”黙殺の音”低周波音 silent killer

サイト「黙殺の音 低周波音」http://yatanokarasude.gozaru.jp/tei/tei.htm

風力発電に「逆風」 騒音規制強化に業界団体は猛反発

2013-07-12 10:34:39 | 風車被害

 環境省 平成 24 年度 風力発電施設の騒音・低周波音に関する検討調査業務報告書に関し業界からの反応(風力発電に「逆風」 騒音規制強化に業界団体は猛反発 2013/7/12 6:30「第2回風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会」であり、やっぱりねと言った感じである。

 その内容は、第2回風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会議事次第の様なのだが、風車騒音問題で一番問題になっている低周波音問題について検討会は、「今でも聞こえないのだから、全く問題無い」と言う方向で、業界的には”当たり前のことを今更”と言った感じで異議無しと言ったところであろう。

 ところが、検討会は「この”聞こえない”と言うことを徹底して、風車の音そのものをも聞こえないようにすれば被害者からの文句は一切無いわけだから、暗騒音並みの静けさである35dB以下にしなさい」等という現状ではほとんど不可能な事を検討会は言いだした。

 業界的に低周波音問題は問題無いとしてくれたのは非常に喜ばしいことで、そこまでで終わってくれれば全く問題はなく、万々歳だろうが、さらに立ち入って可聴域音まで暗騒音並みにしろというのは大問題と言うより機械技術的には不可能で、結果としては距離をウーンと離すしか無く、これは業界的には飲めない条件であろう。

 即ち、業界としては「目標値:35dBが適用された場合、国内全体の陸上風力発電導入ポテンシャルは現在環境アセスメント中の案件の70%以上が縮小または中止となる。さらに、目標値:35dBが適用された場合、現在問題なく稼働中の風車もその多くが抵触し、 夜間の発電停止、さらには建替が不可能となる」

 と言うことになり、詰まるところ、”今まで通りで問題無い”と全くの骨抜き状態に戻すための「猛反発」となったわけだが、まー、業界的にはしごくごもっともなことである。しかし、ここで、業界に押し切られるようなことになり、結果として全くの骨抜きになるような事になれば、国はこの間一体何をやっていたのだと言うことになる。

 と言うようなことで、それにしてもやはり、今般の「報告書」はマスコミ、報道が”現状の風車の多くは騒音的には不適切”と言うような事を報道しても良いような内容なのだが、この持つ意味が解らないのか、それとも承知の上で、無視しているのか。

 まー、もちろん、単に出来もしない理想論を一応述べたに過ぎないのかも知れず今般調査の”本題”は低周波音問題を一切封じたと言うことだけは確かで、それは単に風車騒音被害だけのことか、それともレポート発注主の環境省の”ご意向”によりこれが低周波音問題全体に及ぶのか疑念は隠しきれない。

 いずれにしても、「この点について、環境省振動騒音係の桑原係長は、「目標値を設定することになった場合でも、設備を更新する既存施設に一律に押し付けることはない」と述べている。」という辺りが、やはり、少々手の込んだ茶番劇で、今時の産官学の”癒着”を思ってみると、最終的には「完全に骨抜きの何か」が出てくるのではなかろうかと杞憂ばかりする、このところなんとか熱中症から逃れ、部屋でじーっとしているのが日課となっている日々であるので、その他の資料検討については、後日としたい。

”黙殺”の音は”明殺”の音となった 風車騒音被害に低周波音被害はない

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