Oh My New York!!

NY勤務を経て、コロンビア大学のMBAへ。現在2年生。大好きなNYでの日々を綴ろうと思います。

朝青龍

2008年01月26日 | Others
帰国中に再認識したことは、自分が相撲が大好きなこと、中でも朝青龍が最も大好きな力士であることだ。



あの均整の取れた筋肉質で完璧な体つき、何とも絵になる気合の入った仕切り、幕内では中くらいの体重ながら、組んで良し離れて良し吊って良し投げて良しで、どんな相手も完膚なきまでに叩きのめす取り口、そして極めつけは懸賞金を受け取る時に審判部長とTV画面に食って掛かるようなあの憎たらしい表情。貴乃花のような聖人君子タイプよりも、憎たらしいまでに強いのが横綱の理想型と考えている自分には、まさに「これぞ横綱!」が、朝青龍だ。一流スポーツ選手の中でも、これほどの集中力を持ったプレーヤーはまれだろう。また、異文化に身を投じて勝負をかける人間にどうしても肩入れしてしまう自分としては、モンゴルに生まれ育ちながら高校で明徳義塾に留学(高校野球の印象から想像するに、相撲部も相当スパルタだったのでは?)、中退して高砂部屋入りという経歴自体、気合の入り方が違う。そして、語学のハンディを乗り越えた上、非常に特殊かつ伝統的な相撲という世界で最高峰に上り詰める。そんな彼の大ファンだ。

過去の土俵内外での様々な態度が批判を浴び、トラブルは耐えなかったわけだが、昨年の「巡業を欠場している最中のサッカー事件」以降は、まさに集中砲火を浴びてきた。まるで相撲界全体の諸悪の根源は全て彼にあるとでもいいたげなマスコミ報道、常に後手後手で何がしたいのかわからない相撲協会、お人よしすぎる高砂親方、老害の側面も否定できない横綱審議委員会・・・。しょうもない奴はいくらでもいるのに、悪いのはいつも朝青龍一人。

そんな朝青龍が久々に土俵に戻ってきて、帰国中は全取組を見た。相撲勘が戻らないのか慎重に取っているのか、短時間での豪快な勝ちっぷりは影を潜めていたが、前半を1敗で乗り切る。こうなると面白いのが日本のマスコミの報道。場所前は「朝青龍だけには絶対に勝たせるな」のオンパレードだったのが、彼が勝ち進み本調子を取り戻すと「何と言っても相撲界に欠かせない存在」「朝青龍のCM出演料は○○と並ぶ○千万円レベルを下らない」とか突如持ち上げだし、一方で朝青龍と犬猿の仲と言われる内館横審委員を茶化す。ところが千秋楽の白鵬との相星決戦となると、「全国民の期待を背負い、白鵬が東正横綱のプライドを賭けて千秋楽の土俵に上がる」と、また掌を返して朝青龍をヒール扱い。

残念ながら千秋楽は敗れて復帰早々に優勝とは行かなかったが、13勝2敗、十分な復活劇だ。来場所からは、また憎たらしいまでの強さを発揮し、マスコミや相撲界を思う存分掻き回して欲しいと思う。

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