高橋有宇  一に観察、二に思案、三四がなくて、五に前進!!

広大な北海道の小さな町の、一介の農協職員。まだまだこれから。

たくましい農家が、プロフェッショナルな農業で、ポジティブな農村を

2015-10-15 22:01:03 | 仕事

どうも。どちらかと言うと温厚で威圧感はない、高橋有宇です。

 

 

 先週、TPP交渉が遂に大筋合意しまして、これからの農業に大きな不安が広がっている訳ですが、実際にどんな影響が出て来るのかも正直推測つけにくいところもある訳で。農産物の関税撤廃等々だけではなくTPPの分野は農業以外にもあるから、自分達の生活も含め何がどうなるのかさっぱり検討がつきません。

 

でも、「食料食品が安く手に入る様になるのは有り難いですね。」みたいな消費者の声も多数ある様で、そんな報道を見聞きするとちょっと悲しい気持ちです……。

 

これは、国民の農業農村・国産食品を応援しようとか、自然に選択する様な雰囲気が欧米と比べてまだまだ醸成されていないのも1つ問題です。

 

 

ところで、TPPが大筋合意に至ったと言う事で、政府は国内の農業への対策をしっかりすると言ってはいるが、果たしてどんな対策をしてくれるのやら。

正直言って、これまでの政府の無策と愚策に農家は振り回され、農業農村の高齢化、後継者不足、労働力不足、過疎化は一向に止まらずに寧ろ加速。北海道は別にして、内地では規模拡大や本当に担い手と言える経営体の育成が進んでいるのでしょうかね?更に、分かり難い、使い難い補助金や交付金を乱発し、本当に農家農村の為になっているのか甚だ疑問。難解・煩雑な為に逆に労力・費用も掛かって無駄な事も多いのではないかと思うところも。規模拡大と労働力不足で農家の労働負担は大きく、でも頑張っている割に農家所得は上がらずに疲弊。現状はこんな感じですよ。

そんな既に国内の農業政策に成功しているとは言えない政府が、TPPを迎えるに当たりそれに対抗し得る対策が打てるとは僕にはとても思えません。

また、日本全体の状況を見ると、米の消費は減っていますが、そもそも人口減少社会の上に超高齢化社会で、これから国民の胃袋は縮小して行くばかりです。そこへTPPで関税の撤廃やら輸入枠の拡大と来たら、国内農業に影響がない訳がないでしょう。

 

 

なんかかなり悲観的・批判的な文章ですが、農協職員よりも実際の農家さんの不安の方が大きいのではないかと思います。TPPどうこうの前に、もっと農業政策は分かり易く、やたらと種類がある補助金はもっとすっきりさせて、使い勝手が良く、本当に使いたい人が使える効果的なものにして欲しいですね。そしてその内に力がついて、補助金に頼らなくても良い様な農家が増えてくれば、良策なんですけどねぇ。


12月は来年を考える月、高橋有宇の新たな1年が始まる月

2014-11-29 17:22:46 | 仕事

なんだか、忙しいです。

 

今の部署では12月は、今年の清算と言うよりも、来年に向けての準備等の仕事が中心です。

今年は、例年の仕事に加え、いきなりの仕事もあったりして、これからやらなきゃいけない事を想像すると頭が痛いです(-_-;)

 

年賀状は全く手を付けていません!

どうする!?どうする!?どうするどうするどうする!?

 

自動車免許の更新にも行かなきゃならないしねー。ちょっと最近視力が落ちていまして、免許更新大丈夫か!?と言う状況。

どうする!?いつ行く!?どうするいつ行くゴールド免許だよ~!!

 

 

 

 

ところで、今日はお米の話を聞きに札幌に行ってきました。「地域マッチングフォーラム」と言うもので、業務用や加工用の米についての情報を提供する場。

一世を風靡した「きらら397」の後継品種となる多収の「空育180号」

アミロース含有率が高くて粘りが少なく、米粉としての利用に適した「北瑞穂」

柔らかさを持たせる形質を持った品種や、業務用には「炊き増え」の特性(ふっくら感、さらり感、捌き易さ)等が求められて、主要な品種の中では「きらら397」が一番優れていて、やっぱり実需からも「きらら397」が望まれている事。

 

 

粘り・食味ばかりが選ぶポイントなのではなく、様々な需要があり、これだけ様々な視点から研究・品種育成がされている事が分かりました。

と同時に、北海道米のこれからに大きな期待を感じました!既にマツコ・デラックスさんのCM等で北海道米の美味しさは認知される様になって来ましたが、より一層全国の消費者に食べて貰いたいですね!

 

 

そ う こ う し て い る 内 に 、 間 も な く 三 十 路 を 迎 え る の で あ り ま し た 。

 

それでは、また。


農薬を自由に撒きたいな♪

2014-08-06 22:16:33 | 仕事

はい!無人ヘリコプター!



今日は仕事の一環で、無人ヘリコプターを使って農薬散布作業をするヘリチームに同行して参りました。



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この様に、ラジコンヘリコプターの両脇に農薬を入れたタンクを積んで、空中から散布して行きます。


この方法だと、機械で田んぼに入って農薬散布するよりも、はるかに早く散布出来るのです。

うちの地区にはヘリの組合があって、農家さんから依頼を受けたほ場の防除を実施しています。 今の時期は水稲のいもち病とカメムシの防除です。

ヘリは一人では作業出来ませんし、1台1千万円以上します。それに1日に何十ヘクタールも散布出来るので、 一農家が持つよりも数人で購入し、地域一帯をまとめて散布するのが効率的なのです。

広く実施されている効率的な先端農業技術の一つかもしれませんね!


これも雨が降っていては散布出来ません。

今日は午後に雨の予報でしたし、明日も雨なので、今日中に終わらせて仕舞おうと言う事で、朝5時から、片付けて終わる19時過ぎまでの作業でした。

あー、非常に眠いです。ヘリの事、皆さんに少しは知って貰えたでしょうか?




そうそう、
由仁町であったムカデ競争ですが、我ら農協一般男子チームは準優勝!!僕も何年も走ってますが、その間で過去最高成績かな?良く頑張りました!

優勝チームとはまだまだ力の差がありますが、こうなると目指したくなりますね!


来年も頑張ります!!


上級

2013-11-24 15:32:42 | 仕事

全国(?)のJA職員を対象に実施されている農協職員資格試験と言うのがありまして、昨日は上級の試験でした。

こんな平凡なひらの職員が「一丁前に上級なんて……」と気が引けるので去年は受けなかったのですが、今年は受けてみました。
上級の次は特級ですよ!?上級とか特級とか、何だか凄く偉そうな感じがするので3級、2級、1級って言う名称なら良いと思うのですが……気にし過ぎですね(笑)。


試験科目は3つ。

・JA経営管理・農業協同組合論
・JA財務・管理会計
・JA人事管理

不勉強状態で受けているので、何とも自信はないのですが……結果は年明け。
今結果を案じてもどうにかなる訳じゃないので、一旦忘れて年内の仕事・プライベートをしっかりこなす事を考えますかな。


しばらく睡眠不足だったので、昨日~今日にかけてたっぷり寝ました。
して、食器の洗い物やら洗濯物やら溜まっていたので、片付けてゆっくりな休日です。



話は変わりますが、農協で後継者や新規就農者などを対象にした講習会を年間通して実施しています。作物の栽培基礎だとか、経営関係の基本・基礎的な話です。

22日(金)には私が講師になりまして、農業者年金と労災の話をさせて頂きました。
人に教えるのは慣れないもので、受講生に分かり易く伝わったかどうか分かりませんが、「こう言う制度があるんだな。」って事だけでも覚えて貰えたら十分ですね。




ところで、中国が尖閣諸島上空を防空識別圏に設定したらしいですが、そもそも自国の領土上空に防空識別圏は設定しないですから……中国は尖閣を日本の領土と認めたと言う事らしいです(笑)


雪め!11月め!冬め!温暖化め!

2013-11-11 23:53:40 | 仕事

雪が降りました。外は、まさに12月の様です。

流石に部屋も冷えるので、遂にストーブをつけました。

明日も降りそうだし、明後日も雪マーク。どんな事になるのやら。



9月~10月に播かれる秋まき小麦は、品種特性や土壌によっては雪腐病と言う病気の農薬による防除が必要です。
こいつにやられると越冬して雪が融けて出て来た小麦が、枯れた様な、腐った様な状態になって仕舞うのです。

その防除は根雪の前に、農薬を散布する事で行います。

と、言う中でこの雪。うちの地域では農薬散布はまだほとんど始まっていないでしょう。

まあ、この寒気が過ぎれば少し暖かくなり、雨も降るみたいなので根雪にはならないかな~、と思ってはいますが……ちょっと冷や冷やしています。


と言うのも、その農薬散布を無人ヘリコプターで散布する作業を請け負っているからです(正確には、請け負っているのは農家さんで組織したヘリの組合で、僕はその事務局をしております。)。

皆さんから委託されて、散布するもんですから、まだ一つも散布しない内に小麦が雪の下になって仕舞っては困るのです。
こちらが困るどころか、全く委託者の希望に添えていないのだから、大失態になって仕舞います。

根雪は平年で言うと12月初め頃なので、ちょっと早過ぎる大雪です。
根雪にならない事をただただ祈るのみ……。




ところで、世間では「地球は温暖化に向けてまっしぐらだ。」と言う認識が圧倒的です。と言うよりも常識と言った方が良いですかね。


でも、僕は懐疑的です。


CO2等の温室効果ガスによる温暖化効果は限定的だとの見方をする人もいますし、人間活動よりも太陽の活動や太陽系の銀河における位置が影響している、と言う人もいます。
今のCO2濃度の水準は、長い地球の歴史で見ると一番低い水準にあるそうです。

そもそも温暖化ってどこを基準に言うのでしょう?

地球環境や気候は常に変動していますから、どうも良く分かりません。

縄文時代は温暖で今よりも海岸線が内陸にあった、とは社会で習ったと思いますし、江戸時代は全般的に小氷期と言われるほど寒かったですからね。

温暖化すれば温暖な気候に対応する活動を目指し、寒冷化すれば寒冷な気候に対応する活動を目指すしかないんですよね。大昔とは違い、人間は定住して仕舞っていますから。
そう考えると、寒冷化するなら温暖化した方が良いですよね(笑)。


温暖化で異常気象が増えているとか言われるのは、人間が偏った環境を作っているから引き起こされているんじゃないかと思う部分もあります。

都市化や都市部に人口が集中して膨大なエネルギーが生まれていたり、環境開発だったりが影響しているんじゃないかと。

或いは、前々からあちこちで災害・異常気象は同じ様に起きていたけど、この世界各地の色んな情報が簡単に手に入るネットワークがあるお蔭で目立って思えるだけなのかもしれませんね。




まあそんなこんなで、着地点が良く分からなくなって来ましたが(笑)、
自然の動き・原理は人間には予測するのが超難しいですから、逆に色んな可能性をあらかじめ良く考えて心しておくのが良策・得策なのかな、と思っています。