最初に出たシュートがなかなか蕾を持たなかったうえに
わずかに持った蕾を私が不注意で折ってしまったので
一番花はもう無理かと思っていたが、
いつの間にか蕾を持った花茎が何本も長く伸びていた。
気温が高いのですぐに開ききってしまうが
褪色し始めても上品な美しい色を保っている。
ピースは伝説に彩られたバラだ。
フランスのリヨンにある世界的なバラの育種会社メイアン社のフランシス・メイアンは
第二次世界大戦の最中にこれまでにない美しい覆輪の大輪のバラを作り上げた。
しかしナチスドイツのリヨン侵攻が目前に迫り、
フランシスはその苗木をリヨンを脱出する飛行機に積み込ませる。
一説には脱出するアメリカ領事に託されたとも言われている。
その後苗木はアメリカの育種家によって世界に紹介され
このバラの辿った数奇な運命から世界平和を祈念してピースと名付けられた。
蕾は濃い黄色にオレンジがかったピンクの縁取りで鮮やかな色だ。
開花すると淡い色合いのやさしい雰囲気になる。
このバラは育てる人を選ばない。
誰でもこんな風に美しい花を咲かせることが出来る。
株の姿もすっくと直立していて気品がある。
私の好きなバラだ。
私の中でバラと言ったら、やはりピースです。
幼いころに初めて見て知ったバラ。
もう実家の庭にはないのですが、花壇の中央に咲いていた様子を今でも懐かしく思い出します。
つぼみも開き始めの色合いも本当に素敵。
こんなに急に暑くなってしまっては、バラも辛そうです。
今年は覆輪があまりはっきり出ませんでしたが、とても綺麗に咲きました。
バラの本で見るよりも実物の方がずっと美しく気品があると思います。
適度にたくましく病気にも強いのに花はやさしげで理想の女性のようにも感じます(笑)
今年の異常な暑さは迷惑至極です。
大雪、暴風雨、酷暑・・・嫌がらせとしか思えません(笑)