WBCキューバを完封 侍ジャパン

WBCキューバを完封　侍ジャパン



いよいよ始まったWBC 第2ラウンド。
緒戦の相手は、強敵、優勝候補の一角キューバ。

事前に、キューバのピッチャーのチャップマンを
各報道機関が紹介していた。

最速164キロの速球と、
長身の左ピッチャー。

韓国戦で、長身の左ピッチャーに対する
弱点を示していた侍ジャパン。

今回も心配した。

だが、アジア予選で、
苦手にしていた左の長身ピッチャーを攻略したが、
それは、
ピッチャーの調子がイマイチという状況もあったようだ。

日本にとって未知の新人。

アジア予選、決勝の韓国の左ピッチャーがそれであった。

当然、心配は尽きない。


いよいよ、始まった。

速球ピッチャーはコントロールが難と言うのが通例。
そして、モーションが早い。

ところがこのチャップマン投手、投げ方はそんなに早くない。
その早くない投げ方から、
160キロの速球が投げられる。

これは、打ちにくい。

人間は予想する。
その予想は過去の経験値から判断する。

そして、ゆったりとしたフォームから160キロの速球は予想しにくい。

これは体に染み付いているだろう。

しかし、1・2回の拙攻を引きずらなかった。
1・2回の攻撃はスモールベースボールの日本らしい
細かい攻めであった。

しかし、チャップマン投手のけん制などで、
いやな雰囲気で攻撃を終わった。

しかし、3回のチャンスをものにし、
チャップマン投手を引きずり下ろし、
一挙、3点をもぎ取った。

そして、4回にも1点追加。


私は、この試合、5点が勝敗点であろうと思っていた。

たとえば、7対4など、
得点が、5点を超えないと勝利は難しいと思っていた。

ツボにはまれば怖いキューバ打線。

日本は、どのようにして、
5点を超える得点をするだろうかということが、
興味のポイントだった。

前半で4点リードの日本。
5回の表の攻撃。

トップバッター4番村田。

なんと彼は、デッドボールで出塁した。

そして、彼は、内角球の玉を避けなかった。

体を回転して避けた姿を見せただけで、
体を引いていない。


村田は、横浜ベイスターズの4番バッター。
デッドボールを受けて、大傷になれば、
選手生命にも影響を及ぼしかねない。

しかし、彼は、避けなかった。




これは、WBCに対する日本選手の気持ちを
表しているプレーだと私の目に映った。


それは、ベンチの選手の目にも映っただろう。

その後、小笠原のヒットで1・3塁。

得点圏打率の高い内川のセンター前で、
貴重な5点目を入れた。

ここで、ある程度、勝ちが意識された。

松坂の最高のピッチングによる好投。
ボールが跳ねるように曲がった。

中継ぎ、押さえと、無失点。

9回には、とどめの1点。

結果的には完勝であったが、積み上げの勝利だろう。


次は、永遠のライバル、韓国戦。

接戦が予想されるだろう。

初物に弱い、侍ジャパン。

そろそろ、初心者マークははずして欲しい。

18日の韓国戦、期待したいし、
アジアの野球のレベルの高さに、
その戦術の細かさに脱帽する。

北京オリンピックに続き、
アジア旋風を起こせば、
世界の野球評価は、大いに変わるだろう。

PS
アメリカは、初戦プエルトリコ戦に破れ、
がけっぷちであったが、
敗者復活でオランダに快勝。

しかし、それは、当然。
そこからが茨の道。

野球王国アメリカは、
発祥の地などといっていては、取り残される。

だって、メジャーには、
多くは外国人がいることを忘れてはならない。