青い、そらのカケラ

私の大切な毎日。

願わくば。難しいけど…

2005-10-25 19:05:35 | 日記。
道を歩いていると、特に坂道を上っていると、急に後ろから車椅子を押してくれる人がいます。

手助けしようと善意でそうしてくれているのはよくわかるのだけど、私はどきっとして、びっくりしてしまうのがほんとのところです。

私は押してもらわなくて大丈夫なので、逆に、押してもらうことのほうが恐いので(例えばちょっとした段差にも、歩いている人は気付かないからがたんってなってしまうこともあるし、小さな小石に前輪がひっかかることもあるし、そういう予期せぬ振動は私の骨には一番よくないの。痛くなっちゃうこともある…)、「ありがとうございます、でも大丈夫ですよ」と言うと「せっかくやってあげたのに」と言う人もいました。

うーん。

こういうのって、難しい。

前の会社でこの話をしたら、一緒にお昼食べていた女の子が、「それって、例えば、歩いている人の背中を「大変でしょうから」って急に押してあげるのといっしょじゃん!!意味ないよね~」って言ってました。

おお、なるほど。うまいこと言うなぁと思いました。

歩いている人は、普通に歩いている時に「大変だ」とか、「誰か背中押してくれー」とか思っている人はあまりいないと思います。…いても、それは少数なんじゃないかと思う…。

私も、旦那も一緒です。

車椅子には乗ってるけど、車椅子をこいでいる時、「大変だ」とか、「誰か押してくれー」とか思ってるわけではありません。だから、彼女の言った、「大変でしょうからって、突然歩いている人の背中を押すのと一緒だ」っていうのは、びっくりするくらいわかりやすい、的確な表現だ!と思いました。

私や旦那は、基本的にお願いしたいことは、自分から声をかけます。
お願いします!って。
でも、それは私たちだから、で、障害を持つ人みんながそうではないってことをちゃんと言いたいです。
障害を持つ人の中には、自分から声をかけることがどうしてもできずに、声をかけてくれるのを待っている人もいます。それは、決して悪い意味ではなくて。色々な事情があるし、色々な障害があるから、人それぞれ、どっちがいいとか、どっちにすべきとか、そういう問題ではないと思っています。

手伝おうとしてくれる人の気持ちはとても暖かいし、嬉しいんです。それはほんとに、「世の中捨てたもんじゃないぞ」と思うことだってあるほどに。
ただ、もしお願いできるとしたら、障害を持つ人を見かけて、「あれ?困ってるのかな、手伝えることあるかな」と、もし思ってくれたなら、何か突然行動を起こすのではなくて、「何か手伝いますか」と声をかけてほしいです。
そうしたらびっくりすることもないし、「お願いします」って笑顔で言う人や、「大丈夫です。ありがとう」って笑顔で言う人や…障害を持つ人も、そうでない人も、それぞれが気持ちよくなれると思うの。

難しいけど、私が思うことです。

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