強風の中、コートに身をくるんで外へ出て、子どもたちを導く。

あたしはこのとき、夏の間中通っていた、近所の小学校の食堂に行くのかと思っていた(夏の間は給食センターはバカンスを取っていたので)。
ところが道は違うところを通り、あれあれあれ?

WHERE ARE WE GOING?

「みんな、目の前を見なさい! 赤い旗が見えるわね? あそこが今日のランチをする場所よ。黄色でなんのイニシャルが書いてある?」

ちょっと、まって。
すっごいいや~な予感はしていたのだよ、135丁目の信号を渡った時点でさ。
おいおいおいおい、マジかよ、マジですか?

まじめに今日のランチ、マックドナルド!?

子ども総勢17人に大人5人。
3歳半から5歳までの子どもがマックで静かに出来るわけないじゃん。

「ここは学校じゃないの。レストランなんだから静かにしなさい。静かに出来なかったら外で待っていなさい」って言ってもなあ。
そら少しは効くよ、先生の脅し。でもそんなの、ほんの一瞬じゃん。

ちなみに子どもに配られたものは、2つのチキンナゲットとポテト(おかわりできるから、最終的にはナゲットは5個くらいになった)。

あたしは頼んだダブル・チーズバーガーとポテトを食べた。

「本当にそれだけでいいの? 遠慮することないのよ」って言われても……心意気だけいただきますです。だって、マック、好きじゃないから。

あたしはこの時点で、マックに入ったのは4回目くらい。
だってマック、実は不思議なパラドックスが起こっていて、日本よりも高いのですね。なぜか値段が。

そして何よりも、美味しくない。

パンはぱさぱさ、バーグは薄っぺらくって、そんなのに幾らも出せません。
それならジューシーなバーガーキングに行くよ。多少高くても満足度がぜんぜん違うもん。って、年に2度行ったらいいほうだけどね。

ちなみに125丁目だけで4件(!)もあるマック。
6番街にあたるレノックス・アベニューにも何件かあるよなあ。

対するバーガーキングは写真に撮ったものだけで、一軒のみ。同じく125丁目沿いにある。

ハーレムを歩いていて、右手にマックの袋をもっている人たちにたくさんすれ違うし、もしくは25セント及び50セントで買えるポテトチップスなんかを食べている若者もたくさんいるし、彼らとジャンクは切っても切れない関係になっている。

あの冬の日、マックに行って「それ、どうよ」と思ったけれど、でも実は、たいして変わらないランチを取っているから、子どもにとっても、先生にとっても、たまらなくうれしかったランチだったんじゃないのかなあ。

参考までに、どんなランチがあったかというと……

○フィレオ・フィッシュ(冷凍)+ポテトフライ(もちろん冷凍。波入りカットのね)+牛乳
○くたくたピザ(まずい)+コーン(冷凍もの)+コーヒー牛乳
○スパゲティ・ミートソース(麺、くたくた)+ブロッコリー(冷凍もの)+牛乳
○イエローライス(結構好きだった)+ビーフシチュー(唯一うまかったかも)+にんじん(冷凍もの)+牛乳

なんかね、野菜系が少ないです!つーか、冷凍食品を解凍しただけのって止めて欲しかったよ。もともとそんなに野菜、食べない人たちなのにさ。

そのせいか、黒人の多くは50歳がデッドラインと言われている。
心臓疾患で亡くなっちゃう人が多いのだ(ウチの彼氏のおじさんも52歳で亡くなったそうです)。

でも、そうだよなあ。と、妙に納得できちゃうのだ。

だって、子どものときから(あるいは赤ちゃんのときからとまで、言われているが)コーラを飲み
まくり、バターたっぷりのパンケーキ及びワッフルを食べ、紅茶及びコーヒーに砂糖スプーン3杯から5杯入れて飲んで(彼氏はジャスミン茶に2杯、入れてました)、揚げ物で締めるって感じだから。

ということで、慢性的に、高血圧で、糖尿病の人たちがわらわらしています。

一度、体脂肪率を測ってみたいものだね。

ジャンクが好きで、自業自得という言い方もできるのですが、そういったものしか食べる選択の余地がないという言い方もできまして……

ま、それはまたの機会。

ところでマック、好きですか????

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4 コメント

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手作り弁当 (KERO)
2004-12-01 20:47:51
持ってくる人っていないのでしょうか? あっ、いないのよね、給食だから。日本人のお母さんの作るお弁当って、すごくきれいで、いろんなおかずが入ってるよね? あれはあれで、作る方はすごくプレッシャー感じてはるかもしれないけど.... 食べる方はありがたいわね...



アキツさんの文章を読んでいて、ある邦訳書(邦訳題名は忘れたけど、原題名は“Hungry Gene”)を思い出したの。肥満の問題を扱っていて、ダイエット産業の実態とか、ファーストフードの問題点(アキツさんの指摘通り、まさに、選択の余地のなさです!)、学校に炭酸飲料の自販機を置くことで教育現場に企業の利益追求がはびこる危険性などが書かれてました。



わたしはマクドで食べるのは年に数回のみ。年齢のせいか、セットのポテトまで全部食べると、口の中に塩分が残るような気がするからね(笑)。ふーん、NYのほうがお値段、高いのかぁ。てっきり、本場のほうが安いものとばかり思ってたけど。
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@KEROさん (アキツ)
2004-12-02 08:07:34
お弁当、ですか?



こっちはもっぱらサンドイッチ(ジェリー&ピーナッツバターが定番)、もしくはデリ(コンビニみたいなものですね)で買った、やはりサンドイッチ(チーズとハムを挟んだもの)。



サマーキャンプのときに、"ぱっきゃん"のミートボールを持たされていた子どももいましたわ。



ニューヨークは共働きが前提なので(よほどのお金持ちじゃない限りは専業主婦というのはあり得ないです)「お弁当」に力は入れられないのですよ。



だから、ひどいときはお金だけ渡されて、マックに行くとか……。



"Hungry Gene"面白そうですね。日本語版、図書館で探してみようかな。



ところで、あたしもマックとはいわず、バーガーキングでポテトを食べると、塩分が残る感じがします。

飲んでも飲んでも収まらないんですよね。

すっごい塩がかかっていることなんですよね(その上にケチャップがまたすごい量で……)。
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マック (okada)
2004-12-02 10:08:20
高いですよね。こっちにきて初めて入ったファーストフードがマックなんですが、アメリカのハンバーガーって、いつでも50円くらいで食べれるイメージを持ってたので、びっくりしました…いやそのとき1番びっくりしたのは、愛想のなさなんですがね(日本のマックは徹底してるじゃないですか、スマイルくださいとかできちゃうくらい:笑)。
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@okadaちゃん (アキツ)
2004-12-03 07:52:24
世界で一番サービスがいいのは、我らがニッポン(ちゃちゃちゃ♪)です!



アメリカンに笑顔なんて求めちゃイカンよ。

しかし、本当になんであんなにブスっとしているんだろうね。

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