カプアン通信

トコちゃん



いつもたくさんの犬猫を保護してくださっている
Yさんご夫婦が、家族として迎えた、高齢犬のトコちゃん
先週の金曜日に亡くなりました。


トコちゃんは、千葉で放浪していて、動物愛護センターに収容されました。
放浪中は人からは絶対にごはんをもらわなかったそうです。

人の手を咬んでしまうこともあったそうですが
Yさん宅にきてからは、じきに慣れ、
パパさんのあとを、どこでもトコトコとついて歩くため
トコちゃんと名付けられました。

昨年6月に、トコちゃんに会う機会がありました。
咬むなんて信じられないような
いつも穏やかに笑うやさしいわんこさんでした。




トコちゃんは、昨年暮れ、乳がんにかかってしまい、
すでに数箇所に転移していて、治療が難しいことがわかりました。

トコちゃんは、それまでいぬ親さんを募集していましたが
Yさん夫婦は、トコちゃんを家族に迎え、看病に専念することを決断しました。


トコちゃんは、獣医さんから、どんなに長くても2ヶ月の命と宣告されました。
我が家の先住犬のサリーも、乳がんが転移してしまい
最初の発見から2ヶ月ちょっとで亡くなりましたので、とても心配しました。


しかし、当ブログでもご紹介していたとおり、
トコちゃんはドライブが大好きとのことで、闘病中も、
各地のいぬ親会に、パパさんママさんとともに、参加を続けました。
迷子犬の捜索に参加することもあったそうです。

私は、3月の多摩いぬ親会と4月、6月の湘南いぬ親会でトコちゃんに再会できました。
病魔に犯されて辛いはずなのに、だんだんトコちゃんの顔が
優しく、穏やかになっていったのが不思議でした。




先月、湘南で会ったトコちゃん。
パパさんママさんに介護用カートを買ってもらい、会場にやってきました。
暑い日だったので、パパさんから、優しく保冷剤をあててもらってました。



アンジェロが黙って、心配そうな顔で
トコちゃんを見つめてました。


お医者さんの診断に反して、
半年以上もがんばった姿を見せてくれたトコちゃん。
私たち人間に「生きる」ことの尊さを教えてくれました。


トコちゃん、お疲れさまでした。
どうぞゆっくりお休みください。

Yさんご夫妻、トコちゃんのことを最後までささえてくださり
ありがとうございました。



どんな生き物も「誕生」は尊いものだと思いますが
「死」も、同じように、尊いことだと思います。

動物愛護センターでは、捕獲され、あるいは飼い主に処分を依頼され
優しい人間に救出される前に力尽きてしまった子がいます。

身近で、人間に友好的な生き物である、犬猫たちの命のことを考えないと
人間の命も、おろそかにされてしまうようになるのではないか
と考えてしまいます。




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コメント一覧

カプアンパパ
TTレーサーさん
お疲れのところ、コメントありがとうございました。
慎んでトコちゃんのご冥福をお祈りします。

確かに、犬と暮らすと、自分の生き方も考えるようになりますね。
前にも書きましたが、私たちがアンジェロやカプアと出会ったのは
先代のサリーと室内で暮らして、介護して看取ったことが大きいです。
犬が死ぬと、人によってはもう飼いたくない、という人もいるでしょうが
私たちは、もっとちゃんと犬と暮らしてみよう、という思いが強くなりました。
TTレーサーさんのような、立派な飼い主になれるようがんばります。
貴重なことを教えてくださりありがとうございました。
カプアンパパ
ふー子さん
老犬は穏やかで微笑ましいわんこが多いですが
トコちゃんは、とくに犬にも猫にも人間にも
親しげなわんこでした。

病気のとき、自分が信頼する家族が看病してくれて
最後まで一緒にいてくれれば、安心して旅立てるのではと思います。
それは、犬も人間も同じだと思います。

わんこを見ていると、自分たちの理想の生き方まで
教えてくれているような気になってしまいます。

すべての犬猫が安心して旅立てればいいですね。人間も。
カプアンパパ
チャコ姉さん
ほんと、おっしゃるとおりです。
犬や猫といった弱い立場の生き物の痛みがわかる
ということは、基本的なことのように思いますが
センターの現状を見ると、なにかが狂っている
人として生きにくい世の中なのかな、と考えてしまいます。
カプアンパパ
マナティさん
トコちゃんは、保護されたとき推定8際くらいだったそうです。
それまでの犬生がどんなものだったのか
知ることはできませんが、最後の1年間がもっとも幸せな時間だった
と信じたいです。

センターでは、長く飼った末、年老いたり、病気になったわんこを
処分に依頼に来る者がいますが、犬を飼う資格はありません。

病気に負けないで、がんばるトコちゃんの姿。
生きる力に、勉強させられました。
TTレーサー
言葉で伝え難いですが
http://hero0213.blog8.fc2.com/blog-entry-30.html#comment23
今晩は。今日は、会社の帰りに少しだけ
休みたくて、一人でコーヒーを飲みながら
コメントを書いています。
カプアンパパの撮影したトコの表情は、
本当に良い表情です。写真をみている
だけで、いろいろと思い出され、不覚にも
目頭が熱くなってしまいます。
トコは、私に、生きることや、年齢を重ね
るということを教えてくれました。
病が重くなればなるほど、無垢な表情になっ
ていくトコと過ごせたことは、私自身にとっ
ても本当に貴重な時間だったように思えます。
ふー子
安らかに
トコちゃんにはそんな名前の由来があったんですね。
出合った多くのワンコの中で数少ない記憶に残るワンコちゃんのトコちゃんで、
パパさんを追っては鳴いていたトコちゃんが今でも目に焼き付いてます。
大好きなパパ・ママさんと最後まで一緒にいられて、
きっときっと幸せだったと思います。

どのワンコにもそう言う旅立ちであって欲しいですし、
自分もそうしてあげたいと思います。

トコちゃん、安らかに。
チャコ姉
人間って・・・
捨てるのも救うのも同じ人間という生き物。
人間って、愚かで優しい。
その違いって、何なんでしょうね。

トコちゃん、Yさんの家族に迎えられて幸せでしたね。
マナティ
生きようと
こんなに頑張る子がいるというのに、その頑張る事さえ
許してもらえず、命を落としてしまうセンターの子達。
ホントにやりきれないですね。

トコちゃんがセンターに来る前、どんな生活をしていたのか
わかりません。でも、放浪中は決して良い事はなかった
はずですよね。それでも最期を看取って下さったYさま
ご夫婦に出会えて、トコちゃんはシアワセだったと
思います。トコちゃん、どうぞ安らかにお眠り下さいね。
Yさま、本当にありがとうございました。
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