ラグビー日本選手権決勝

書くことがてんこ盛り過ぎて、
何から書いていいか迷ってしまうような週末となりました。

たくさんの記録も達成されましたね。

水泳・渡辺選手の世界新に驚き、
ジャンプ・高梨沙羅選手の50勝に歓喜。


そんな中秩父宮では、
ラグビー日本選手権の決勝が行われました。

≪ラグビー日本選手権大会≫　～秩父宮～
【決勝】

サントリー　○　１５（３－３　１２－７）１０　●　パナソニック



今シーズン、トップリーグを全勝で制したサントリー。
パナソニックはトップリーグでは3位に終わりましたが、
この大会の連覇を狙っています。

試合の焦点は、
サントリーの攻撃力vsパナソニックの守備力
ということでしたが、
パナソニックにもタレントが揃っていて、
両ウィングの山田・福岡は今や誰もが知る決定力のある快足プレーヤー。

攻守に『ほぼ互角』という見立て通り、
しまった質の高い攻防が繰り広げられました。

前半からパナソニックの守備がとても素晴らしく、
決して人数をかけるわけではないものの接点でボールに常に絡んでサントリーの速いテンポの球出しを許さず、
攻撃の形を作らせませんでした。

しかしサントリーも、
ピンチでは全員が体を張ってパナソニックに『最後の一太刀』を許さず、
山田・福岡にいい形ではほとんどボールをつながせませんでした。

両チームともに『相手のいいところ』を消し去る能力に長けて、
見ていて本当に、
じりじりする中に常に緊迫感が漂ういい攻防でした。

同点で折り返した後半。

サントリーが相手陣でのPGで3点を加えじわじわと突き放しにかかると、
パナソニックは日本代表でもあるFWのヒ―ナンが相手SH・流のパントをチャージ。
そのまま持ち込んでこの日唯一のトライを挙げて逆転。

その後も激しい攻防が続きましたが、
サントリーは相手陣でもらったペナルティーでPGを選択。
それを日本代表キッカーの小野が確実に決めて逆転、
突き放して5点差で勝利をもぎ取りました。

相手陣で攻撃してもしても跳ね返されたパナソニックは、
乾坤一擲で福岡を狙ったキックパスを選択しますが、
それを素早く察知したサントリーのFB・松島に奪い取られて決まらず。

それでも最後まで攻撃し続けて逆転を狙いましたが、
最後までサントリーの堅塁は崩れず。
PG5本で奪った15点を守り切ったサントリーが、
4年ぶりに栄冠を奪還しました。

ノートライでの優勝。
これも珍しいですが、
パナが奪ったトライもチャージからのもので、
純粋に攻撃を仕掛けてのトライはこの日、
ありませんでした。

『究極の守り合い、しのぎあい』

派手な点の取り合いや華麗なパスのつなぎあいではありませんでしたが、
実に面白い試合でした。
ある意味『これぞラグビー』という感じを受けましたね。

この試合、
イングランドが優勝した過年のW杯の決勝か、
あるいはあのスクールウォーズで描かれた昔々の花園決勝『伏見工vs大阪工大高』の試合を思い出させてくれました。

今年のラグビーシーズンも、
この試合でひとまず終わりとなりました。

とはいっても、
2月末からはサンウルブスの参戦するスーパーラグビーのシーズンが始まります。

そして今年は、
日本代表のテストマッチも目白押し。

いよいよ2年後に迫ったラグビーワールドカップ日本大会に向け、
カウントダウンに入ってきました。

また来年度はラグビー熱が再燃するかもしれませんね。

まあ、
この日のように、
『試合を見てくれたら、ラグビーの面白さを伝えられる』
熱い試合が続けば、
会場に足を運ぶ人も自然と増えていくことでしょう。

昨日はワタシ、
テレビの副音声で試合を見ていたのですが、
いや～NHK冨坂アナと元東芝の広瀬さんのコンビ、
とても面白かったです。

本音と遊び心が満載。
こんな実況がほしかった～というような楽しい雰囲気で、
ラグビーも面白さを伝えてくれていました。
とかく副音声は本筋から逸脱しすぎることが多くてあまり合わせることはなかったのですが、
この二人のコンビと聞いて『もしかしたら・・・・』と思って合わせてみたら大正解でした。

最後サントリーの優勝が決まった時に広瀬さんが、
『これでサントリーの選手たちは今日の夜はおいしいプレミアムモルツを飲んで・・・・・』というと、
冨坂さんがすかさず
『おっとっと広瀬さん。。。。自社製品・・・・・とか言ってくださいね』
なんてちょっと諫めたり・・・・
最後まで面白かったです。

こんな楽しみもありますね。

いずれにしても、
面白い試合でした。