岩木山麓穴場の湯 -温泉民宿じょっぱり-

青森県には各地に温泉があって、温泉天国といっても過言ではありません
今回は、そんな“温泉天国・青森県”から、ちょっと穴場チックな温泉を紹介します。

さて、県外に住んでいる知人に「岩木山の周辺の温泉地といえば？」という質問をしました。
すると、「嶽温泉」や「百沢温泉」という答えが返ってきました。

確かに、観光シーズンともなれば、この辺りの温泉地は日帰り入浴客なども加わってかなり混み合います。
どちらの温泉地も鄙びた雰囲気がとてもいいのですが、時期によっては、ちょっと混みすぎかな？と思うこともありました。

実は、岩木山周辺には、知名度はそれほど高くないものの良質な温泉が沢山あるんですね。 
今回紹介する温泉もその一つです（*^^）/

 

岩木山麓を走る県道3号線を弘前市内から鰺ヶ沢方面へ向かって進むと、嶽温泉郷の入口が見えてきます。
そこからほどなくして、道路沿い左側にこのような建物が見えてきます。

『温泉民宿じょっぱり』

日本酒の銘柄にもなっている【じょっぱり】とは、津軽弁で「頑固者」とか「意地っ張り」とかいう意味になります。

 

さて、玄関へ向かうと・・・

 

 

脇の方から、【じょっぱり】とは程遠い穏やかな瞳をしたワンちゃん（名前：コロ）がこちらを見ていました（^J^）

 
カメラを向けると、そっぽを向きます・・・（汗
そして、カメラをおろした途端にこちらを向いて、かまってかまって攻撃です（^^ゞ

 

 

 

 

コロと10分ほどじゃれた後、これまた気さくでおっとりした女将さんに250円払い、まずは凄く気になったこちらの湯小屋へ向かいました。 

（※画像クリック）

「入口に靴がなければ、誰も入ってないですからね」と教えてもらったのですが、ラッキーなことに今回は誰もいないようです

 

 

 

誰もいないのは分かっているのですが、「おじゃましまーす」と言いながら戸を引くと・・・

 

な、な、なんですかこの開放感は～!!! w（~O~）w

（※画像クリック）

遠くに見えるのは白神山地です♪

GWの真っ最中に、こんな絶景を独り占めしながら露天風呂を満喫できるなんて、もう言うことありません・・・

 

 

 

 

ちなみにこの露天風呂、ご主人の手づくりなのだそう！

木枠で囲まれた浴槽に入ると、もったいないくらい贅沢にお湯があふれ出します。

 
それでも湯口からは若草色のお湯が絶えず注がれ、またすぐに満たされます♪
もちろん源泉かけ流し

 

 

 

 

この若草色をしたお湯の泉質は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム - 炭酸水素塩・塩化物泉（含土類食塩泉・中性低張性高温泉）です。

うっすらと金属の匂いがするお湯でした。

 

 

 

 

後ろを振り向くと、残雪を纏った岩木山がこちらを覗いています。

そうそう、ここは夜も最高みたいなんですよ。
ランプの灯りがともる湯小屋で、ゆらゆらと揺れるお湯に浸かりながら満天の星空を眺める・・・ あぁ～ロマンティック～

しかし残念ながら、その景色は宿泊した人にしか味わえません。
これは、ぜひ一度泊まってみなきゃならないですね（^^ゞ

 

 

 

 

さて、最高の露天に入った後は、内湯でまったりです

（※画像クリック）

5～6人くらい入れる露天より大きめの湯船には、少々熱めのお湯がなみなみと。

 

 

 

湯口からは、少し濁った若草色のお湯が注がれていますが、泉質は露天と同じです。

 
もちろん、こちらも源泉かけ流し♪

 

 

 

 

浴室にはうっすらと金気臭が漂い、湯口の下には析出物の塊がありました。

塩化物が含まれているからなのでしょう。
飲用ではないのですが、少しなめてみると塩味がします。

 

 

というわけで今回、宿泊の方がチェックインしてくるまでの約1時間半、贅沢なお湯を独り占めさせてもらいました（^^）v

そして、女将さんにお礼を言って帰ろうとしたらコロがこんなポーズを・・・

 
なんとも人懐っこいかわいいワンちゃんです♪

コロにも「また来るよ～」としっかり告げて、次の目的地へ向かいましたとさ・・・

※平成24年8月31日を以て、休業となりました。残念です・・・(ノД｀) 

 

§温泉民宿じょっぱり§
■住所　青森県弘前市常盤野字湯段萢56
■TEL・FAX 0172-83-2175
■日帰り入浴受付時間　10：00～18：00 （但し、冬季間は露天風呂使用不可）
■入湯料　￥250
■最寄駅　ＪＲ弘前駅（奥羽本線）/ 駅から車で約50分、弘南バス[弘前～枯木平線]で約1時間、「養魚場前」下車すぐ
■HP http://joppari.no.coocan.jp/

by ヴァ♪