Del Amanecer

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ステファンに会いに~金沢の旅・8

2009-09-05 00:24:24 | フィギュア・スケート
21世紀美術館のそばまで来ると、友人から電話があり無事に入り口で落ち合うことができた。
まずは美術館の中でランチをしようと思ったのだけど、ウェイティングだ。リストに名前を残して無料
ゾーンを見て回ることにした。しばらくして戻るともう順番が過ぎていた。名前を呼ばれた時にいないとダメだそうで、再び名前を書いて、今度は近くで待つことにする。15分もたたないうちに今度こそ座ることができた。
明るい空間の中でゆったりとランチを食べて、再び美術館の中を巡る。

  

まだ昨年オープンしたばかりの新しい美術館は白くてシンプルな円形の建物だ。
内部にはパティオもあり、光があふれている。
じっくり展示を観る時間もないので、チケットを買わずに観られる無料ゾーンのみを観てまわることに
した。そのため入れないところが多くて、まっすぐ行きたいのに行かれなかったり、外に出たいのにでられなかったりと少々行動を限られてしまったけれど、それでもこの美術館の開放的で斬新な雰囲気を味わうことはできた。

 

厚みのないパネルに植えられた植物や、ガラスの扉にかかれた詩、不思議なオブジェなど、
現代アートの自由奔放な表現はユニークで面白い。
どこかの水族館のように、ガラス張りの底の下が歩ける(?)プールは名物のよう。
でもプールの下を歩けるのはチケットを持っている人だけだった。
次の機会にはもっと時間があればチケットを買ってゆっくりと体験してみたい。



とりあえずひと巡りしたので美術館を後にして、近くの風情のある町屋などを訪ねる。
光庭のある純日本風家屋に上がり、中を見学する。
朝倉彫塑館を髣髴とさせる建物だ。薄暗い室内と外の光のまぶしさのコントラストが印象的だ。

 

外に出ると傾きだした日の光で壁に木々の影が幻灯のように映って面白かったので、
何枚か写真を撮ってみる。光のいたずらといった感じかな?



階段で丘の上に登って赤レンガの建物を撮る。
だんだん時間も少なくなってきた。飛行機は19時10分発だけど金沢から小松空港までは時間がかかるので、5時くらいの空港バスに乗らないといけない。
私たちは下に降りて街中へ引き返す。いろいろな小物を売っているお店やデパートでお土産などを買い、丁度やってきた100円バスにタイミングよく乗れて金沢駅東口まで戻る。

 

小松空港行きのバスは、スケートリンクに通った西口のシャトルバス乗り場の隣だ。
ステファンは今ごろリンクで4回の公演のうちの最後の1回を滑っている頃だろう。
シャトルバル乗り場は長蛇の列。乗れるか心配しながらもチケットを買う。
でもこの時間には2本のバスがあり、最初のバスには満席で乗れなかったものの、10分後に出る後のバスは最初のよりもすいていて楽々座れて、隣の席に荷物を置くこともできた。
友人にお土産を持たせてもらい、つかの間の再会にお礼を行ってお別れ。
今度はいつ会えるかな?ステファンが会わせてくれたんだね。
そうでもなかったら、なかなか金沢に来る機会はない。今度は東京で会えるといいな。

順調に小松空港に到着。Webチェックインなのであっという間にゲートまで到達。
なんとあと1時間以上もある!でもこのあとセキュリティチェックが混雑したようなので、早めでよかった。再び売店でお土産のお菓子などを買い、待合室のベンチにすわってテレビのニュースを見ていると、例のアイスショーの新型インフルのニュースをやっていた。
私は初日に見られたのでラッキーだった。今日はショウはやったものの、やはりいろいろな面で動揺や制約もあったことだろう。でも冷静な対応でよかったね。
ステファンも今ごろ中止にならなかったことにほっとしているだろう。

ようやく搭乗開始になり、飛行機に乗り込む。帰りは窓側にしたけれど翼のところだ。
でも隣は誰もこなかったので、のんびりすることができた。
少々遅れて離陸。飛行機はたちまち大空に舞い上がってしばし海岸線を見下ろしながら飛び、
ゆるやかに弧を描きながら内陸に進路を向けていく。
暮れ始めた窓の外には雲がみえている。厚い雲だ。でも夕日に照らされていて美しい。
この雲の下には雨が降っているんだろうな。

 

飲み物が配られてすぐに機長からのアナウンス。
東京上空は低気圧の厚い雲に覆われて雨だという。
クルーも着席するようにとの指示なのでかなり揺れるのかな?
でも雲の上はまだまだ静かだ。飛行時間は45分ほどと短いのであっという間に高度が下がり
始める。低気圧に突入!・・・したのかしら?
特に揺れることもないまま、ほどなく都会の夜の光の海が見えてきた。
ランドマークタワーがみえる。もう横浜?飛行機だとあっという間なんだよね。
もう見下ろしていた光の渦が真横にみえる。そして着陸。ぜんぜん揺れなかったね。
滑走路は雨に濡れて空港の灯りが映って光っていてきれいだった。
飛行機は羽田空港に到着した。
ステファンも今ごろショウを終えて満足しているだろうか。

マイレージとアイスショーと金沢の友達。
すべてが結びついて出来上がった今回の旅。1泊2日と短かったけれどひさしぶりに旅気分も味わえてとても印象的だった。飛行機にも乗れたし(飛行機好き!)ステファンにも会えたし、友達と再会も出来たし・・。
次にステファンに会えるのはいつだろう?
やはりテレビでは味わえない生の迫力や臨場感を肌で感じることができて感動した。

10月のジャパン・オープンには残念ながら行かれないけれど、試合に戻ってくるステファンにまた会えたらいいな。
またいつか、そう近いうちに、きっと会いたい。
揺れる街の灯をモノレールの窓から眺めながら思い出すのはステファンの姿。
スローモーションのように。
オトーニョ・ポルテーニョを・・・そして新しいプログラムを・・・

~~FIN~~



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