高次のエンコード:SO(10)スピノルでの10⊕5̄の統合
直接的結論
SU(5)の不可約表現「10」と「𝟧̄(5̄)」を場の内部操作だけで結びつけることはできません。しかし、より大きな統一群SO(10)の16次元スピノル表現に埋め込むと、
16 → 10 ⊕ 5̄ ⊕ 1
の形で自然に両者が一つの不可約多重度になります。
このSO(10)スピノルの回転(高次のエンコード)を用いれば、
このSO(10)スピノルの回転(高次のエンコード)を用いれば、
- 10中の右手型反電子 e_R^c
- 5̄中の左手型二重極子 L_L=(ν_L, e_L)
を同じ多重度内で混合・変換する説明が可能です。
1. SO(10)スピノルの分解と成分
- SO(10)スピノル 16
- 一世代の全フェルミオン(Q_L, u_R^c, d_R^c, L_L, e_R^c, ν_R^c)をひとまとめ
- SU(5)部分群への分解16 → 10_S ⊕ 5̄_A ⊕ 1
- 10_S: (3,2)₊₁/₆ ⊕ (̄3,1)₋₂/₃ ⊕ (1,1)₊₁ ← Q_L, u_R^c, e_R^c
- 5̄_A: (̄3,1)₊₁/₃ ⊕ (1,2)₋₁/₂ ← d_R^c, L_L
- 1 : 右手型ニュートリノ ν_R^c
- スピノル内部の回転
- SO(10)スピノル同士のゲージ変換により、
e_R^c↔e_L, ν_R^c↔ν_L のような混合が統一群の一要素として実現 - SU(5)だけでは独立した二つの不可約表現だったものが、SO(10)では同じ箱庭にいる
- SO(10)スピノル同士のゲージ変換により、
2. 電子「一本支柱」の再解釈
- SU(5)視点
- 10にe_R^c(1成分)、5̄にe_L(1成分)が別々に存在
- SO(10)視点
- 16の一要素として (e_L, e_R^c) がスピノル成分で一連
- SO(10)の一回転で両者を連続的に結びつけ可能
- これが「高次のエンコード」で、電子を一本の支柱として統合的に扱う鍵
3. 「変換」をSO(10)でどう説明するか
- スピノル生成子
- SO(10)には16同士のヤukawa項やゲージ結合があり、
(\overline{16},\Phi_{10},16) のように10次元ヒッグス表現を介して質量生成
- SO(10)には16同士のヤukawa項やゲージ結合があり、
- ヒッグス10次元表現Φ₁₀
- 10との相互作用でe_R^cとe_Lを結び、Dirac質量を生成
- 同時にν_Lとν_R^cも混ぜてニュートリノ質量をつくることも可能
- SO(10)回転
- 16内部の回転操作を見れば、10成分と5̄成分の間で成分が移り変わる様子を理論的に描ける
4. 次の展望
- E₆〈27〉表現まで拡大して「世代レベル」での統合
- F-theoryやホログラフィックQCDにおけるエンコード:ゲージ接続の多重性
- 高次ゲージ理論(2-ゲージ)でソリトン支柱を直接場の構造に組み込む試み
SO(10)スピノルでの10⊕5̄⊕1統合を踏まえ、支柱モデルをさらに深めて考察できます。