Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

今年の夏

2008年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は久しぶりに常念が顔を見せてくれた

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今年の夏も盛りだくさんだったな


木崎湖の花火を見た明くる日
白馬から鬼無里を抜け戸隠へ行った

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何と云っても
この手書きのセンターラインには感動した

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何しろ手書きなもんで
道幅は自由気ままに変わる

鬼無里村を抜け戸隠に続く山道までの5キロほど
このセンターラインは続く

実に貴重な一品だった



そして
戸隠を抜け黒姫経由で松本へと帰った


10日ほど我が家に滞在し
その後富山へ行くため東京へ向かった



おわら風の盆

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半年前
東京で富山の酒の試飲会があった

10社ほどの蔵元が参加していた

そしてその中の
福鶴酒造の社長に八尾の祭りの話しを聞いた
「おわら風の盆」だ


その次の週には
この社長の経営する旅館に泊まる算段となっていた

後に知った事だが
この気の良いおじさんは
「おわら風の盆」の保存会の会長で
富山県観光協会の理事長でもあった




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日本100名水 高岡「清水亭」弓の清水


羽田から離陸した飛行機はほんの少し水平飛行をすると
すぐに着陸体制ををとり
あっという間に富山空港へと着陸する


到着ロビーには
京都からかよちゃんが迎えに来てくれていた

僕たちはまず清水亭へと向かった


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清水亭の御主人、まっちゃんは
僕らのために庄川の活きの良い鮎を焼いてくれた

先ずは鮎の塩焼きで一杯


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そのあと
まっちゃんの案内で高岡市内を周り
駅前の金寿司でまっちゃん持ち込みのシャンパンでまずは乾杯

富山は魚介類が豊富なので
おのずと寿司も旨い


お昼過ぎに東京を出たちさちゃんが
乾杯をして間もなく高岡にたどり着いた

見知らぬ町の寿司屋で落ち合うなんて
乙だ


僕らは金ちゃんのにぎる寿司やら富山の幸を満喫し
その後ネオンの奥へと消えて行ったのでありました~




明くる朝は当然二日酔いだ

まっちゃんが弓の清水でたてるコーヒーは
格別に旨い

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お昼前に到着する兼定の親方を迎えに
皆は富山空港に行ったが
僕は清水亭の二階でごろ寝をした
蝉の声と水の流れる音が心地よかった


親方が清水亭に到着し
また鮎の塩焼きで一杯やった

そして今回の旅の一番の目的の八尾へと
僕らは向かうのでありました



先ずは山田温泉「玄猿楼」で温泉に浸かり
マコちゃんが到着して
やっとメンバーが全員無事揃ったのでありました
何はともあれ
まずは乾杯だ~


*それではここで問題です
  さて僕たちは一体、何人でしょ~うか~?



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左より 六本木 兼定の親方 オラ 高岡 清水亭のまっちゃん

そして9時を過ぎて
僕らは八尾の諏訪町へと繰り出したのでありました

諏訪町は「風の盆」のメインとなる町だ
この坂道は日本100名坂の一つだ



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坂を下って行くと
向うから浴衣を着た谷中のMさんが
愛犬のおせんを連れて迎えに来たのに驚いた

谷中のMさんは富山の蔵元の試飲会などをプロデュースしたり
安田邸でのイベントをプロデュースしたり
最近は八尾の振興に深く関わっているのは知っていたが・・・
まさか

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諏訪町のMさん宅

何はともあれMさん宅で八尾の酒などを頂いた


どうやら「おわら風の盆」は
この日の夜更けに内密に行なわれる
勿論、観光用の踊りや祭りは連日あるらしいが・・・

この辺の事は
これ以上は口に出してはいけないようだ


町の小学校の校庭の会場でのリハーサル風景
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とてもワンセンテンスの長い振りだ
踊り自体は昔から伝わるものではなく
某有名な日本舞踊家が振り付けをした

胡弓の音と三味線と唄と
見事に合っている

それぞれの所作が意味を持つようだ
勿論ルーツは農作業のようだ

男踊りと女踊りと
それぞれに美しい


そして夜が深々と更け
遠くの方から胡弓と三味線の音が聞こえて来た

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お揃いの衣装を身に着けた祭りが終わり
酒なども振る舞われた後
みなそれぞれに身上を尽くした
この時のための出で立ちで町を流す
これが「おわら風の盆」の真骨頂なのだろう

ゆっくりと時が流れてゆく
もしかしたら
時が止まってしまうのではないかとさえ感じられた

胡弓の音色、三味線の響き、唄
そして踊り
全てが素晴しかった


明くる日
Mさん宅前にて
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そして
兼定の親方は朝一の飛行機で東京へもどり築地へと向かった
ちさちゃんは朝食の後、ランチの約束があるので東京へ帰った
マコちゃんは清水亭へ鮎を食べに行った

僕たちは京都へ行った



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ホテルについて
心地よいベッドで
暫し、まったりとした

その夜は中京区にある料理屋で一杯やった

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この店の片隅にとてつもなくでかい電球のようなものが置いてあった

コレはカミオカンデでニュートリノを検出した光電子増倍管だそうだ

この店の料理は
シンプルな素材の組み合わせで、妙な飾り付けがない
とことんこだわり
研究に研究を重ねた末、出来上がった品々だと思った
ご主人と女将の話しも京都らしくて良かった
あの
白州正子さんが車いすになってからも通ったと云う事だ
何となく納得がいった
京都の深い部分に触れた気がした

明くる日は寺など回りたかったが
林檎舎の工事で問題が起きたとの事で
朝の新幹線で東京に戻った

林檎舎でのお稽古を済ませ
松本へと帰った

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明くる日おにぎりを作って
我が家の裏山に行った
ナナカマドが色づき始めていた・・・・・



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サイトウキネンフェスティバル

京都のかよちゃんの娘さんがサイトウキネンオーケストラで
毎年松本にやって来る

小沢征爾さんは
まるでフィギヤの人形みたいな感じだったな
コレでもかと云うほどサービスをしてくれた感じだった


コンサートの前
浅間温泉の目の湯に浸かって
「あるぷす」で蕎麦を食べて
とりあえず一杯やったので
ほど良い心持ちだった


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そして明くる日
えっちゃんは東京へ戻った


そして僕は
夏の締めくくりに
脳のMRI検査を受けた


万が一の「1」が的中し
同意書にサインをするはめとなった

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つづく・・・・・