蝶絶!!男泣き・・ 其処にある黒くなった卵で混沌

中の人など・・・ゲフンゲフン

スピードグラファー (;*´Д`)

2005-04-21 13:28:27 | 禁じ手あり/TAK
 またまた……というわけですが、アニメ話に花を咲かせることとしましょう。今度はSPEED GRAPHER(Flash使いまくりのため少々重いので注意)です。

 と、その前に一つ言わせてください。

 唯は妹じゃありませんでした。

 ただの幼馴染でした。すいませんすいません(さっさと謝る)。そう、こういうこともあります。人間の記憶がいかほどの問題を惹起する可能性を秘めているか、ようくわかっただろう(グリッ)。おお、ムーゼ、おお高い詩霊、今こそ降臨して私を助けたまえ。おお記憶よ、御身は私の見聞を記し留めてきたが、更めてここに御身のあらたかさは示されよう。ってうおーいってか。

 仮に妹だったとしても、ボエティウスの『哲学の慰め』にあるように、誰が恋する人に法の枠をはめることができようか、というわけで、恋風でもそうですが、別に兄妹でも姉弟でも関係なく、恋におちた以上は何ともいたしかたないのです。恋とはこの世のいかなる人間に与えられる掟よりも偉大なのであって、それゆえ、人間の作った掟、法令はしょっちゅうそのために、あらゆる階級で破られているのです。人はわれにもなく、否応なしに愛さなければならぬ定めを有しており、仮に死んでも人はそれから逃れることはできない。と、まあ詩人の話ではありますが、こういうことでどうしようもない。

 てか、そんなことは今や微々たること。今回はそうではなくてスピードグラファーでしたな。

 第一話は残念なことに見逃してしまいましたが、第二話は見ました。これはいいですよ。見終わったとき、まあ意識されてはいませんでしたが、命の泉たる潮が満ちてゆくがごとく、創作の念が裡にやってきていました。ウィルスンのいうように、平静なときに想起された強烈な感情は、ドラマティックなフィクションにも充分に有効であろう。またこういうとき、ミューズ神を思い出しもします。特定の人間にはミューズを呼び出す特定の呪文と、ミューズを取り入れる特定の窓があって、それはいついかなるときも、詠唱され、開かれる可能性がある。そのための特定の作用を及ぼすものが今回はスピードグラファーであったというだけの話ですが、思うに、それはこの第二話のみでしょう。以降はこうも明らかな知覚は起こり得ないと思います。自らが自らのフェティシズムにおける対象たらんものとなるというネタにより、主にユーフォリア(そのフェティッシュの対象物との同化をなした超人)の問題がこれ以降前面に突出してくることは確かなので、それを見ることによってわたしの中の理性的な部分がそうではない部分を夢から覚まさせ、ミューズを忘却の彼方へ追いやってしまうのはまず必至であろう、と思われるからです。主人公であるカメラマンの雑賀辰巳(サイガ・タツミ)がフェティッシュ対象であるカメラと同化し、シャッターを切るとファインダーの中の全てが木っ端微塵に吹き飛ぶというネタは、どうも頭の内部では納得できていないようです。

 まあ、
 ~引用すたあと~

 (前略)だからといって、マニアックなものではなく、高尚な思想や哲学を声高に掲げるのではなく、あくまでエンターテイメントとしての作品作りを目指します。アクションとファンタジーと人間ドラマ、現実と非現実、日常と非日常のはざまで織り成す物語。それらを大人の視聴に耐えられる次元で作品に作り上げます。すなわち、大人の童話の創造です。

 ~引用えんど~
 ということですので、本当に大人の視聴に耐えられる次元での作品となっているのかどうかだけを心配することにします。ってオイラ大人じゃなかったや(ウホッ)。

 しかしなんともまあ……この第二話、じつにいいね。以下のような流れでした(女神とは、ユーフォリア誕生(語弊はあろうが)のための儀式を行なう者)。おそらくわかりにくいでしょうが、ビデオ録画に失敗した人がいるようなのでちゃんと書きます。でもこちらも記憶を頼りに書いてますので、時間関係が少し怪しかったりしますが。説明しようとすると長くなるのはわたしのせいです。

●神楽(水天宮のせいで、女神としていかがわしい儀式を行なわされている)が、いかにもロリコン&コスプレ女好き(想像)らしいオヤジと無表情でキスせんとする夢を見て、恐怖か不快感かは知らないが、とりあえず飛び起きる。「またあのいやな夢……」

●「あらあら、ずいぶんお寝坊さんだこと」などと、天王洲(テンノウズ)が娘・神楽をいびる。前日、すぐ近くに掛けたはずの神楽の制服がなぜか遥か彼方の部屋にあるなど、神楽の美貌に対する天王洲の嫉妬からくる行動は相当なもの。神楽に飯も食わせない(学校には空っぽの弁当を持たせる。)。

●広大な日本家屋である家は超高層ビルのてっぺんにあるため、神楽を学校に送るための車(リムジン)は、庶民には縁のない妙ちくりんなでかいエレベーター?によって地上におろされる。

●天王洲が水天宮を促し、彼は彼女のおっぱいをもみもみする。この時点で、実はわたし、天王洲が好きじゃなくなりました。大好きになりました。性格は厭だが。あのいやらしく鋭い目つきがいいね(ぉぃ)。
●辻堂(ツジドウ)たちが、水天宮のための?倉庫いっぱいにうずたかく積まれた金を前に、何かよくわからんことをしている(数えているだけ?)。ネズミに食われちまえ! ダンボールいっぱいの金なんかッ!

●栄養失調からか、神楽学校で倒れる。女教師に「ダイエットしてるんです」と嘘をつくが、先生は彼女が母にいじめられていることを見破る。そして親に話をつけてやると言うが、結局天王洲により金(とエッチ?)で買収されることになる。で、先生は金かかえて素っ裸で帰ると。これが大人の童話ですか。「大人の絵本」なんかと同じような香りがします。ものは言いようだな。まあ、監督自身が「これは変態のアニメだ」と言っているらしいのですが

●秘密倶楽部会員?の鉄工オヤジのもとに、水天宮が三億円を取り立てに向かう(秘密倶楽部は水天宮が設立した)。水天宮、一万円札を巻いた煙草を吸う。鉄工所のオヤジはなんとか金を用意していたのだが、サッカーボールを買ってくれないとご立腹の息子(「サッカーボール買ってくれよ!」)が、その金の一部(一万円)を隙をついてすったため、オヤジは辻堂らに殺される。辻堂、「遺言はこっちで用意するから心配するな」……金を持って急いで戻ってきたガキは、階段の上でぷらんぷらん揺れている、吊るされたオヤジを発見。「ボウズ、この町では(以下略)」と、水天宮は金の力をガキに教える。悔しかったら金を集めて俺の命を買いにこい、というわけです。

●家に帰るとき、神楽は先生の言葉によってちょっぴり能動的になり、肥えた運ちゃん(運転手のこと)に「少し、お金貸してくださいませんか。どこかで食べるものを買いたいんです」とか何とか言うが、金貸しも車の停止も拒否られて鬱。これも天王洲の言いつけ。家につくと、なぜか苺や何やの鉢植えが通路の脇に点々と置かれている。お腹をすかした神楽は実をちぎってモグモグ食う。が、それはさっき書いた天王洲と先生の情事を見せる目的の誘導装置だった。食い物を追って行くと、大人の女の淫靡な鳴き声が。しかもそれは神楽の部屋から聞こえるのであった。

●先生が買収されたのと、大人の行為を見て神楽さらに憂鬱。驚愕して鞄を落とし、そのまま飛び出し走り出し、入口(と言っていいのか)のところで涙を流す。「約束通り、その両手に持てるだけ持ってお帰りなさい。ただしその姿(裸)のままでね」と天王洲、先生に言う。先生は走って帰ろうとするが、泣いている神楽の横を通り過ぎるさいうっかり札束の一つを落としてしまい、神楽に「お願い神楽さん、それを拾って! 早くぅ!」そういうわけで、神楽は「大人なんて信じない! わたしは子供のまま生きる!」と思ったかどうかは知りませんが、その後ピーターパンと恋におちましたとさ(嘘ですが)。

●そのとき車がエレベーターにて到着。水天宮、「どうされました、神楽様」天王洲、「ちょっと社会勉強をね。この子に金で買えないものはないということを教えていたのよ」水天宮、「それはよいことを」……こいつらヤヴァイですな。

●で、水天宮、「神楽様、ピアノのレッスンのお時間です。教授の家までわたしの車でお送りしましょう」ということで、神楽は水天宮とともに教授宅へと向かう。道中赤信号のため停止中、車から笑顔の子供が描かれた看板(書かれている文字は確か「幸せですか」だったか)を見て、「水天宮さん、あの子はどうしてあんな風に笑えるんでしょう」と神楽。水天宮が何か酷いことを言ったような覚えがあるが、科白は全部は覚えていない。「貧しき国の連中の幸せなど考えたこともない」うんぬん。で、神楽、「貧しくても、きっとあの子たちには自由があるわ」それに対して水天宮、「自由? フン(鼻で)なんともロマンティックな言葉ですが、しかし残念ながらこの国では、自由すらただでは手に入らないのです」と無表情。「この国にいる限り、貧しき者に自由などあり得ないのです。ローン、税金、生活費……貧しければはした金に生涯苦しむ哀れな囚人となる。それがこの国です」神楽、「だったらわたしはこの国を出たい! どこか遠くへ行きたい! わたし、怖いんです。毎晩のように見るおぞましい夢」すかすかの歯が並ぶ口からいやらしい舌を出して、女神のキスを待つ肥えた変態オヤジのあの夢が想起される。「このままではわたし――」そこで水天宮、「そんなものはただの夢です。(中略(忘れた))いずれ神泉(シンセン、天王洲の名前)様の後をつがなくてはならないのですよ」というわけで、嘆きの神楽はワンダーランドへ(違)

●町に雑賀の姿がある。このあと、秘密倶楽部に侵入してとらえられる運命にある。

●教授宅。神楽が月光の第一楽章の中盤付近で打鍵をミスる。教授、「どうしたんだ!」神楽、「すみません、何かその、においが気になって」教授、その科白に動揺。「最初からやり直したまえ!」

●教授、その部屋を出て、水天宮と辻堂の前で「駄目だ! あの手を見ていると我慢できなくなる!」と叫びつつ、狂人のごとく頭をかかえる。これは発狂したな。「(続き(記憶曖昧))わたしには新しい、美しくしなやかな手が必要なんだ!」別の部屋の扉をあけながら、「見てくれ」そこには暗闇がある。

●暗闇の奥に腐った腕がある。蛆がわき、それが床にぼとりと落ちて蠢く。教授、「エンジェルの腕はもう腐り始めている! 許しておくれエンジェル」そこで水天宮、「ご安心ください、今日は倶楽部の営業日。もちろん、教授の新しい腕も……」教授、「本当かね!」これはしたり!(笑)水天宮、「今日はVIPの方々にまた、女神様の儀式にも参加していただく予定です」

●神楽、月光弾き終わる。水天宮が神楽の耳もとでささやきかける、「神楽様、本当のあなたに戻るお時間です」で、神楽の耳に向かって何事かつぶやくシーンが入るが、何を言っているかはわからない。こりゃ後催眠のためのキーワードか何かだろうか? それで、倶楽部での儀式の記憶を隠蔽されていると。そうかな? ちなみに神楽は水天宮に利用されてます。

●神楽は(無表情の)妙なコスプレ女神となり、秘密倶楽部の儀式に。倶楽部の秘密の部屋の光り輝く天井から両手を広げ舞い降りながら、(わたしは誰? わたしは何なの?)

●下では、侵入者雑賀が筋肉隆々の男にとらえられていた。彼の前に舞い降りた神楽、(助けて……お願い……)そう思いながら彼に口付けし、涙を流す。水天宮が叫ぶ、「神楽様をその男から引き離せ!」筋肉男により後ろに放られる雑賀。(なぜだ神楽。あの男にユーフォリアの因子などあるはずは――)と水天宮は思う。「侵入者にすみやかな死を!」水天宮が叫ぶと、例の筋肉男は剣を取り出し、雑賀に向かって振り下ろした。血を吐き、目が白目をむく。傷から噴出した血液が、無表情で呆然と見つめる女神・神楽の体中にビシャアとばかりにふりかかる。だが彼女は身動き一つしないのであった。

 そこでエンディング。次の話で、女神のキスをうけた雑賀は覚醒し、傷口はみるみる治っていき、カメラというフェティッシュ対象物と同化するわけですな(公式サイトから)。なにやら待ち遠しくてならないぜ。
 てか上の、結構長くなりましたなぁ。この第二話はとりあえず残しておきたいがために書いたので、続きは書きません。あなたの目で衝撃の結末を確認せよ! なんてわたしゃ結末なんか知りませんが、三話四話と書いていくつもりはありませんのでね。めんどいので(何ィ)。書けっつわれたら書かないでもないが、やはり面倒だわ。こういう記録って実際のところ需要あるんですかね。まっ! 今回は個人的な理由からというわけで特別。別のアニメであっても、感動を覚えたり気分が大いに揺さぶられるような話を見たときには、もしかしたらまた似たようなことをやらかすかもしれませんがね。あ、アクエリオンは結構イカスな。その次のガオガイガーを見たとき笑止!とか思った。

 今流れたCM(現在四月二十一日の午前二時)。「低温抽出だとお茶がこんなに美味しいのはなぜだろう?」CMのくせに疑問形かよ!

 で、ネギま!が終わって極上生徒会。微妙なギャグが心をくすぐるかと思ったらそうでもなかったりするアニメ。目の描き方のせいですかね、極上生徒会の大概のキャラって顔がよく似通ってうわなにをするんだやめてくださいやめてほしいの。

オチもなく突然ここで終了。

 疲労が、邪悪な亡霊たる疲労が、肉体の中心からいっとう先まで満ち、覆い、あたりの空気さえ、ためにうちふるうかと思われた。わたしは叫んだ、「女の作った同人誌は抜けないものが多い! やつらは淫語を書き散らせばそれでいいと思っている!」

 そんな感じで、冗談だろと言いたくなるほど現在は疲労困憊中。
( ゜Д゜)ネムヒー

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