大英断
危機管理の意識に政治は、十分な対応をしているか・・・
現下の大きな経済生活危機を、
「100年に一度の危機」と呼んでいる。
しかし、そうだろうか ?
1930年代の世界恐慌の時と比べたら、
深刻さは、そこにまで至っていないように感じる。
しかし、
「50年に一度の危機」とは、
いえよう。
「100年に一度の危機」と政治家は連呼する。
ならば、
「100年に一度の緊急の政策」を
実施するのが当たり前である。
100年に一度の危機に対して必要なものは、
100年に一度の判断であるからである。
それを大英断とでも呼びたい。
英断というものに、
「大」という冠が付くかどうかはわからないが、
気持ちはわかっていただけると思う。
然るに、
国の対策は、通常の危機感に
わずかの上乗せ程度の認識のように感じる。
政治のトップは、
生活の危機感などは、テレビの中の事件としか
認識できていないのではないかとの懸念も生じる。
地方自治体の対応の方が、国より早く、より真剣である。
わが町の政策も、12月議会の指摘により、転換した。
その内容は、以前のブログで書いたとおりである。
町当局の新提案http://blog.goo.ne.jp/aogame_2006/e/57c250d1530d169ea18916af59b5465b
新提案の内容はhttp://blog.goo.ne.jp/aogame_2006/e/16793dd8cb1c21ca1027c6f1b7cf9d2b
そして、24日の臨時議会に
予定通りの緊急対策が予算提案され、
議会もそれを可決し、
早速実施に移されつつある。
振り返って、再度その内容を検討してみると、
緊急対策ではあるが、反省点もあるのではないかと感じる。
先の国会での野党提出の雇用法案に対して、
与党は、否決した。
そして、その理由が、
「too late too little」であった。
この理由にも驚いた。
「too little」は納得できなくも無いが、
「too late」とは、笑止千万である。
政権与党が適切で迅速な対応をすれば、
まったく問題ないことなのに・・・
それを棚に上げて、他をあげつらうのが実態であった。
さて、話を元に戻すと、
同様の評価がなされるのではないか。
「too late too little」
これは、その政策を否定しているのではない。
もっと踏み込んだ政策提言は無かったのかとの思いで
再度考えてみたいのである。
「too late」については、前回のブログで、
優先順位の認識のところで触れたので、
ここではあえて触れない。
「当初から判断ミスがあった」ということ。
次に「too little」について。
町当局の新提案について検証したい。
一例を挙げると、緊急対策で
「プレミアム付商品券発行事業」。
これは、プレミアム付き「ほくえい商品券」を発行することにより、
消費者の購買補助及び購買意欲を高め、
併せて地元商業の活性化を図る。
町はプレミアム部分を町費で補助するものである。
そして、その内容は、
額面5,500円の「ほくえい商品券」を
5,000円で販売し、
プレミアム部分500円を補助し、
それが購買者の得にもなるというものである。
一般に、
回数券やこの手の「地域商品券」は、
「1割の得」が当たり前である。
本来は、商工会が負担すべきその「1割の得」の部分を、
行政が負担したことは、意義があるが、
もう少し踏み込んで、
この事業の活性化を図るなら、
通常の「お得感」を超えた対応が必要ではなかったかと・・・
以前のブログでも触れたが、
岩手の雫石町では、1,000万円を使って、
2割お得なプレミアム商品券を発行した。
そして、町内の景気対策を加速させている。
医療や農機具の修理など、
170もの事業所で使える事業を展開している。
この商品券事業を考えると、
■ 購買者は、割安に消費活動が出来る。
■ 供給側は、地元での消費が増えることによって、商売が繁盛・継続できる。
ということが、ポイントになる。
さらに、今は、通常より大きな効果を得る必要がある。
ならば、「今までどおりのやり方を超えたものを」
というのが必要であったのではないか
という思いである。
今回の「北栄町版 緊急生活支援事業」。
十分、評価に値するものであるが、
この厳しい時の政策としては、
「大英断」を望む気持ちも抑えることが出来ない。
政治のうえでは、
本音と建前がちらほら見え隠れする時である。
しかし、社会には、
真に、効果的な政策実現が望まれる時でもある。
危機管理の意識に政治は、十分な対応をしているか・・・
現下の大きな経済生活危機を、
「100年に一度の危機」と呼んでいる。
しかし、そうだろうか ?
1930年代の世界恐慌の時と比べたら、
深刻さは、そこにまで至っていないように感じる。
しかし、
「50年に一度の危機」とは、
いえよう。
「100年に一度の危機」と政治家は連呼する。
ならば、
「100年に一度の緊急の政策」を
実施するのが当たり前である。
100年に一度の危機に対して必要なものは、
100年に一度の判断であるからである。
それを大英断とでも呼びたい。
英断というものに、
「大」という冠が付くかどうかはわからないが、
気持ちはわかっていただけると思う。
然るに、
国の対策は、通常の危機感に
わずかの上乗せ程度の認識のように感じる。
政治のトップは、
生活の危機感などは、テレビの中の事件としか
認識できていないのではないかとの懸念も生じる。
地方自治体の対応の方が、国より早く、より真剣である。
わが町の政策も、12月議会の指摘により、転換した。
その内容は、以前のブログで書いたとおりである。
町当局の新提案http://blog.goo.ne.jp/aogame_2006/e/57c250d1530d169ea18916af59b5465b
新提案の内容はhttp://blog.goo.ne.jp/aogame_2006/e/16793dd8cb1c21ca1027c6f1b7cf9d2b
そして、24日の臨時議会に
予定通りの緊急対策が予算提案され、
議会もそれを可決し、
早速実施に移されつつある。
振り返って、再度その内容を検討してみると、
緊急対策ではあるが、反省点もあるのではないかと感じる。
先の国会での野党提出の雇用法案に対して、
与党は、否決した。
そして、その理由が、
「too late too little」であった。
この理由にも驚いた。
「too little」は納得できなくも無いが、
「too late」とは、笑止千万である。
政権与党が適切で迅速な対応をすれば、
まったく問題ないことなのに・・・
それを棚に上げて、他をあげつらうのが実態であった。
さて、話を元に戻すと、
同様の評価がなされるのではないか。
「too late too little」
これは、その政策を否定しているのではない。
もっと踏み込んだ政策提言は無かったのかとの思いで
再度考えてみたいのである。
「too late」については、前回のブログで、
優先順位の認識のところで触れたので、
ここではあえて触れない。
「当初から判断ミスがあった」ということ。
次に「too little」について。
町当局の新提案について検証したい。
一例を挙げると、緊急対策で
「プレミアム付商品券発行事業」。
これは、プレミアム付き「ほくえい商品券」を発行することにより、
消費者の購買補助及び購買意欲を高め、
併せて地元商業の活性化を図る。
町はプレミアム部分を町費で補助するものである。
そして、その内容は、
額面5,500円の「ほくえい商品券」を
5,000円で販売し、
プレミアム部分500円を補助し、
それが購買者の得にもなるというものである。
一般に、
回数券やこの手の「地域商品券」は、
「1割の得」が当たり前である。
本来は、商工会が負担すべきその「1割の得」の部分を、
行政が負担したことは、意義があるが、
もう少し踏み込んで、
この事業の活性化を図るなら、
通常の「お得感」を超えた対応が必要ではなかったかと・・・
以前のブログでも触れたが、
岩手の雫石町では、1,000万円を使って、
2割お得なプレミアム商品券を発行した。
そして、町内の景気対策を加速させている。
医療や農機具の修理など、
170もの事業所で使える事業を展開している。
この商品券事業を考えると、
■ 購買者は、割安に消費活動が出来る。
■ 供給側は、地元での消費が増えることによって、商売が繁盛・継続できる。
ということが、ポイントになる。
さらに、今は、通常より大きな効果を得る必要がある。
ならば、「今までどおりのやり方を超えたものを」
というのが必要であったのではないか
という思いである。
今回の「北栄町版 緊急生活支援事業」。
十分、評価に値するものであるが、
この厳しい時の政策としては、
「大英断」を望む気持ちも抑えることが出来ない。
政治のうえでは、
本音と建前がちらほら見え隠れする時である。
しかし、社会には、
真に、効果的な政策実現が望まれる時でもある。