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アメコミとラーメン

JS Campbellの表紙は文句なく良い、Amazing SPIDER-MAN 934(40)号



またもやAmazing SPIDER-MAN (“ASN”)の表紙の話から。今回レビューする ASM 934(40)号の表紙はJ Scott CampbellによるSki Chalet Variant。もちろん添付画像のJSCの作品はもう文句なしに好き。素晴らしい。しかしX-MENやSPIDER-BOYのSki Chalet Variantも高品質。気になったら検索して欲しい。

さてASM 934号の前号と同じく、筋書をZeb Wells 、画をJRJRとインクをScott Hannaが担当。RJRとHannaは昔のJohn Byrne、Terry Austinみたいに常にこの組み合わせだ。

粗筋を手短に書く。怪我から復帰したTombstoneはSPIDER-MAN、SHE-HULKと共に一つのギャングを平定する。一方Madam Masqueや、Tombstoneの娘、Roseはそれぞれ別のギャングを襲おうとしている。

今回も気に入ったシーンや台詞を紹介。いつも上の画像の通りギャングの勢力図が印刷されているのだが、今回変化があった。蜘蛛のマークの部分はSPIDER-MANとその仲間が平定したことを示している。面白い。

Tombstoneの”Fisk is back in town.”という台詞でてっきりRoseかと勘違いしていたが、父親の方だった。こういう騙され方は悪くない。

前回と同じような表現方法を使っている。それぞれ別々の場所にいる二つのグループを1ページの左右で描いている。左側はSPIDER-MAN達。右側はTombstoneの娘。それぞれ別の部屋へと入ろうとする。そこには、Wilson FiskことKingpin (Disney+の新ドラマEchoでは彼がEchoの育ての親ということになっている)とその息子Richardがいるという展開。SPIDER-MANとTombstoneの台詞。”That’s not the Rose.” “Never said it was.”その通りだけでどさ。

1ページ目のRoseとその部下Diggerのシーンも良かった。影を上手く使って静かに物語を進めている。最終ページの見開き1ページがこれまた凄い。大迫力だ。JRJRの技が冴えまくり。前号のレビューに続き彼の才能に感服。

今回もMadam Masqueは凄い迫力だった。Hammerheadの部下の前にギャングMaggiaのボスたち、Count NefariaとSilvermaneを叩きつけて服従を誓わせている。

一つの戦いが終わった後、SHE-HULKにウイスキーを勧めるTombstoneという図は何か不思議だ。SHE-HULK が悪びれもせず飲んじゃうのも良いね。SPIDER-MANは絶対飲まない(飲めない)わけだが。

ちょっと解せないのは、Mr. Negativeの部下がLady Yulanへと攻撃をかけようとしているのに、それをSPIDER-MANが止めようとしなかったこと。確かにTombstoneの言う通り全ての戦いに介入するのは得策じゃないのだが、SPIDER-MANの一種の責任依存症がそれを許さない気がする。


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