木の実、花の実、私の身

花が咲き終わった後、実をつける。
この実をよぉくみると、実にいとおしい。

2012年06月05日 | 日々の想い
高齢になる母が手術をすることになった。


娘である私がなにかと通院や検査の付き添いをすることになり

最近頻繁に母と過ごすことが多くなった。

もともと、母との関係はあっさりしたもので、

用事がない限り実家に帰ることはあまりなかった。


改めて、母との時間を過ごすことによって

「私はいつのまにか母の作り上げた概念によって世の中を見てきたんだなぁ…」

と同時に私の作り上げた概念で子育てをしてしまったんだなぁとおもった。

概念の連鎖…


すっかり体力に自信の無くなった母はネガティブエネルギー満載に

体のあちこちの不調を訴え続ける。


今まで出来ていたことが出来なくなり「情けない、歯がゆい、自分が嫌になる」

自分の力の無さに抵抗している。

抵抗はストレスを生みだすんだよって伝える。

「自分でも解っているんやけど…」


心の中で母をみてみる


あちこち体の不調を訴えることによって

同居している兄夫婦や子どもたち、親戚の人たちから

優しい言葉をかけてもらえる。

体力がなくなってから孤独や疎外感を感じていた母は

自分の心の隙間を埋めてもらえることによって心が満たされる。


なんかそういうことがすけて見えてきた。


相手は鏡だっていうから、私にも同じようなところがあるのかもしれないって…思う


いっぱいいっぱいこの世で苦労と言われる体験をしてきた母を

いっぱいいっぱい受け入れて、この世での残り少ない滞在時間を

蜜に過ごすのもいいのかなぁと思った。

ではまた