12)投稿削除
ただ、保育課の主任が帰った後に進捗状況のページを確認したところ、当方の投稿タイトルが削除されており、雲行きが怪しくなってきた。投稿当日と翌朝までは「提案内容確認中」という表示になっているのが確認できたのだが、それが午後になって消去されたのが不可解だ。本来ならば「回答作成・対応中」を経て「回答(対応)済」になった後に過去ログ置き場へ移動され公開されるはずが何故突如削除されたのか。
少なくとも保育課へは回ってきたということであるから、市長公室で内容を確認した人間は不適切な内容が含まれているとは判断しなかったということになるはずだが、それが翌日になって消されたということは後から消せと指示した人間が居るということか?それとも後から不適切であると判断される部分が見つかったのか?(後日消失理由の回答あり
その日の午後、ちょっとした買い出しから帰ってきたところ、当家他数軒で借りている駐車場にさいたま市のロゴが入った無人の軽ワゴンが止まっており、うちに用でもあって来たのかと思ったが誰もおらず。 窓から顔を出して一服しつつ様子を見てたら、今まで見たことがない色合いの作業着を来た職員二名が何がそんなに楽しいのかニヤニヤしながら消音チャンバーの写真を撮って帰って行った。貴方たちの所属する組織のせいでこちらは笑い事ではない状態なのだが。イージス艦のようにも見える防音壁や無骨な消音チャンバーを見て「なにこれウケる」という気分になってしまったのだとしても世間体というものがあるだろう。せめて現場を離れてからにすべきだろうそこは。堂々と人様の駐車場のど真ん中に動線を無視して栓をするように駐車してしまう人間に周囲への配慮を求めるのは無理な注文かもしれないが。それとその場所は保育園の駐車場ではないと何度言わせるのか。
それはさておき、ショートサーキットを起こそうがどうでもいいと思っていたが、気温が上がってきたことでこちらにも弊害が。効率が低下するせいでエンジン回転数が上がってしまい、しかもその状態が長く続きなかなか回転が落ちず、高い音圧を発する時間も延びるというのを迂闊なことに後から気付いた。3号機はやはり設置場所の選定の段階から問題があったと言わざるを得ない。
その後は細々とした仕上げ作業が行われ、片側がフリーになっていて防音になっておらず単なる目隠しでしかない壁際の鋼板はネジ止めではなくコーキングで済ませてあった。パネル最下部の隙間はL型の鋼板で塞がれてはいるが素人工事みたいにあちこち隙間だらけであった。
13)係長登場
そして係長を連れてくるという日になったのだが、やってきたのは保育課の係長だけであった。あなただけが来ても意味がないのだが。首から提げてる名札は裏返しになってるのか何が書いてあるのかよく見えない、名刺も出さない、相槌は「うん」、これが役所の係長という生物か。しかも子供を相手に話すような態度を崩さない不愉快な人物であった。設備課の職員も二名ほど来ており、3台全てを稼働させて状況を確認しているのを横目に会話をしていたのだが、未だに出て来ない環境課について尋ねると、市長宛の文章の件もありさすがに出て来るのではないだろうかと他人事なお返事。
ついでに私の投稿が消えてしまったのだが何か知らないか?と聞いてみたら「複数の課に跨ってるので一旦取り下げたのではないか。三者での結論が出れば公開されると思う。」とのこと。それならば解答作成中と表示すればよく、進捗状況から消す必要はないのではなかろうか。
14)問題は低周波音
ある程度の区切りが付いたところで隣の家の夫婦も交えて話をするため場所を移動したのだが、その時点で既に1時間ほど自室で2号機の低周波を浴びていたこともあり、3台から放射される音を近距離で浴びているうちに気持ちが悪くなってしまい話し合いを一時離脱する羽目になった。少々休憩した後に再び参加したが、防音が不十分な3号機からは誰が聞いてもわかる低音が出ているが、私が拒否感を示している音は誰も認識できていないので「周波数別に計測できる測定器を持ってきて計測すれば俺が何に反応しているのかわかる」と告げておいた。果たして環境課は出て来るのだろうか。後日送られて来るであろう投稿への回答にはなんと書いてくるのか。
その日は暑かったので、一行が帰った後もGHPは元気に稼働していたわけだが、防音壁の開口部の高さが二階建ての屋根よりも低い1&2号機は上方に吐き出された音が拡散して地上より2階の方がうるさいのが困りもの。3号機は直上の階段の踊り場に排気音が当たって反響しており、こちらもやはり地上よりも2階の方が良く聞こえる。排気音がぶつかる部分には吸音材を貼ったらしいが、未だに脈動する低音が聞こえてきていることから不十分と言わざるを得ない。加えて3号機はショートサーキットを起こしており、回転が下がらないせいで「ちょっと離れた場所に居ていつまで経っても遠ざからないヘリコプター」のような状態になっており、依然として騒音問題に片足を突っ込んだままになっている。
15)「投稿」の行方
そのまま数日が過ぎ、念のため広聴課へ当方の投稿が消えた理由をWebから問い合わせてみたところ、メールではなく電話がかかってきて「問い合わせを受けて調査したところ、システムの不具合で消えてしまったようです、不適切な内容があった等の理由ではありません。現在は復旧していますのでご確認ください。」という回答があった。自分の分だけがピンポイントで消えるとは不思議な話もあったものだ。毎日更新作業をしているにも関わらず指摘されるまで気が付かないことも。ひとまず電子の藻屑にならなかったのは朗報であった。
まぁ原文は手元に残っているので何度でも投稿は出来るが、公開されないのでは意味がないし。
16)「市役所は実施したという事実が必要なだけ」
明くる日、設備工事を請け負った会社の現場監督がやってきて、最後の締めとして玄関前の騒音計測をさせてくれと言って測ったが、ちょうど3台とも低速運転になっていたので47dBと問題ない数値に。1~2時間前ならもっとうるさかったし、時間帯や気温、各々の稼働状況により大きく変わるので、今測定するのは相応しくないから別の時間にしてくれと伝えたところ、「市役所は業者の言うことなどさっぱり信用していないので、結果が大きくても小さくてもさして意味はなく、実施したという事実が必要なだけです。」と最後だからかぶっちゃけ始めた。「そもそも壁の設置も色々と無理があると提案したが聞き入れられず、指示に従って施工せざるを得なかった」等々。これにより益々役所に対する疑念が強くなった。
GHPの騒音といい換気扇からの悪臭といい、今回の改修工事によって福祉施設が公害施設に生まれ変わってしまったわけだが、本来は監督指導する立場にある市役所が自ら公害を発生させる側に回ってどうするのか。こんなことをしているから「役所の人間なんて金を出すだけで何も考えてなんかいない」などと道行く人に言われてしまうのだ。
また低域にピークがある製品も一纏めにして不適切なA特性で測定するように定めているJIS規格も問題がある。おかげで低音域に集めることで騒音規制逃れをしたり、まやかしの静音を謳う製品だらけになってしまっている。
防音壁についての作業が終了となり、設備工事会社としても今回の改修工事に纏わる作業はこれで全て終了とのことであり、以降は役所から何らかの指示が無い限り何かを行うことはないということを告げられたので、今後は状況の変化もゆっくりしたものになるのではないかと思う。
現在は後日送られてくるであろう市役所からの回答を待っている段階であり、その内容によって今後の展開も変わることになるため、ここまでを第一部とし、以降は第二部ということにしたいと思う。
第一部 完