アンクロボーグの世界

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坂の上の雲

2011年12月12日 10時56分25秒 | Weblog
坂の上の雲 「二〇三高地」を見る。

NHKなので第一部、第二部をたびたび再放送してくれていたおかげで今回の第三部をちゃんとした流れで観ることが出来ています。

19:30、ホットカーペットの上に寝転がっている状態でドラマがはじまる。
敵に噛みつき石で頭を殴る、首を絞め続ける、恐怖で足がすくみ座り込む白兵戦での兵士の姿。
突撃!との一言で銃弾の飛び交う中に飛込む。味方の屍を踏みつけ走り続ける兵士たち。
その頃にはテレビの前に正座して見る。

戦争の中の地獄。こういうシーンを見るたびに思い出すのはスピルバーグ監督の映画『プライベート・ライアン』の冒頭30分の戦闘シーン。
CG技術の進歩で日本のドラマも(ハリウッドにはまだまだ到底かないませんが)頑張っていたと思います。


ナレーションは「近代国家というものは、必ずしも国民に福祉のみを与えるものではなく、戦場での死も与える物であった。国家というものが国民にこんなに重くのしかかったことはこの時以外にない」国家とは何であろう?と問う。

当時、弱肉強食の植民地主義、帝国主義だったから戦う道しかなかったのだろうが。
本当は、どうかわからないが、ドラマでは、児玉源太郎(高橋英樹)を有能として描き、乃木希典(柄本明)伊地知幸介(村田雄浩)無能として描いていました。
命のやりとりがなされる戦場では、安易な判断、無為無策が何万もの命を奪う。

今の日本があるのは、先人達の血の量と命の数で支えられているのを改めて実感。
戦争を賛美する訳ではないが今の日本の姿はあまりにもひどすぎる。

司馬遼太郎原作のこのドラマ。小説を読んでいないのでどのくらい司馬さんの思想が再現されているかはわからない。
創作は一切排除し、歴史的な事実だけで書かれているらしいのだが。


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