gooブログはじめました!政治主導を官僚の権力で介入し国を自由にコントロールするのを監視悪質者は退職させる

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
官僚の方はあくまでも政治家の政治サポートするのが本来の仕事である。

<耳かき店員殺害>裁判員「命の重さ考えた」

2010-11-01 23:52:12 | 日記

<耳かき店員殺害>裁判員「命の重さ考えた」

毎日新聞11月1日(月)21時36分

 苦悩した末の「選択」だった。裁判員裁判で初めて死刑が求刑された林貢二(こうじ)被告(42)に対する1日の判決公判。難しい判断を迫られた裁判員たちは、判決後の会見で「人の命の重さについて考えた」と口をそろえ、遺族への思いと被告の更生への期待の間で揺れた胸の内を明かした。【伊藤一郎、和田武士、長野宏美】

 「正直、しんどかった」「やればやるほど責任感みたいなものを感じた」。判決後、会見に出席した裁判員4人と補充裁判員2人は審理を終えた感想を問われ、一様に疲れたような表情で語った。

 検察側が裁判員裁判で初めて死刑を求刑した25日。女性裁判員は「あり得ると想定していたが、やっぱり動揺した」と打ち明けた。男性裁判員も「求刑自体は驚かなかったが、その後の評議は重くなっていった」と語る。

 評議は1日午前まで5日間続いた。30代の別の女性裁判員は「裁判員をやることで死刑の重さを感じ『そんなに簡単に死刑にできるのだろうか』という気持ちになった」。補充裁判員を務めた男性は「いろんな話をして、死刑の選択もあり得ると気付いたし、(一方で)生きる中で何かを見つけ出すのが人間じゃないかとも思った」と揺れた心情を吐露した。もう1人の補充裁判員は「裁判員制度でこういう事件が起きないことをただ願いたいなと思った」と述べた。

 1日午後3時半前、東京地裁104号法廷。裁判員や補充裁判員は全員が黒い服装で席に着いた。若園敦雄裁判長が主文を告げると、証言台の前に立っていた林被告は身じろぎもせず、何度もまばたきした。

 「こんなのやだ! 納得できない!」。閉廷直後、裁判員がいなくなった法廷に、殺害された鈴木芳江さんの妹の声が響いた。「こんなことってない! 絶対ダメ、ダメ!」。抱きかかえられるように法廷を後にした。

 会見に出席した6人によると、裁判員たちは極刑を求める遺族感情を目の当たりにして苦悩したという。男性補充裁判員は「遺族の身になろうと努めたことに間違いない。こういう判決になったが、遺族の方には少しでも希望を持って生活をしていってほしい」と気遣った。

 ◇検察幹部ら批判と理解

 判決後、死刑を求刑した検察のある幹部からは「これでは遺族が納得しない。被告の同情すべき点をくみ取ろうとし過ぎている」と批判する声も出た。

 一方で「死刑と無期の両方が選択肢としてあれば、やはり死刑を選ぶのには勇気がいるのでは」と一定の理解を示す声も。ある法務・検察幹部は「裁判官だけの裁判でもあり得る判決」と見る。ただし控訴については「検察も相当の覚悟で死刑を求刑しているので、よく検討する必要がある」と話した。【山本将克】

 ◇「何人殺せば死刑に」…江尻さんの父

 判決後、江尻美保さんの父(57)は弁護士を通じコメントを発表した。全文は以下の通り。

 この判決を聞いて、悔しくて涙も出ませんでした。

 この事件は、家の中にまで入ってきて、関係のない祖母まで殺害するという本当に陰湿で残虐な事件です。

 被告人に前科がなければいいのか、「自分なり」に反省を示せばよいのか、人間を2人殺してこんな判決でいいのかと思います。

 この事件で、無期になるのであれば、一体何人殺せば死刑になるというのでしょうか。

 また、判決の中では、検事の言い分を否定した部分もありましたが、その理由も明らかでなく、納得できません。

 検察官には、ぜひ控訴していただきたいと思います。

2010 毎日新聞社 ALL Rights Reserved
毎日新聞11月1日(月)21時36分

 苦悩した末の「選択」だった。裁判員裁判で初めて死刑が求刑された林貢二(こうじ)被告(42)に対する1日の判決公判。難しい判断を迫られた裁判員たちは、判決後の会見で「人の命の重さについて考えた」と口をそろえ、遺族への思いと被告の更生への期待の間で揺れた胸の内を明かした。【伊藤一郎、和田武士、長野宏美】

 「正直、しんどかった」「やればやるほど責任感みたいなものを感じた」。判決後、会見に出席した裁判員4人と補充裁判員2人は審理を終えた感想を問われ、一様に疲れたような表情で語った。

 検察側が裁判員裁判で初めて死刑を求刑した25日。女性裁判員は「あり得ると想定していたが、やっぱり動揺した」と打ち明けた。男性裁判員も「求刑自体は驚かなかったが、その後の評議は重くなっていった」と語る。

 評議は1日午前まで5日間続いた。30代の別の女性裁判員は「裁判員をやることで死刑の重さを感じ『そんなに簡単に死刑にできるのだろうか』という気持ちになった」。補充裁判員を務めた男性は「いろんな話をして、死刑の選択もあり得ると気付いたし、(一方で)生きる中で何かを見つけ出すのが人間じゃないかとも思った」と揺れた心情を吐露した。もう1人の補充裁判員は「裁判員制度でこういう事件が起きないことをただ願いたいなと思った」と述べた。

 1日午後3時半前、東京地裁104号法廷。裁判員や補充裁判員は全員が黒い服装で席に着いた。若園敦雄裁判長が主文を告げると、証言台の前に立っていた林被告は身じろぎもせず、何度もまばたきした。

 「こんなのやだ! 納得できない!」。閉廷直後、裁判員がいなくなった法廷に、殺害された鈴木芳江さんの妹の声が響いた。「こんなことってない! 絶対ダメ、ダメ!」。抱きかかえられるように法廷を後にした。

 会見に出席した6人によると、裁判員たちは極刑を求める遺族感情を目の当たりにして苦悩したという。男性補充裁判員は「遺族の身になろうと努めたことに間違いない。こういう判決になったが、遺族の方には少しでも希望を持って生活をしていってほしい」と気遣った。

 ◇検察幹部ら批判と理解

 判決後、死刑を求刑した検察のある幹部からは「これでは遺族が納得しない。被告の同情すべき点をくみ取ろうとし過ぎている」と批判する声も出た。

 一方で「死刑と無期の両方が選択肢としてあれば、やはり死刑を選ぶのには勇気がいるのでは」と一定の理解を示す声も。ある法務・検察幹部は「裁判官だけの裁判でもあり得る判決」と見る。ただし控訴については「検察も相当の覚悟で死刑を求刑しているので、よく検討する必要がある」と話した。【山本将克】

 ◇「何人殺せば死刑に」…江尻さんの父

 判決後、江尻美保さんの父(57)は弁護士を通じコメントを発表した。全文は以下の通り。

 この判決を聞いて、悔しくて涙も出ませんでした。

 この事件は、家の中にまで入ってきて、関係のない祖母まで殺害するという本当に陰湿で残虐な事件です。

 被告人に前科がなければいいのか、「自分なり」に反省を示せばよいのか、人間を2人殺してこんな判決でいいのかと思います。

 この事件で、無期になるのであれば、一体何人殺せば死刑になるというのでしょうか。

 また、判決の中では、検事の言い分を否定した部分もありましたが、その理由も明らかでなく、納得できません。

 検察官には、ぜひ控訴していただきたいと思います。

2010 毎日新聞社 ALL Rights Reserved