”黙殺の音”低周波音

特記「低周波音症候群被害者の会」管理人窪田氏と、当サイト「黙殺の音」管理人矢田野鴉は全くの別人格です。誤解無きように。

GHP(ガスヒートポンプ)による「騒音被害」が、「低周波音被害」へ進行中

2016-07-17 09:03:14 | 騒音被害

 関東地方在住の方から、保育園に設置されたGHP(ガスヒートポンプ)による「騒音被害」が、「低周波音被害」へ進行中のお話しが寄せられました。


これまでの流れを自分でも再確認する意味で、時系列順にダイジェストというか箇条書きしてみます。

そもそもの発端は去年後半から始まった当家の目の前にある老朽化した保育園の大規模改修工事でした。

外装内装工事が終わり設備工事に移った段階で建物の周りをほぼ一周するかのような長さの太い配管を敷設し始めたのだが、当初は給水管や電気系の配管かと思っていたところ、作業員の制服の肩に東京ガスのマークがありガス管であることが判明し、この時点で何となく嫌な予感がしていた。

1)GHP 登場

その後、クレーン付きのトラックでなにやら大きな箱を搬入し始めたので、近づいて観察してみるとどうやらエアコンの室外機のようであり、まさかと思って筐体に貼ってあるステッカーを見るとPanasonic M6と書いてあるのが2台、 S1と書いてあるのが1台であったので、調べてみるとGHPであることが判明して天を仰いだ。

稼働音を実際に聞いたことがなかったのでどんな音がするのかと工事の現場に注意を払う日々が続いたある日、突然外からガーーというけたたましい音が響いてきたため、何事か!?と窓を開けたら東京ガスの面々が大勢集まっており筐体のパネルを開けて試運転をしていた。

重機と変わらぬ騒音がエアコンの室外機から発せられていることに一瞬唖然としたが、すぐさま外に出て偉そうにしている制服組と思しき人間を捕まえて「こんな騒音が許されると思っているのか」と問い詰めたところ「夜は動かさないので」などと戯けたことをほざくので「当たり前だ、こんなものが夜も動いていたら大問題だ」と詰め寄ると「今はパネルを開けているからうるさいが閉めれば静かになる、そもそも我々に言われても困る」と言いながら施設内へ姿を消した。終始上から目線で悪びれもせずな態度にさすがインフラ屋と思った。

そして数日後、シュゴーという大きな音が外で響き渡り、今度は何だと窓を開けると厨房の換気扇排出口と思われる壁面のスリットから盛大な音を撒き散らしていた。
フードも付けずに壁のスリットから直接他人の駐車場及び当家方向へ排出という非常識さもさることながら、3台分の排気を一つの場所からまとめて吐き出す構造で、且つ、スリットで絞られることによって流速が上がり、排気というより噴射と形容すべき状態になっており設計者の神経を疑った。なお当初は1台分かと思っていたが、3箇所の排気を天井裏にある一つのファンで賄ようになっており、場所毎に個別運転できないので常に三つ分の排気をするという理解不能な構造になっていることを後日の内覧会で知り更に呆れかえった。

最初の試運転を行って以降はGHPが稼働することはなく、改装工事だけが進んでいったため、現場作業員以外では私しか生の音を聞いた人間がおらず、家族や隣人にも口頭で説明することしかできないため皆実感を出来ずにいた。

2)相手はどこだ

他人はどうだか知らないが自分には看過できない音であるので、ひとまずは毎日現場に顔を出している設備工事を担当している会社の現場監督に対してうるさいから市の職員に連絡しろと伝え、更に保育園なので福祉課宛にメールを送ったところ、数時間後に設備課の人間が来て設備会社の人間と会話をしていたのが目に入ったので、割って入って苦情を訴えていたところに福祉課から連絡を受けたという保育課の主任がやってきたが、行けと言われたから来ただけのようで、どういう理由で呼ばれたのかわかっておらず横で話を聞くだけに終始していた。

翌日、設備工事会社の人間がGHPや換気扇排出口の前で手元を見ながら何かをしていたので近づいてみると騒音計で計測しているところだった。背後から画面を覗き込んでみるとGHP3号機は56~57dB、換気扇は67dB前後という数値が見えた。忌まわしきA特性のせいでGHPの方が静かというのが腹立たしい。
また途中でボタンを何度か押していた際に70dBというのも一瞬見えたが、あれはモード切替によるものだったのだろうか。念のため当家の玄関前でも測定させたみたが、室外機直近と同音量で距離減衰していないことからどこかで反射増幅されていると思われる。

保育課は与えられた設備の管理や運営を任されているに過ぎないので、本職である環境課を巻き込むべく、まずは騒音問題ということで環境対策課へ問い合わせたところ、「特定施設や指定騒音施設等を設置していないので保育園は騒音や振動の規制対象施設となりません。」という素敵な返答が。「ではどこが対応するのか?」と問うと、「公共施設なので所管課である保育課、設備課へ」という返事があり、「単なる騒音だけでなく低周波騒音も含んだ問題なので環境対策課の管轄ではないのか?」と再度問い合わせるも「所管課と協議しろ」の一点張りで相談に応じず。彩の国は騒音は出した者勝ちであるらしい。

3)防音壁?

そして翌日、ボボボボとGHPの音が聞こえてきたので外に出てみると、設備業者が依頼して連れてきたらしい測定業者が音量測定しており、「防音壁の仕様と必要な費用を算出するためのデータ取りをしている」とのこと。「壁を建てるのか?」と聞くと「GHPには防音壁、換気扇には消音チャンバーを付けるという方向で話が進んでいます」とのこと。いや、勝手に決めるなよ。
この時はそれまでGHPが動いたときは常に不在だった隣の家の人間も在宅しており、音に反応して家から出てきた。

壁で止まるとは思えないので「撤去できないのか」と問うてみても、「設備工事会社としては提案するまでしかできないのでその先はどうしようもない」という。まぁ「事前のシミュレーションでは基準値内だったからいけると思ったんですけど」などと言う人間なので加害者側であり他人の迷惑などどうでもよく面倒な仕事を増やしてくれた程度にしか思っていないのだろう。

当初から現地を見に来ても内輪だけで相談し帰って行くという行為が目立ち、こちらから割って入っていかないと説明が何もない状態が多かったし、現場に居るのはいつも設備工事会社の人間だけ、市の職員に説明に来るようにと伝言を頼んでもさっぱり来ないし、なにをやってるのかと思えばこっそりと壁の設置を検討していたとは。

翌日もまたGHPの音が部屋に飛び込んできたので窓から外を見てみると、市の職員と思われる団体が見に来ていたので外へ出たのだが、その時には既に大半が施設内に消えており、室外機の周辺にはちょっと毛色の違う人間が数人残ってるだけであった。一応それらに文句を言ってみたが何を言っても一切口を開かず黙秘を貫き通し話にならなかった。

4)試運転?

その後2週間ぐらいはなんの変化もない日々が続いたが、ある日久々にGHPの音が聞こえてきたものの、これまでの3号機とは異なる音量と音色が響いてきたので確認してみると能力28kWの2号機からのものだった。いつの間にか3台それぞれに担当している部屋のステッカーが貼られており、1号機は1階のホールや保育室、2号機は厨房と事務室、3号機は2階全てという割り当てになっていた。そしてこの日は厨房設備の試運転を行っていたために2号機が動いていた模様。壁と階段に囲まれた狭い場所に無理矢理押し込んだせいで反射増幅されているであろう3号機に比べると音量は小さいが、比較対象がうるさすぎるだけであって低音の音圧は十分に大きかった。

その後別の日に最も大きい1号機の音も初めて聞いたが、能力71kWで搭載エンジンも2500ccだけあって地鳴りのような重低音に加えてウィーンウィーンという内部に巨大な蝉でも住んでるのかと言いたくなるような音が不定期に出ており呆れかえってしまったが、後に妙な音は1号機だけではなく2号機や3号機からも出ることを知る。どうも出力を絞ったときに出るような感じであり、2号と3号はプォーという警笛のような音であった。

5)防音、移設、撤去

翌々日、設備課の主任が防音壁の施工予定図を携えてやってきたが、コンクリートで作るのかと思っていたら「吸音材の付いた鋼板パネルです」とのこと。「そんなもので低音が止まるのか?」と問うと「現在シミュレーション中」だとか。「壁を建てて止まらなかったらどうするのか?」と尋ねると、「これでも最上級の対応であり、これ以上はGHPの存在自体を問うことになるので、撤去という次元の話まで行くと我々のレベルでは対処できない」と言う。「議会の承認を得る必要があるし、新しくしたばかりのものをなぜまた入れ替えなければならないのかという話になるから」と。自業自得なのだからそんなことはこちらの知ったことではないのだが、責任追及されると困る人が断固阻止するであろうことは想像に難くない。故に最初から一貫して移設なり撤去を訴えているこちらの言い分を無視して壁を建てる方向に進んだのだろうし。

「民家とは反対側の2階部分にあるテラスのような所へ置けばそれだけでも随分違っただろうになぜこちら側なのか」と言うと「強度が足りず無理だった」という。予算をケチったばかりに結局はこの有様で壁を建てることになったのだから最初からその予算で補強工事をすれば良かったではないか。そうすれば建物を一周するほどガス管を引き回す必要もなかったのだから。ランニングコストを減らす目的でGHPを導入したんだろうけども、「防音壁を建てることになってコストメリットが消し飛んだのではないか」と聞いてみたところ、「帳消しどころか足が出た」と言っていた。まぁどこまで本当かはわからないが。

6)お披露目

その二日後に大規模改修の第一号でモデルケースということで、報道向けの内覧会が行われたのだが、その際にちょうど東京ガスの人間がガスメーター周辺の点検をしていたので、「GHPを動かして報道陣にもこの素晴らしい低音のアンサンブルを体験してもらってお披露目に華を添えてくれ」と言ってみたが当然のようにGHPが稼働することはなかった。

その日の夕方に見慣れぬ人物二名がフェンス越しにGHPの周りをウロウロしており、何者で何をしているのかと尋ねると、納入業者であり市や工事業者からアドバイスを求められたので現場を見に来たと言う。稼働してもいないただ鎮座しているだけのものを見て何か意味があるのか?と言うと、敷地の中に入る権利がないので等と言って眺めるだけに終始して去っていった。お前らは一体何をしに来たんだよと。

翌日は近隣住民向けの内覧会があり園長と話をしたのだが、上記のことを告げると、その時間には園内に園長がおり「声を掛けてくれれば中に入れたし稼働させることも出来た」と言われ、件の二人組は最初から中に入るつもりも稼働音を聞くつもりもなく、単に見に来たという体裁を整えることが目的だったと考えざるを得ない。まぁ納入業者だというのなら迷惑千万な音がするのは把握しているであろうから改めて聞くまでもないことなのかもしれないが。園長もGHPの実物を見て、こんな大きな物を置いて大丈夫なのかと心配になり聞いてみた(現場監督に?市の職員に?)のだが「大丈夫です」と言われたという。まぁ確かに施設内部にはさして聞こえていないらしく、そちら側の観点からであれば大丈夫というのは間違ってはいないかもしれないが。木造家屋のこちらには盛大に突き抜けてきているけども。せっかく内部に入れたことでもあるし一度全力運転の音を確認したかったのだが、天井埋め込みのため室内機本体は天井の中であり強制運転スイッチのようなものは見当たらず目論見は潰えた。

初回の試運転時の音から察するにあれが強制全力回転数のはずで、それ以降は涼しいこともあり、設定温度を最低にしても温度差が少なく低回転で回っているようにしか聞こえず、騒音測定の際も同様だったので、どうにかしてパネルが閉まっている状態での最大音量を聞いてみたかったのだが。

そして翌週にはリニューアルオープンとなり仮設保育園から全員が戻ってきて営業再開になり、朝から2号機と換気扇も稼働開始したのだが、それまではずっと短時間の試運転のみだっただけに連続で何時間も浴びていると蓄積されるダメージも洒落にならない状態に。保育課も園内の職員もどちらかというと被害者的な立ち位置なので、こちらにも協力的であり、なるべく使わないように努めてはいるものの、厨房だけは使わざるを得ず朝から夕方まで止まることはなく、また厨房という場所故にサーモオフでエンジンが止まることも滅多にないため体が休まる暇もない。また調理人は外部委託だったことと厨房内部はうるさくないらしく情報共有も不十分だったようで、最初のうちは換気扇もGHPも遠慮無しに延々と稼働させっぱなしということが頻発し、改めて周知徹底を依頼したところ必要時以外は止めるようになったというハプニングもあったが。

7)つまりは防音壁

その後しばらくして防音壁の設置工事についての工程表を持って設備課主任と設備工事会社現場監督といういつもの事後報告コンビがやってきた。まずは基礎を拡張するために型枠を作ってコンクリートを流し込み、その後に壁の製作図を作成して製作を発注、出来上がってきたものを設置という流れで、実際に壁が立つのは1ヶ月後とのこと。「ほんとに止まるんだろうな?」と念押しすると、「専門業者も交えて進めてるので大丈夫なはずですが…」と言う。専門家が噛んでいるのであれば尚のこと止まらないのはわかりそうなものだが。やっぱりだめでしたという状態にならないとテコでも方針変更しそうにないので、あとは盛大に失敗してくれることを祈るのみのような状態に。

やはり数の力が足りないのが痛い。周囲は昼間は不在な家だらけであり、GHP1&2号機の真正面にあるマンションの住人も何の反応を示す様子もないことから、文句を言っているのが我が家だけという格好になっているため、市役所もまともに取り合うつもりが無いのだろう。

それから数日は特に変化はなかったが、現場監督と一緒に防音工事会社の人間と思われる人物が筐体周辺の寸法を計測しており、脚立を使っているのが目に入ったので、これ幸いと突撃して予てから気になっていた上部排気口からの音を確認させてもらったところ、改造車のような結構な音圧の脈動する低音が出ているのが確認できた。小排気量のくせに音だけは一丁前なみっともない改造車のようで、こんな音を出したまま平気で販売できるメーカーのおつむが理解できない。乗用車でこんな音を出していたらまず誰も買わないだろうに。そもそも筐体の上半分は天板のファンと前後の熱交換器とリザーバータンクだけであとはスカスカであり、排気管の途中に消音器を付けることだってできるはずなのだが。直管じゃないだけマシだろうとでもいうのだろうか。

GHPの音は基本的に筐体の下半分から出るエンジンのゴーという音とコンプレッサーのブーンという音、天板の排気口からのボボボボという音、そして筐体が激しく振動することにより外装パネルがブルブル震えて周辺の空気を揺り動かす圧力が織り成すハーモニーで構成されているのが再確認できた。あとは不定期に鳴り響く「ウィンウィン」や「クォォ」という音がアクセントを加えているが何かの演出のつもりなのか?聞かされている方は不愉快この上ないのだが。
聴感だと排気音は100~150Hz程度、筐体下部から出ている重低音は50~100Hz程度にピークがあるように感じられるが、全体から圧力を感じるように発せられている空気振動の周波数に関してはかなり低いという程度しかわからずちょっと判断が付かない。

しばらくして基礎の拡張が始まり生コンが流し込まれたが、その直後から響いてくる音に変化があり、ピークがより低い帯域にシフトして950ccの2号機がまるで1号機のようにドロドロとした重い音を発するようになった。土台が流動体で囲まれたからか、はたまた基礎の質量そのものが増えたことによるものではないかと思うが、日が経つ毎に元に戻っていったので、やはり前者の理由により共振周波数が変わったためではないかと思われる。この頃から筐体の下に挟んである防振架台が悪影響を及ぼしているのではないかと考えるようになった。

振動対策は強固な土台にメカニカルアースが基本ではないかと思っているが、スプリングとゴムによる架台によって本来は地面に逃げるはずであった運動エネルギーが遮られることで筐体に戻ってしまい、それにより一層筐体が振動し空気を震わせているのではないだろうかと。若しくは手で押すだけでグラグラと筐体が動くほど柔軟な架台に乗っているせいで制動をかける物が存在せず筐体が好き勝手に振動しているのか。その旨を現場監督に伝えて、架台を撤去して基礎に直接置くことはできないのかと聞いてみたが暖簾に腕押しであった。

そうこうしているうちに今度は家の裏手にある仮設保育園の解体作業が始まり、ボルトやナット、固定金具に屋根材など落とす投げるのオンパレードで衝撃音の嵐だわ自走式クレーンの稼働音はうるさいわで散々であった。これらはGHPとは関係ないので詳しくは書かないが、そこそこの大きさで排気量も結構なものであろうクレーンのアイドリングよりもGHPの方が低音の音圧は高かった。重機の稼働には届け出が必要なのに、それ以上に重低音が強いGHPは無届けで設置できてしまうというのもふざけた話だ。

8)問題は最初の設計

そんなこんなで日が流れ、設置工事の前日に例の”事後報告コンビ”がやってきてまたしてもやってくれた。当初は換気扇の排気方向を横に変更するという話だったのだが、「大きすぎて立地境界線を超えてしまうので現状と同じ下方排気になってしまいました」と。それでは窓を開けると私の部屋に臭いが盛大に入ってくる状態が改善されないので、「下を向いている口をダクトか何かで横に向けられないのか」と尋ねると、「給湯器のメンテナンスをする人間が通れなくなるので出来ません」と言う。「そんなものは表側から回ればいいことで無理にバックヤードを通って行く必要はないだろうし、いざとなればフェンスを乗り越えればいいだけのことではないか。そもそも壁のスリットから大気解放というとんでもない設計自体が問題なわけだが、消音器など付けずとも屋根までダクトを伸ばして排気すればいいではないか」と言うと、「ファンの静圧が足りないので今からでは無理です」と宣う。ボイラーの煙突があったのを鉄板で塞いでわざわざ壁から排気するように変更したのはなぜなのか。そのまま流用して屋根の煙突から排気することがそんなに難しいことなのか。

とにかく、あれはだめこれはだめとどれもこれも最終的には最初の設計が障害になるものばかり。「いったいどこのどいつが手がけたものなのか」と尋ねると、「市が依頼した外部の設計業者だ」という。金だけだして丸投げの構図か…。「そのトンデモ設計者を連れてこい」と言っても応じない。「そもそも、その諸悪の根源はこの惨状を見たことがあるのか」と聞くと、「工事中に何度か見に来たことはあるようですが…」などと言う。自分の目で見てなおこれなのか。そのような輩は資格を剥奪した方がいいのではないか。まぁ臭いは一時のものだし窓を開けなければ害はないのでひとまず後回し。なお「防音パネルについては通常は50mmですが特注で200mmあります」などと言っていたが、波長の長い重低音にはその程度の差は誤差の範囲でしかないんじゃないのか。増えた厚みは吸音材によるものだろうし、さして意味があるようには思えない。警笛のような音には効果があるかもしれないが。また、「全部の設置が終わったらもう一度計測するんだろうから、設置する前と後の計測値を開示しろ」と言ったら「上の者と相談します。」と歯切れが悪い。言わなかったら隠匿していそうだ。

9)防音工事開始

そして工事の日がやってきて、まずは換気扇かららしく吸音箱がクレーンで吊り上げられていたが、自分の身長ほどもある大きさに驚くと共にそこまでの大きさが必要なほどの音を出していたということの証明だなと思った。換気扇の排気は中高音が主体なのでこの箱だけで近づかなければわからない程度にまで小さくなったが、道行く人は皆あれはなんだと注視するほど無骨で、綺麗になったばかりの保育園はいきなり美観が損なわれた。まぁ自爆なので同情の余地はない。

翌日は壁の資材が運ばれてきて支柱を建て始まったのだが、なぜか常時動いている2号機ではなく気温的にあまり動かない3号機からであった。そしていざ作業を始めてみると、3号機のみ基礎に手を加えることなく流用したため、面積が足りず支柱の足は半分宙に飛び出ているし、水捌けのために傾斜しているせいで水平が出ておらず基礎と垂直に柱を立てると斜めになる、といった状態のため遅々として進まない。部屋にいても外からは「穴が合わないぞー」や「どうすんだよこれ」という声が聞こえてきたし、4本目が建ったころには日が暮れておりその日はそこで終了。しかし3本目は見るからに傾いていた。

次の日も前日の続きで、ひとまず垂直に柱が立った部分だけパネルを上から落とし込むように積み上げていき、傾いてる柱はどうするのかと思いきや、基礎と足の隙間にバールを差し込んで小さく切った鋼板を何枚も挿入して帳尻を合わせるという荒技に出た。あちこちの足の下に小さな鋼板を挿入し一通り垂直が出せたのか次にパネルを挿入し始めたが、力業のしわ寄せが出たようでパネルが途中で引っかかって降りていかず、やむなく支柱上端の固定ボルトを外して逆ハの字状に広げて落とし込んだり、引っかかる度にバールでこじってずり落としたりと、なかなかにワイルドな作業風景であり、最上段に至ってはパネルが填らず角材でド突くという壁の設計者が見たらどう思うのだろうかという光景が展開されていた。

翌日は休日であり作業員が居ないので至近距離で眺めてみたが、なんだこれはというところがいくつもあった。強引に垂直にしたために基礎から支柱の足が数センチも浮き上がり、パネルが基礎と密着せず最下部に中が見通せる開口部が出来ているし、壁際の配管周辺はペラペラの鋼板1枚で蓋をしてあるだけなので叩くとクワーンと鳴く。加えて片側が支柱に固定されてるだけで反対側がフリーなので振動板と化しているし、あちこちバールでこじったために傷だらけで無惨な姿。支柱とパネルの間に隙間が空いている部分もあり、そこには細長く切った鋼板を被せて目隠しをしてあった。とはいえまだ作業の途中なのでとりあえず生暖かく見守ることにした。

週明けには1号機の資材が運ばれてきており、そちらを先に終わらせるようで3号機の処置は後回しにされていた。こちらは天井が開いた箱状のものをすっぽり被せるだけなので、特に問題もなく順調に進み、最後に上に消音ボックスを乗せて大枠としては一日で終了。

不定期に出る警笛のような謎の音だが、防音工事会社の現場監督が来ているときにちょうど2号機から鳴り出し、ふと窓から見てみると正面にいたその人物がパネルを押さえたり耳を近づけたりと出所を探ろうとしている様子が確認できたので、突撃していってこの音はなんなのだろうか?という話をしてみた。この音を聞くのは初めてだったらしく、どこか異常があるのではないかという話になったが、1台だけなら不良とか個体差と言えなくもないが3台全部が同じだぞと言ったら、なんでこんな音がするのかわけがわからないと首を傾げていた。自分も一緒になって音源を探してみたが、どうも右下の底板のあたりから出ているみたいで、それが基礎で反射して架台の隙間から前後に放射されてるような感じだった。少なくとも正面から見て右下のあたりなのは確かだというのはお互いの共通意見だった。メーカーに相談した方がいいかもしれないなぁと言いつつも、防音壁の設計に際して提出された資料にはこんな音のデータはなかったのでメーカーでも把握していないかもしれないとも。当然壁の設計にもこんな音は考慮されてないので困るなあという話になるわけだが、だから俺が何度も言ったじゃないかと。計測時には出ていなかった変な音が出てるから壁の仕様をシミュレーションしてる人間にもう一度実物を確認しに来るように伝えておけと。設備課の人間は一体なにをやっているのか。

翌日も同様の物を2号機に被せるだけなのであっさり終わった。

10)”要塞”出現

そしてこの時点で保育園の東側はガルバリウム鋼板に囲まれたもはや要塞と形容すべき外観になっており、無骨な威容を誇る見た目に生まれ変わった。こんな無惨な姿になってしまったことに対して誰か詰め腹を切る者はいるのだろうか。

そして防音壁に囲まれたあとの2号機の音だが、予想通りに比較的高い音域の所謂低音という帯域は小さくなったが、空気の振動とも呼べる低い周波数の音は消えておらず、体に感じる圧力は依然として継続中という結果に。3号機はそもそも階段下という狭い所に無理矢理押し込めたうえに、壁と階段の隙間はショートサーキット対策で塞ぐことが出来ないため、前方と側面を遮蔽しても裏側から回折して漏れてくるという最初から無理のある構造であり、加えて最下部の隙間もまだ塞がれていないので漏れ放題という状況。この点について防音工事の現場監督に確認してみたが、L型アングルとコーキングで塞ぐとのことであった。それでは体裁だけで意味がないのでは?

次の日は全面的に作業が休みだったので、消費者安全調査委員会に申出書を提出するために正確な型番を確認するべく、園長の立ち会いの下で防音壁内部に入らせて貰い、製品ラベルを撮影させてもらったのだが、3号機の扉を開けた瞬間に余りの暑さに驚いてしまった。上方が階段で塞がれ、更に側面を壁で囲まれたためにショートサーキットを起こしているようで、30℃越えの屋外から入っても遥かに暑いと感じるほどの環境温度になっていた。壁と階段の間に数十センチの隙間はあるのだが、位置的に煙突効果が生じていないようだった。あれでは効率は確実に低下しているだろう。撮影後に園長と話をしているときに厨房の職員が外へ出てきたので、壁で囲んだことで厨房内部の音はどうなったかと質問してみたところ、「かなりうるさくなっている」とのこと。そして「こんな音を今まで外部に浴びせて迷惑を掛けていたのだなと実感した」とも。まぁお互い被害者なので仕方がない。

翌日、現場監督に内部が灼熱になっていることについて聞いてみたところ、「まだ内部に仕切りを付けていないのでそうなることは承知しており、これから作業するので問題ない」とのこと。まぁ効率が落ちようがオーバーヒートしようがこちらは一向に構わないのでどうでもいいことではあるが。

11)市長宛に投稿”

まだ3号機の壁は完全ではないが、1号と2号で不十分だという結果が出たので、市長への提案制度である「わたしの提案」宛に一連の出来事をまとめてGHPを騒音規制の対象にという要望を投稿したのだが、その日のうちに既に顔馴染みになってしまった保育課の主任が突然やってきた。「どうしたのか」と聞くと「市長公室から当方の文章が回ってきたので、壁の状態の確認も兼ねて来た」らしい。保育課と設備課に押しつけて逃げた環境課についての苦言を呈しておいたからか、今回ばかりは逃げるわけにもいかず「保育課、設備課、環境課の三者で話し合いの上で回答を作成し、市長が目を通したうえで当方に書面で送られてくる」という話だった。加えてGHPの導入に至った経緯のまともな説明が未だにないことと、自らの決定がどのような結果を招いたのかを実感してもらうために、「導入決定に関与した面々を連れてこい」という要求に一向に応えないことに対する苦言に対応するためか、「今度係長を連れてくる」とも言っていた。

12)投稿削除

ただ、保育課の主任が帰った後に進捗状況のページを確認したところ、当方の投稿タイトルが削除されており、雲行きが怪しくなってきた。投稿当日と翌朝までは「提案内容確認中」という表示になっているのが確認できたのだが、それが午後になって消去されたのが不可解だ。本来ならば「回答作成・対応中」を経て「回答(対応)済」になった後に過去ログ置き場へ移動され公開されるはずが何故突如削除されたのか。
少なくとも保育課へは回ってきたということであるから、市長公室で内容を確認した人間は不適切な内容が含まれているとは判断しなかったということになるはずだが、それが翌日になって消されたということは後から消せと指示した人間が居るということか?それとも後から不適切であると判断される部分が見つかったのか?(後日消失理由の回答あり

その日の午後、ちょっとした買い出しから帰ってきたところ、当家他数軒で借りている駐車場にさいたま市のロゴが入った無人の軽ワゴンが止まっており、うちに用でもあって来たのかと思ったが誰もおらず。 窓から顔を出して一服しつつ様子を見てたら、今まで見たことがない色合いの作業着を来た職員二名が何がそんなに楽しいのかニヤニヤしながら消音チャンバーの写真を撮って帰って行った。貴方たちの所属する組織のせいでこちらは笑い事ではない状態なのだが。イージス艦のようにも見える防音壁や無骨な消音チャンバーを見て「なにこれウケる」という気分になってしまったのだとしても世間体というものがあるだろう。せめて現場を離れてからにすべきだろうそこは。堂々と人様の駐車場のど真ん中に動線を無視して栓をするように駐車してしまう人間に周囲への配慮を求めるのは無理な注文かもしれないが。それとその場所は保育園の駐車場ではないと何度言わせるのか。

それはさておき、ショートサーキットを起こそうがどうでもいいと思っていたが、気温が上がってきたことでこちらにも弊害が。効率が低下するせいでエンジン回転数が上がってしまい、しかもその状態が長く続きなかなか回転が落ちず、高い音圧を発する時間も延びるというのを迂闊なことに後から気付いた。3号機はやはり設置場所の選定の段階から問題があったと言わざるを得ない。

その後は細々とした仕上げ作業が行われ、片側がフリーになっていて防音になっておらず単なる目隠しでしかない壁際の鋼板はネジ止めではなくコーキングで済ませてあった。パネル最下部の隙間はL型の鋼板で塞がれてはいるが素人工事みたいにあちこち隙間だらけであった。

13)係長登場

そして係長を連れてくるという日になったのだが、やってきたのは保育課の係長だけであった。あなただけが来ても意味がないのだが。首から提げてる名札は裏返しになってるのか何が書いてあるのかよく見えない、名刺も出さない、相槌は「うん」、これが役所の係長という生物か。しかも子供を相手に話すような態度を崩さない不愉快な人物であった。設備課の職員も二名ほど来ており、3台全てを稼働させて状況を確認しているのを横目に会話をしていたのだが、未だに出て来ない環境課について尋ねると、市長宛の文章の件もありさすがに出て来るのではないだろうかと他人事なお返事。
ついでに私の投稿が消えてしまったのだが何か知らないか?と聞いてみたら「複数の課に跨ってるので一旦取り下げたのではないか。三者での結論が出れば公開されると思う。」とのこと。それならば解答作成中と表示すればよく、進捗状況から消す必要はないのではなかろうか。

14)問題は低周波音

ある程度の区切りが付いたところで隣の家の夫婦も交えて話をするため場所を移動したのだが、その時点で既に1時間ほど自室で2号機の低周波を浴びていたこともあり、3台から放射される音を近距離で浴びているうちに気持ちが悪くなってしまい話し合いを一時離脱する羽目になった。少々休憩した後に再び参加したが、防音が不十分な3号機からは誰が聞いてもわかる低音が出ているが、私が拒否感を示している音は誰も認識できていないので「周波数別に計測できる測定器を持ってきて計測すれば俺が何に反応しているのかわかる」と告げておいた。果たして環境課は出て来るのだろうか。後日送られて来るであろう投稿への回答にはなんと書いてくるのか。

その日は暑かったので、一行が帰った後もGHPは元気に稼働していたわけだが、防音壁の開口部の高さが二階建ての屋根よりも低い1&2号機は上方に吐き出された音が拡散して地上より2階の方がうるさいのが困りもの。3号機は直上の階段の踊り場に排気音が当たって反響しており、こちらもやはり地上よりも2階の方が良く聞こえる。排気音がぶつかる部分には吸音材を貼ったらしいが、未だに脈動する低音が聞こえてきていることから不十分と言わざるを得ない。加えて3号機はショートサーキットを起こしており、回転が下がらないせいで「ちょっと離れた場所に居ていつまで経っても遠ざからないヘリコプター」のような状態になっており、依然として騒音問題に片足を突っ込んだままになっている。

15)「投稿」の行方

そのまま数日が過ぎ、念のため広聴課へ当方の投稿が消えた理由をWebから問い合わせてみたところ、メールではなく電話がかかってきて「問い合わせを受けて調査したところ、システムの不具合で消えてしまったようです、不適切な内容があった等の理由ではありません。現在は復旧していますのでご確認ください。」という回答があった。自分の分だけがピンポイントで消えるとは不思議な話もあったものだ。毎日更新作業をしているにも関わらず指摘されるまで気が付かないことも。ひとまず電子の藻屑にならなかったのは朗報であった。
まぁ原文は手元に残っているので何度でも投稿は出来るが、公開されないのでは意味がないし。

16)「市役所は実施したという事実が必要なだけ」

明くる日、設備工事を請け負った会社の現場監督がやってきて、最後の締めとして玄関前の騒音計測をさせてくれと言って測ったが、ちょうど3台とも低速運転になっていたので47dBと問題ない数値に。1~2時間前ならもっとうるさかったし、時間帯や気温、各々の稼働状況により大きく変わるので、今測定するのは相応しくないから別の時間にしてくれと伝えたところ、「市役所は業者の言うことなどさっぱり信用していないので、結果が大きくても小さくてもさして意味はなく、実施したという事実が必要なだけです。」と最後だからかぶっちゃけ始めた。「そもそも壁の設置も色々と無理があると提案したが聞き入れられず、指示に従って施工せざるを得なかった」等々。これにより益々役所に対する疑念が強くなった。

GHPの騒音といい換気扇からの悪臭といい、今回の改修工事によって福祉施設が公害施設に生まれ変わってしまったわけだが、本来は監督指導する立場にある市役所が自ら公害を発生させる側に回ってどうするのか。こんなことをしているから「役所の人間なんて金を出すだけで何も考えてなんかいない」などと道行く人に言われてしまうのだ。
また低域にピークがある製品も一纏めにして不適切なA特性で測定するように定めているJIS規格も問題がある。おかげで低音域に集めることで騒音規制逃れをしたり、まやかしの静音を謳う製品だらけになってしまっている。

防音壁についての作業が終了となり、設備工事会社としても今回の改修工事に纏わる作業はこれで全て終了とのことであり、以降は役所から何らかの指示が無い限り何かを行うことはないということを告げられたので、今後は状況の変化もゆっくりしたものになるのではないかと思う。
現在は後日送られてくるであろう市役所からの回答を待っている段階であり、その内容によって今後の展開も変わることになるため、ここまでを第一部とし、以降は第二部ということにしたいと思う。


第一部 完

 

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