徒然鯖日記

【青空・未来】管理人eriyによる「無人惑星サヴァイヴ」狂いな呟きと日常生活。
最近は歌い手アンダーバーさん狂い。

昨夜はこんな夢を見た。

2013年04月10日 00時03分05秒 | 思いつき小説(オリジナル)

 

12時間も寝ちゃったら、当たり前だけど全然眠くな~い!!

んで、夕べみた例の壮大な夢を一気に文章化してみました。
ただただ文章にすると終われなさそうなので、別館の高校生2人に語らせてみました。

んな訳で12時間も爆睡したのがケイノってことになってますw  
興味のある方だけご覧あれぇ~~~!!(すっごい長いので覚悟を

                             

                                    

 

                                    

 

                                    

 

                                    

 

A dream on dream

 

 

夕べは夜中まで滝田さん(先輩・現役警察官)に頼まれた捜査資料整理で疲れ果て、そのまま事務所のソファに沈没・・・・・・・・・。

 

「・・・・・・・っ!おいっ!!起きろよっ!!ケイッ!」

「・・・・・・・・・・・・・??はぁ・・・・・・・・・?」

 

揺り起こされて、目を擦りながらゴロリと寝返りを打つと目の前には相棒のリョウの呆れ顔。

 

「ん・・・・?アンタ、何でここにいんの・・・・?」

「いちゃ悪いか。」

「え・・・・?だって・・・・・・。・・・・・・?あ、そっか、ここ事務所だぁ・・・・せっかくい~夢みてたのになぁ~・・・・・」

「寝呆けやがって。」

 

大きく伸びをして寝こけていたソファから起き上がる。欠伸をしながら腕時計を見て。

 

「えっ・・・・ぎゃあ~~~!!ウッソ!何、今、4時!?午後4時ってこと??マジかよ~ガッコ!!」

「・・・・・・・・・ここから電車で学校まで40分強。俺のバイク使っても30分弱。間に合わね~だろ。」

「あ~・・・・・・・サボちゃったぁ・・・・・・・・」

 

思わず立ち上がっちゃったけど結局脱力してドスンと腰を下ろした姿を見て、学校帰りらしい制服姿のリョウは偉っそ~に腕組みして睨んでくるし。

 

「お前、昨夜の資料整理、いったい何時までやってた?」

「う~んと・・・・・ガッコ終わってからここでアイと喋っててさ~ 小学生が帰宅してからボォ~としてて・・・・・」

 

後輩の水川愛(ミカワ・アイ)は小学6年生。

 

「だから何時まで!」

「ん~・・・・?8時前から始めて10時くらいに間違ってファイリングしてたのに気付いて直したから・・・・結局4時くらい・・・・・?」

「はぁ??バカじゃね~の??」

「あ~??バカって何だよ!?アンタが手伝いに来ないからだろがっ!!」

「俺は最初からおっさんのヤボ用で行けないって言っただろが。」

 

おっさん・・・・・・私らの保護者で現役警察官の永村警視。元警視庁・捜査2課で今、所轄署・少年係のヒト。

 

「・・・・・・永村さんの用事は何時に終わったのさ?」

「10時くらい。」

「なら、それから来いっ!」

「滝田さんも『遅くなるな』って言ってただろ。」

「う・・・・・・・!」

 

・・・・・・・確かに。

別に絶対翌日まで仕上げろって言われた訳じゃないんだから、途中で帰っても良かったんだけど。

ファイリング間違ってなければ11時には終わってたのに、と思うと途端に悔しくなって「よぉ~し!絶対今夜中にあげてある!」とむきになったのはあたしの勝手・・・・・。

 

しかも0時以降は眠気にも襲われて更にスピードダウンしちゃったのも、あたしの勝手・・・・・・。

 

「くっそぉ~~!ちょっと仮眠してちゃんとガッコ行くつもりだったのにな~」

「嘘付け。」

「嘘じゃねぇ!ほら、だから制服のまんまじゃん!・・・・・ん?そういや今日は?何かあった?」

 

呆れ顔のまま隅にあるコーヒーサーバーから自分のカップにコーヒーを注いで背を向けるリョウ。

確かにこの時間学校は終わってるけど、この時間にここに着くには最終時限中に出てこないと・・・・・。

だけど、コイツは実にサラリとこう答えた。

 

「何もない。午後からサボった。」

「サボ・・・・・・はぁ~~??何でぇ~~~??」

「お前を探しに来たからだろがっ!」

「へ・・・・・・」

 

いきなり振り向かれて噛み付くように言われても。

 

「わざわざぁ~~~??ウッソだぁ~~~?」

「お前、今、出席日数強化月間だって忘れてんだろ。担任からおっさんに連絡入って、俺に探すように命令が来たんだよっ!」

「あ~・・・・・・・そ~だった・・・・・・そ~か・・・・・」

 

『出席日数強化月間』ってのは、私らみたいにサボり癖がついてる人種(実際はバイトの潜入捜査で休んでるんだけど)に校長命令で一時期出るルール。他の高校に比べてわりと緩い学校なんだけど、さすがに出席日数ギリだと睨まれる訳。

ちなみに、リョウみたいに定期テストで常に上位の人間は優遇されたりする。

 

「ん?でも午後からサボってこの時間・・・・・アンタこそ、何やってたわけ~?どうせあたし探すふりしてどっかでコーヒーでも飲んでたでしょ~!」

「・・・・・・・おっさんからケータイに電話きたのが午後1時15分。そこからバイクで一旦お前のマンションまで行って1時55分。中にいないの確認して滞在時間12分。」

「あ~~!!アンタまたひとの部屋に不法侵入したでしょっ!」

「制服ないし、パジャマ投げ捨ててあったから帰って来てないと判断して、そこからここまで約45分。」

「ほら、時間余りまくりじゃん?」

「・・・・・・・寺(事務所)の入り口でじ~さんに捕まって約1時間・・・・・・・・」

「あっそ・・・・・・・」

 

この事務所は諸事情があって目黒にある寺の境内にある。

もちろん住職の厚意でなんだけど、コイツは住職を失礼くさく面と向かってじ~さんと呼んでいても何故か気に入られているらしい。

 

「じーさんに捕まったなら何か茶菓子もらったぁ~?」

 

自分も目を覚まそうとコーヒーサーバーに近づいたところで、傍にいたリョウに腕を捕まれた。

 

「ひとこと呼べば済む話だろうが。」

「はぁ~??呼ぶぅ~~??誰を。」

「・・・・・・・・・・・・。」

 

答えずにコーヒーを啜りながら、明らかに不機嫌顔になるコイツも面白い。

 

「永村警視の用事って、例の事件の被害者令嬢のご機嫌取りでしょ?アンタのことがお気に入りでアンタにしか出来ない仕事なんだから呼んだって無駄じゃん。」

「だから4歳児は10時前に寝かせただろ~がっ!」

「・・・・・・じゃ、アンタがあたしに連絡くれれば済む話でしょ?」

「・・・・・・・・・・・・。」

 

・・・・・・何だよ、その顔。

手伝う気はあっても「手伝いましょう。」とは言えない。

・・・・・・面倒くさい男だ。

 

「あ~~!!ヤダヤダっ!!どっちにしても起こされる言われはなかったつ~のにっ!い~夢見てたとこ起こされて損したぁ~~!!」

「人に迷惑掛けて何がいい夢だっ!」

「あ~ん?アンタは迷惑じゃないじゃん?警視殿には迷惑だったけど?勝手に探してたのはアンタだしぃ~?」

「マジムカツク、コイツ。」

 

そう、保護者の命令とはいえ、無視も出来たはずだ。事件に関わっている最中ならともかく、ただの資料整理中に危険な事態に陥ることもない。

それでも、あたしらは自分達でも驚くほど仲間の安否に神経質だ。それはきっと、これまで何度も危険な目に遭ってきて、それが仲間の手によって回避された、その事実を嫌というほどわかっているからだ。

 

例え、フツ~の人が聞いて何でもないと思うことでも、あたしらは妙に深読みしてしまう。

ホント、異常なほど。

 

「・・・・・・・まぁ、死んだらジュン君発明のサーモグラフィGPSで自動送信されるって!」

「洒落にならねぇ!」

 

大瀬純生(オオセ・ジュンキ)中学1年。歳にそぐわぬメカオタクで発明品多し。

 

「あたしさ~?この前の事件の時、『逃げだしたい』って言ったじゃん?」

「・・・・・・・・・・・。」

 

急に話を変えたけど、そっぽ向いてるとはいえ話を聞いてることはわかったので続けてみる。

 

「そのせいかなぁ?今さっきまでやたら空飛ぶ夢みてたわけ。しかもさ?こうマンガとかゲームみたいに自分の背中からズバァ~~~っと羽が生えたりして・・・・・・」

「なんだそりゃ。マジにゲームだな。」

「いや~だけどさぁ。いつもそうだけど、妙にリアルな訳。・・・・・・何かに追われてるんだよね。で、街の人とかも逃げるのに協力はしてくれるんだけど、助けてはくれないの。追ってきてる奴のことを街の人も怖がってるみたい。あたしは妹みたいな子と一緒でその子を守るのに必死なのね。んで、街の中にある従兄弟の家に隠れるの。セリフもはっきり覚えてるんだよね。『このままじゃ見つかるから、ここにいるのも数日が限度だ。』『追われているのは私なんだから、この子だけでもここで預かって欲しい。』『それはいいが、この先どこに逃げる?』」

「・・・・・・・・・安っぽいドラマだな。」

「悪かったなぁ!!・・・・・・ま、でも、確かにドラマってゆ~か・・・・・ゲームだよ、ホント。あたしには不死鳥の相棒がいてさ。」

「は??不死鳥!?何で種類がはっきりしてるんだよ?」

「だってすっごい色鮮やかな鳥なんだよ?羽とかもバサバサでさ?デッカくてぇ~ 空飛んで逃げる時はそいつに乗っていくの。でも途中で敵に攻撃されて墜落しちゃうのね。」

「安っぽいファンタジーか・・・・・」

「黙って聞く!!・・・・・あたしは泣きながらその子を撫でるんだよね。そしたらみるみるうちに縮んで普通の鳥サイズになっていって・・・・・」

「笑える!!」

「笑うな!!・・・・・その子のことも健気に庇ってるわけ。従兄弟の家でこれからどうしようか、でもまだここは見つからないだろう、って話をしていたところで急に地震がおきて・・・・・・」

「敵が攻めてきたわけだ。」

「・・・・・・ムカつくけどその通りで。平屋なんだけど屋根裏に妹を逃すわけ。『先に行きなさい!』って。でも自分も屋根裏に駆けつけたら、そこには鶏が一羽・・・・・・」

「何じゃそりゃ!ギャグ?」

「確かにギャグっぽいけど、主人公のあたしは必死なんだよ!・・・・・あたしも妹の姿がなくて鶏一羽にパニックになってるのよね。そこへ従兄弟夫婦も駆け込んできて『あの子はこの鶏にされてしまったんだ!』て言うの。『嘘っ!』てあたしも言うんだけど、そこへ大きく開けた窓から敵の飛行船が見える・・・・・・」

「完全ファンタジー。」

「そ~なんだけど、ファンタジーはこれからさっ!・・・・・あたしはとにかく鶏にされたその子と傷付いた相棒の不死鳥を連れて逃げようとするの。でも飛行船の敵部隊は沢山いて狙い撃ちな訳。そこへ声が聞こえる・・・・・『念じてみよ。空を飛べ!と。』」

「はぁ??」

 

ちょっと中世ヨーロッパっぽい町並みとその向こうに見える山並みや草原は、とっても壮大で清々しくて。

そんな美しい風景の中を不自然な物々しい雰囲気の大砲をしょった飛行船達・・・・・・。

 

私は本来、この国の鳥を司る王族だった。

国はとっくに滅びて、生き残りの私を消そうと敵がやってくる。

もう一族の証である空を飛ぶ力を持つ者はいない。

本当は王族である私が最後の一人だったのに・・・・・・!

 

「はっきりとは思い出せないけど、妹だと言って連れてる子は鳥族の生き残りだけど一般人だね。普通の人間と同じ。私もホントは飛べるんだけど、いつの間にか飛べなくなって一般人に紛れて生活してた訳。で、下町でその子と出会ったの。だけど何故だか敵にバレて逃げるはめになって・・・・・」

「・・・・・・で?敵って?カメレオン族とかへび族なわけかよ。」

 

何だかんだ言って楽しんでるな?

 

「そ~れがねぇ~、よくわかんないんだよな。でも逃げなきゃ殺されるってことはわかるの。つまりその場は飛んで逃げなくちゃならない訳で。声の通り、『飛べ!』って念じる・・・・・・・・」

 

あの時の感覚は現実に戻った今でも忘れない。

映画やゲームで変身するキャラクターが羽を生やすシーンって「痛そう~」としか思わなかったけど、こんなに爽快で気持ちがいい。

まるで生まれ変わる瞬間みたいに。

 

「不思議なんだよね~、痛くも痒くもないんだ。羽生える感覚ってさ。」

「お前はゲームキャラかよ。」

「でもさっ!とにかくその後だよっ!飛んだんだよ!?こうブワッってさ~!『やったぁ、飛べた!これで城に帰れる!国も救えるっ!』ってチョ~幸せな気分に浸ったところで・・・・・・アンタのガナリ声が・・・・・・」

「なら、一生寝てろっ!」

 

丁度、コーヒーを飲み終えて勢いよくカップを置いたリョウは、そんな捨てセリフを吐いて出て行こうとした。

わかってるも~ん!カバン置きっぱなしじゃん、まぁ、取り越し苦労にイラ付いてる訳だな。

謝ればいいんでしょ、謝れば。

 

「わ~るかったってぇ~!わざわざ探しに来てくれたことには感謝しますがぁ~~~!でもさ~、アイやジュンならわかるけど、あたしはもうガキじゃないんだから一日くらいガッコさぼったからって大騒ぎすることないってぇ。永村さんもさぁ~」

「あ~?ガキだろが!それに学校さぼりが問題じゃなくて音信不通なことが問題なんだよっ!」

「えっ・・・・・・・・・」

 

そう言われてようやくカバンに入ったままのケータイを取り出して・・・・・・ホントだ、着信5件。

コイツにしては頑張った方だな・・・・・・。

 

バイブにしてた上に爆睡し過ぎだった・・・・・・。

 

「う~~~~~・・・・・・・・ゴメン・・・・・・・・・」

「ああ~~??聞こえねぇ。」

「ゴメンてば!!あ~~!もうっ!!今度は容赦なく呼び出して手伝わせっからねっ!」

「ああ、呼べよっ!捜索させられるよりよっぽどいいぜっ!」

「うん・・・・・・・・・・」

 

例え、フツ~の人が聞いて何でもないと思うことでも、あたしらは妙に深読みしてしまうんだ。

昔の事件が原因で狙われることもある。

考えすぎだってよく言われるし、そんな危険なことやめてしまえとも言われるけど。

 

もう、離れられない。

やめることなんてできない。

だって、ここにいられるのは、この仲間のおかげだもん。

 

・・・・・・・・・・・ホント、異常だろうけど。

 

「お前がさっきの夢みたいに飛んで逃げれれば別の話だけど。」

「はいはい!スミマセン!」

「飛べないんだから己を知れよな。」

「アンタだって飛べないでしょ~~~~!!」

 

「ありがとう」は言わなくてもお互いわかっている。

深読みしたって考え過ぎじゃないこともわかっている。

 

それが、今のあたしの居場所だ。

 

 

「じゃ~~~ガッコも終わっちゃったし、飛んで帰ろうかな~~~」

「じゃ俺は先に帰る。」

「え~~???やっぱ訂正っ!バイク乗せてっ!」

 

・・・・・・・・・・明日の朝は飛ばなくても気持ちよく目覚めるに違いない。

END

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eriy

鯖のカオルナと違ってこの二人は現代に生きているので、わりと管理人の私生活にリンクしがちですね。つまり、管理人が忙しいとこの二人も忙しくなるw

別館自体は全く更新が止まってますが(本館もだけどね) 元々こちらの話は大まかにエピローグまで話が出来ているので、時期設定するばポンッと話が書けたりします。この話は、大体二人が高2の最初の頃。高1の間に二人で色々事件を経験して成長して、やっとこの辺りにきて信頼関係が成り立ってきてる・・・・・って感じで書いてますが。

あれですね、鯖にしばらく関わってから書くと、単にカオルの心配性なところを引きずって、クールなはずのリョウが恥ずかしいほど心配性になってます。

・・・・・ま、でも、い~かw

 

 

 


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