カプアン通信

犬の話いろいろ



きょうは、74回目の「忠犬ハチ公」の慰霊祭だったそうです。
忠犬ハチ公を慰霊することには、何の異論もありませんが
ぜひ、世間の人々に、何の罪もない、家庭で飼われていた犬が
全国で、毎日多数殺されている現実にも目を向けて欲しいです。
行政による統計がはじまってからだけでも、すでに
およそ2,000万頭の犬が殺処分されています。
ALIVE「犬猫の処分数の減少に向けて」環境省と厚生労働省のデータより)



祈ってあげなければいけないのはハチ公だけではないと思います。


さて、最近読んで興味を持った犬のお話をいくつかご紹介します。


■隔週木曜日は「捨て犬の日」(週間アエラ'09.4.13号)


アエラ最新号 書店や駅の売店で発売中

当ブログでもご紹介した、「犬ビジネスの『闇』」の続編ができました。
前回はペットショップやブリーダーによる遺棄の実態と、殺処分ゼロに取り組む行政の話でしたが
今回は一般の飼い主たちによる遺棄の背景に迫ります。

特に、全国で行われている「定時定点収集」の問題には、憤慨しました。
つまり行政が設けた「犬捨て場」です。

この制度がない自治体では、飼い主は、保健所や、動物愛護センターに
自ら出向く必要があるため、犬を捨てやすくする「行政サービス」だというのです。

この「サービス」が低下するだけで、犬を捨てる飼い主が減るそうです。
記事によると、茨城県の例では
2003年度 111ヶ所の収集 捨て犬の引き取り数 5642匹
2004年度 70ヶ所の収集 捨て犬の引き取り数 4371匹
2005年度 63ヶ所の収集 捨て犬の引き取り数 3305匹
2006年度 50ヶ所の収集 捨て犬の引き取り数 3064匹
2007年度 42ヶ所の収集 捨て犬の引き取り数 2314匹
収集所の数と引き取り数が比例して減少しています。

そして、宮城県では70ヶ所あった、定時定点収集を2008年度にすべて廃止したところ
一部の住民から「住民サービスの低下だ」と批判や反発があったそうです。
こんな制度を「サービス」ととらえるとは、理解できません。

こちらもご覧ください→http://www.aera-net.jp/summary/090405_000779.html


■「犬と猫と人間と」神奈川初上映!

2月にご紹介した、犬猫処分問題を扱った長編ドキュメンタリー映画
「犬と猫と人間と」が東京に引き続いて、神奈川県で上映されます。



日時:6月14日(日)
第1回:開場10:00 上映10:30~12:30
第2回:開場13:30 上映14:00~16:00
会場:県立かながわ女性センター ホール(定員500名)
〒251-0036 藤沢市江ノ島1-11-1 Tel:0466-27-2111
小田急線片瀬江ノ島駅下車 徒歩15分
料金:前売り:1,000円 当日:1,200円(高校生以下当日800円)

主催/問合せ:かながわ女性会議(かながわ女性センター内)
Tel&Fax:0466-27-4089 info@kanagawa-josei-kaigi.org


■ONE葉集(ONE BRAND)



いつも、ちばわんをはじめ首都圏の動物保護団体を支援していただいているONE BRANDさんのサイト
で「ONE葉集」というコーナーがスタートしました。
このネーミングは「万葉集」にかけているようです(笑)。
毎月テーマ(お題)を決めて、それにそってOnly ONEな犬への想いを綴っていく場だそうです。

4月のテーマは自分に「もしものこと」があったら、愛犬はどうしますか?
犬たちが動物愛護センターに持ち込まれる理由の大半は、離婚や病気、転勤や解雇、
それによる住環境の変化など飼い主側の事情だそうです。
前もって想定することが難しい事態に直面したとき、あなたなら愛犬をどうしますか?
「もしものこと」というのは、人生のタイムリミットが僅かであると分かったら、と考えてみてください。
その際にパートナーや家族など愛犬の世話を委ねることが出来る人が身近にいなかったら・・・?
あなたならどうしますか?(ONE葉集より)

私は、もう投稿しましたよ。皆さんも意見を投稿しませんか。
詳しくはこちら→http://www.onebrand.jp/oneyou.php



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ちばわんからのお知らせ


臨時で、柴又や、親水公園で開催されていた定期いぬ親会が、
篠崎会場に戻って開催されます。次回は4月19日(日)です。


5月の連休に、八王子市ではじめてのいぬ親会が開催されます!
詳細は後日発表されます。どうぞご期待ください。

コメント一覧

カプアンパパ
るる母さん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
ほんと嫌な記事でした。
処分を依頼する人間は飼い犬が死ぬところを見たり、考えたりしたくないので人まかせにするんだと思います。
この記事の前編には、殺処分ゼロを目指す熊本市の記事が載っていたんですが、熊本市は注射による安楽死処分をしてますが、処分を依頼にきた飼い主に、犬を抱いてもらって安楽死させることもある、と書かれてました。
そうでもしないと、「命」の重みが伝わらないと思います。
機械による大量処分は早くなくすべきです。
カプアンパパ
フィンファミリーさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
コメントありがとうございます。
犬捨て場の話は、読んでいてムカムカしました。
私は犬を外で飼うことが、動物愛護の温度差の原因のような気がします。
いっしょに暮らせば、犬がどんなに賢くて、愛情豊かな生き物か
わかると思います。
親バカな話で恐縮すが、アンジェロは、私と妻の電話の内容を
そばで聞いていてだいたい理解します。
それどころか妻からの電話か、それ以外かもわかります。
妻からの帰るコールのあとは、玄関の前でお座りをして待っています。
そんなわんこの様子を見たら、犬をゴミのように捨てるなんて
できないのではと思いますが・・・。

私も「犬と猫と人間と」はオススメしていながら
まだ見ていないんですよ(汗)。
フィンさん、セラピードッグを目指しているんですか。
アンジェロは、背中を揉ませるので、お年寄りの手のリハビリにいいのでは(笑)。
るる母
読みました
AERA、家族が買ってきていたので、読みました。
記事の内容は心が寒くなるものでした。
理由は様々でも、安易に捨てすぎますよね。
捨てる=殺すですものね。
命を抹消することに行政が税金を使って積極的にかかわることはやはりあってはならないことだと思います。
どんなに利便性が減っても捨てる人は、どこかに捨てるんでしょうね。
殺処分機の小窓から見える犬たちの姿、忘れられません。
フィンファミリー
見なければ!!!
こんばんわ。
まだAERA読んでないです、すいません。
しつけ教室運営の近所の犬仲間の方が読んで
『あり得ない!!』と憤慨しておりました。
そしてしつけ教室然り、マスコミが取り上げてくれる
番組・記事も、理解ある人の心には響いても、
本当に考えて欲しい方に伝わっていかないのが
もどかしい・・・と嘆いておりました。

さて、『犬と猫と人間と』先日の東京での上映は
都合で見られませんでした。見たい・・・
出演者にいる山本先生は文京区のしつけ教室で
何度かお世話になった先生の一人です。
他にも某自治体の愛護センターで保護犬をセラピードッグ
にする為のトレーニングしている職員さんも
先生の一人として参加してくれてます。
素晴らしい先生方にご教授頂けるチャンスを
頂けている事を改めて感謝する次第です。
あとはフィンさんの頑張り次第ではありますが・・・(爆)。
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