大相撲初場所。
十両下位での場所となった高見盛は、
負け越せば”幕下陥落”の危機に直面し、
場所前から『陥落すれば引退』を公言して臨みました。
序盤に3連勝でホッとしたのもつかの間、
今度は12日目までずっと黒星が続き、
3勝9敗でほぼ『陥落』が決定。
その後最後の力を振り絞って5勝まで戻しましたが、
場所後に引退を発表しました。
その引退記者会見でも、
実直さは『角界ロボコップ』と言われ人気が出た頃そのまま。
朴訥さの中に生真面目さがのぞく、
現役最後の”勇姿”でした。
何だか場所中も、
とある親方が『(十両に)残れるわけないだろ!』なんて発言したり、
生き方が不器用な分、
なんだか相撲界で『軽く見られている』感じがして不快だったのですが、
まぎれもなく角界を支えた【人気者】だった彼の引退、
もっとねぎらいの言葉があってもいいのではないですかね。
今解説者になって相撲をわかりやすくお茶の間に伝え、
ワタシが勝手に『相撲界の宝』と思っている舞の海に関しても、
引退の時は角界は冷たかったですよね。
ともすれば『人気先行』とも言われるこういった高見盛や舞の海、
こういった人たちがどれだけ角界に貢献したか、
きちんとした形で認識してほしいと思います。
『番付がすべて』という”角界の掟”、
分からんでもないですが、
星をやり取りして「クンロク大関」を長~く勤めた人たちより(高見盛などの)貢献度が低かったとは、
到底思えないんですけどね。
まあ、
それはさておき、
スポーツ界では『ともすれば地味に見られがちだけど、実直に黙々とプレーする』選手たちがたくさんいます。
花形のプレーヤーに隠れがちなこういった選手たちが、
実はそのスポーツを陰になり日向になり、
支えているのだと思います。
先日ラグビートップリーグで、
8度目のベストフィフティーンに選ばれた東芝のLO、大野選手なんかも、
その一人ですね。
常にボール争奪戦に愚直に参加して体を張っていくプレーぶりは、
際立つものです。
『愚直に』
という言葉が一番似合う、
東芝にも日本代表にも欠かせないプレーヤーです。
サッカーでも、
言動は派手ですがそのプレーぶりはボールを追い続けるという面で、
『泥臭く』『愚直に』
という言葉がよく似合ったのは、
先に引退したゴン中山だったでしょう。
彼のプレーぶりは、
日本国民の心の中に、
深く刻み込まれるものでした。
野球では、
昨季2000本安打を達成した宮本(ヤクルト)や、
今季2000本安打が期待される谷繁(中日)に、
そんな匂いを感じることが出来ます。
ピッチャーでは、
なんといっても昔巨人と西武で活躍した鹿取投手でしょうかね。
毎日毎日、
これでもかというほどマウンドに上がり続ける姿、
涙ものでした。
どのプレーヤーにも言えること。
不器用で、タフで、実直。
そして、
『本物のファン』をたくさん持っていること。
こんな選手を、
本物の【プロ】と呼ぶのでしょうね。
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高見盛さんは幼い頃いじめにも遭い、相撲に打ち込むことで乗り越え、人として一人前になられた方だと聞きました。
暴力で抑え付けるのではなく、力士の人格を尊重する良い親方になられると思います。
こういう方を面白おかしく記事にするばかりではなく、悩んでいる子供たちの光になるよう取り上げて欲しいですね。
そして、お金を払っている観客を喜ばせる相撲を取る人を、協会はもっと大事にして欲しいです。
高見盛関、本当に実直でいい力士でした。
何だか昨日の新聞によると、早くも春場所からNHK相撲放送の『解説席』に座ることもあるそうで。
舞の海さんのように『弁舌さわやか』ではないでしょうが、高見盛さんの『実直を絵に描いた』解説も大いに期待しています。
最近では、元魁皇さんがなかなかの解説ぶりを見せてくれていますね。