カプアン通信

犬や猫と暮す老人ホーム



ちょうど1週間前の土曜日

ちばわんのわんことにゃんこが老人ホームでお見合いをしました。

神奈川県横須賀市の特別養護老人ホーム さくらの里 山科さんです。




写真は「わん&にゃんのいる暮らし」からお借りしました。


この老人ホームは今月できたばかりです。

経営方針の中に「伴侶動物福祉」をあげられています。


お見合いに行かれた、ちえさんがまとめてくださった文章を
転載させていただきます。

福祉とは、全ての人が幸せに暮らせる文化的で豊かな社会を作るものであって

犬や猫が幸せに暮らせる社会は豊かな社会であると言われています

また、家族同様に生涯を人と共に暮らす犬や猫たちは人間の伴侶といえます

そんな伴侶動物たちの命と幸せを守ること

毎年毎年殺処分されていく数万匹、数十万匹もの犬猫たちを1匹でも多く救うこと
    
それが伴侶動物福祉取り組みの目的であり

「さくらの里 山科」の願いです 



だいぶ前に、老人ホームで働くセラピードッグの話をご紹介しました。

このときは、認知症などの治療に従事するいわゆる「プロ」の犬たちの話でしたが

さくらの里 山科さんの取り組みは、訓練の大変な、治療のための犬たちではなく

動物好きな入居者に、人懐っこい犬や猫とふれあうことによって、

豊かな生活を送ってもらうことと

殺処分される犬や猫を救うことを両立させる、とても画期的な経営方針だと思います。




写真は「幼稚園はじめました」からお借りしました。


施設内は、犬が好きな人たちが暮すスペース、猫が好きな人たちが暮すスペース、

動物が苦手な人たちのスペースと住み分けができているそうです。

もちろん、自分が飼っている犬や猫と入居することも可能で

犬や猫と同伴入居しない人は、さくらの里 山科さんで飼っている動物たちと

自由にふれあうことができます。




写真は「幼稚園はじめました」からお借りしました。


敷地内と屋上に広大なドッグランもあります。

受け入れ予定の犬と猫は、入居者の犬猫も含め20頭の予定で

老人ホームとともに、老犬ホーム、老猫ホームも目指すんだそうです。


なんて理想的な老人ホームでしょう。

自分もできれば、こういう老人ホームで老後を過ごしたいものです。

興味が湧いて、

犬や猫と入居できる老人ホームが首都圏にどれくらいあるか調べてみました。


有料老人ホーム検索サイトはたくさんあります。

「特別養護老人ホーム」と「有料老人ホーム」の違いは

「特別養護老人ホーム」は、一般的に公的福祉施設で
入居できるのは、原則65歳以上、介護度1以上の人です。

自立している人や要支援の人は入居することができません。
一般には、入居に何年も待たされる場合があります。

「有料老人ホーム」は、民間施設が多く、入居のための自由度は高いですが
入居一時金が必要で、特別養護老人ホームと比べると毎月の費用は高額です。

しかし、民間なら犬や猫との入居施設を作るのも可能ではと思って調べました。


探しっくすという有料老人ホーム検索サイトで検索したところ

東京都内で登録されている365施設のうち、ペット可の施設はたった4施設!

神奈川県内で登録されている331施設のうち、ペット可の施設はたった1施設!

千葉県内で登録されている120施設のうち、ペット可の施設はたった1施設!

こりゃあきまへんな。

犬や猫と入居したい希望者はかなりいる、と思うのですが・・・



さて、先週のお見合いで、トライアルが決定したのは・・・

「ふくみちゃん」おめでとう!

「とらのすけくん」おめでとう!

そして、「ハルの日」のアニメーションをご紹介したときにご紹介した
人間大好きな「ぶん福くん」おめでとう!



さくらの里 山科さんのことは、

「幼稚園はじめました」(2012.4.10)「わん&にゃんのいる暮らし」

詳しくご紹介されてますので、どうぞご覧ください。


これからの世の中、こういう老人ホームがもっと増えることを願います。




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ちばわんいぬ親会ねこ親会のおしらせ


プチいぬ親会in小田原ダイナシティ


本日大雨のため中止になりました。楽しみにされていた方、申し訳ありません。


第137回ちばわんいぬ親会


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ちばわん八王子いぬ親会


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コメント一覧

カプアンパパ
猫豆さん
コメントありがとうございます。
山科さんの入居金が13万円なのは、民間の有料ホームではなく、特別養護老人ホームだからです。自治体からの補助があるため、入居金は安く抑えられてますが、おそらく入居するには順番待ちが多いと思います。
また、このホームは設立当初から、保護犬猫を救うことも理念としてうたっており、理事長さんが率先して犬猫たちの受け入れを行っています。おそらく職員さんたちも、犬や猫を家族同様に扱うことを理解したうえで、入居者さんと入居犬猫たちのお世話をしていると思います。
そのことは、テレビや、関係者のブログで、入居犬猫の普段の様子や、死去したときの模様を伝えてくださってますが、皆、お別れのときは家族のように悲しんで弔っていることでもわかります。
また、犬たちのお散歩や、犬猫のお世話は、外部のボランティアさんたちも協力しています。
このような老人ホームの形は、理想的な近未来のコミュニティになるのではと思います。
猫豆
夢みたい
さくらの里、山科の例を聞いた時、とても素晴らしい取り組みだなと思うと同時に一体どうやって動物の健康管理、えさ、散歩、医療を経済的にケアしているのか、不思議に思います。民間では人間すら終身で看ると謳っていながら、悪質なホームが経営の為に更に高い経費を要求します。
山科では入居、月々13万円からとなっており、自分のペット以外の動物は施設が持ち出しって、どれだけお金に余裕があるのか、不思議に思いました。施設の老人も介護レベルが段々重くなり、世話するワンちゃん、猫ちゃんも存在自体が重荷になります。まだピカピカなスタートのうちは夢見ていられますが、10年みなくては分かりません。
日本全体がそうなれば、当然いいことですが、介護士、や施設スタッフの負担ばかりが、増え、楽しいうちはいいのですが、給料が少なくぎりぎりでは背負い込むものが多すぎます。今の安倍政権ではとても、広がりにくい話ですが、いい経験ですね。
カプアンパパ
あずきママさん
http://blog.goo.ne.jp/angelopapa/
セラピードッグやセラピーキャットの、病院や老人ホームへの訪問活動は良く知られてますが、老人ホームに、癒しを与える存在として暮していて、保護犬・保護猫を積極的に迎え入れるという施設はいままでほとんどなかったと思います。

しかも、ここの施設はとても大きくて、犬猫が好きでない入居者のこともよく考えられています。

英国やドイツには、動物愛護の面で100年ほど遅れている、ともいわれる日本ですが、こうした施設がたくさんできれば、だんだん動物愛護も進むかもしれませんね。
あずきママ
カプアンパパさん、こういう施設大歓迎です。
セラピードッグは、それなりに訓練が必要で、どんな犬でもいいというわけにはいきません。

でもこのような犬馴れ・人馴れしているおとなしい犬・猫でもいいなら、お年寄りのそばに寄り添ってくれるコンパニオン・アニマルとして、候補犬・猫はたくさんいると思います。
さらに、保護犬・猫が少しでも幸せになれるならこんないいことはありませんよね。

もっとたくさんこういう施設が増えることを願っています。本で読んだのですが、イギリスの老人ホームでは、飼い犬・猫を連れて入居できるそうです。そういうことが当たり前になるといいですね。

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