過日、和歌山 由良地区の風車騒音被害者の方より、東京大学大学院生A氏が「風力発電施設の建設条件を検討するに当たり、人家への影響が重要な要件と考えております。そこで、風力発電施設を有する由良町畑地区の住民の方々を対象として、その影響を把握することを目的…」とする修論のため、由良町畑地区において行った「風力発電に関するアンケート調査の結果」なる文書が拙サイトに寄せられました。
この文書は風車騒音被害の実態を知るには極めて有益な内容を持つと考え、ネット上での公開について了解を得たいと、関係者から著者に対し、再三にわたり連絡が測られたのですが、(2015/05/18現在)連絡を取ることが出来ず、回答は得られませんでした。
一方、この文書は既にアンケート参加者、由良町役場等に配布されておる由で、その時点において、必ずしもネット上での公開を妨げるものではないものと解し、アップしようと、準備したのですが、アップロードしようとした直前の、2015/05/20になり、アンケート関係者の特定者より、「公開は望ましくない」との連絡が、情報提供者にあり、さらにはその直後、あの、全く連絡の付かなかったはずの東京大学大学院生A氏より、先方から、特定者とほぼ同内容の連絡が情報提供者にあったと言うことです。
と言うことで、著作者からの差し止めがあれば当方としては引き下がらざるを得ません。
如何なる理由によりかくなる仕儀となったのか、まか不思議な話ですが、どうも、この結果文書はアンケート参加者のごく一部で、それ以来既に相当の日数が経つにも係わらず、未だにアンケート参加者全員に配布されていないようで、また、由良町役場等にも配布されていない様なのです。
アンケートに参加した人たちにとっては、実は恐らくその結果はなかなかに興味深いはずで、と言うのは、120軒を越える家に用紙が配布され、実に90％を越える回答率があったことからもうかがえます。
その結果の流布が、被害者関係の特定者により、ネット上はもとより、その他の多くのアンケート参加者への配布、公的機関への配布等が阻止され、貴重なデータをそれを公にしようとする行動を抑止し、地域の一部の人間のみに死蔵されるとは、如何なる思惑による物なのか、あれこれと勘ぐらざる得ません。
結果内容としては、ぶっちゃけた話、関係者から見れば、これまで言われてきたことであり、格別な内容は無いのですが、それが多数のアンケート調査により、実証されたと言うことが重要と私は考えるのです。
あえて、言えば、低周波騒音被害者が由良地区には実は複数名居ると言うことなのですが、それが公にされるのがそんなに不都合なことなのでしょうか。むしろこの配布、公開制止の仕儀が被害関係者によりとられたと言うことの方が恐ろしいことではありますが。
ともあれ、と言うことで、残念ですが、公開はできません。
