カプアン通信

うちの仔オリジナルクロック

2024年02月14日 12時21分38秒

ひとつ昔話をします・・・

小学生のとき、Iくんという仲のいい友達がいました。
大変な努力家で、勉強ができて、ピアノを弾くのが上手く、
スポーツの才能もありました。
小中高と公立校を卒業し、東京大学へ現役合格しました。
さらに東大の医学部へ進み医者になりました。
彼の人生はドラスティックで本が書けそうですが、
今日はその話ではありません。

10数年前に突然、彼から連絡をもらいました。

関西のある医大の教授に就任し、自分の「教室」を持つので
新たに出来る学科のシンボルマークを作って欲しいという依頼でした。
私は喜んで何案か提案し、ひとつの案を気に入ってもらえました。
やがてそのマークを入れたいろんなグッズ製作をしました。

そのうちのひとつが写真の腕時計です。
学科創立の記念に関係者に贈呈したものです。
この時計の製作の際、
オリジナルウォッチメーカーのNさんという営業さんと知り合いました。

紙の印刷は慣れてますが、時計の印刷（？）は初めてなので
デザインをはじめる前に
どんなことができるか、仕上がりはどんな感じかを知るために
会社に伺い、いろいろ教えてもらいました。

なお、この医学部の学科はもうありません。I教授が退職したのです。
それとともに、私が作ったマークは大学から消えました。

何年かあと、Nさんから、Nさんの会社の総合カタログの製作を依頼され
仕事を発注したり、発注されたりという関係になりました。

2年前には、ちばわん20周年記念の腕時計も作りました。

この腕時計とパッケージのデザインは自信があったのですが
売れ残ってしまい、いまでも購入可能です。
当初より、だいぶお求めやすい価格になっております。

前置きが非常に長くなりました💦
昨年暮れ頃、Nさんから新たな相談を受けました。

お客さんが自由にデザインできる時計のワークショップを開いたら、
大半のお客さんが自分ちの「愛犬」の写真で時計を作ったというのです。

そこで、愛犬家の方にむけて
わんちゃんの写真で時計作ってもらうためのプロジェクトが
スタートしました。

まずはチラシを作りたいとのことでした。
Nさんは犬を飼ったことがなく、犬に詳しそう（？）な私のことを
思い出したのです。

はじめに、犬の写真をどうするか検討し
いくつかの方法を提案しました。
話し合いの結果、犬猫SNSドコノコで私がフォローしている何家族かに
協力をお願いすることになりました。

時計の形は正方形に決まり
好きな写真で作成するキーホルダーもプレゼントする事が決まりました。
時計の価格も、類似品の半額以下と破格です。

犬の写真の提供は、
わたしがフォローしている7家族が快く協力してくださいました。
以下が完成した時計の盤面デザインです。

デザインも撮影もNさんです。
時計の組立も本人が行うそうで、何でもやる人です
（＊今回のブログに掲載の写真は、カプアン時計以外は全てNさんが撮影し提供していただいた写真です）

最初の犬猫の写真は、
ちばわんのベテラン預かりさんのチビスケ母さんに提供して頂きました。
ねこちゃんは、チビスケ母さんちの豊（ほう）ちゃん
わんちゃんは、かつての預かりっこの逸（いつ）ちゃんです。
売上の一部を動物保護団体に寄付するなど
保護活動を支援するプロジェクトの姿勢に共感し
快く協力してくださいました。

最後のゴールデンレトリバーは
大型犬ながら、昨年18歳という長寿で虹の橋へ旅立ったエルちゃんです。
時計に寄せて書いてくださった文章が素晴らしく、
そのままチラシに掲載させていただきました。

完成したチラシは以下のとおりです。
メインビジュアルの撮影は、岐阜のmowくんの飼い主さんにお願いしました。
年末年始に沢山の写真を撮って送ってくださり、楽しいチラシが完成しました。

2月3日に、チラシの印刷が完成した事と、
商品のホームページが出来た事をお伝えすると、
mowくんは急病に罹り、入院してることを知りました。
無事回復することを祈ってましたが、
mowくんは翌朝、天国へ旅立ちました。まだ9歳でした。

mowくんのご冥福を改めてお祈りいたします💐

この時計の商品名は
「うちの仔オリジナルクロック」ですが

「うちの仔」というキーワードは
わたしが提案し採用して頂きました。
「仔」という文字は、動物の子の意味があります。

商品サイトは、こちらです。
「お客様の声」が素敵なので、是非お読みください。

今回はわたしの仕事の一部をお見せしました。

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