あまがさき山仕事体験隊のブログ

「山仕事の体験をしませんか!」のキャッチフレーズの森林ボランティア団体。現在、猪名川町、宝塚など4か所で活動中です。

梅雨明けの高原ロッジ

2011-07-10 19:52:59 | 森林ボランティア(高原ロッジ)

梅雨明けの最初の活動地は猪名川町のメープル猪名川・高原ロッジ。
とにかく暑い。

猛暑日の活動はどうしたものだろうと相談して、少し早めに作業を終えようということになった。
現役を引退したメンバーも多くなってきたので無理は禁物。
でもこの日の参加者は結局18名という多さだ。
皆さんやる気だ。

この場所での活動は私は久しぶりだ。
前回の続き。 

 

そして、作業最前線。

ロッジの宿泊施設が目の前だ。



私はまだまだチェーンソーは遠慮しておこう。
鋸でソヨゴの処理に取り掛かる。

 

切り終わったものの倒れない。

近くで作業していた市場副隊長に応援を求めて、倒してもらった。



ヒサカキを切ろうとして、ハチの巣に気づいた。
これはそっとしておいてあげよう。

作業中に夏のキノコと出会う。
真っ黒なキノコ。
なかなか気づかないところであった。
オニイグチモドキ。
一応食べられるキノコだが、そんな気にはならないな。


そして、チチタケ。
傘のヒダに爪を立てると白い乳液がぼとぼとと出てくる。
小学生の山本隊員にしっかりと見てもらった。
このキノコはいいダシが出るので、栃木の人は好むらしい。


昼休みのあと、少しハイキングコースを見て回った。
この大きなイグチは何だろうか。 
傘のうら側がさっと青変した。
ニセアシベニイグチかな。持ち帰らない。


帰り支度。
今回は2か所に分かれての作業となったので、約半数のメンバーです。
今回体験参加された比較的お若い河元さん、活動が気に入られたようです。


文責:辰己


梅雨時の宝塚自然の家

2011-07-06 23:06:27 | 森林ボランティア(宝塚自然の家)

今度の日曜日の森林インストラクターのキノコ観察の勉強会の下見などを兼ねて、宝塚自然の家に。

まずは、森林ボランティア活動を展開中の場所での「あまがさき山仕事体験隊」の看板の設置。
PRのために3か所に取り付けた。


 
そして、先月は雨模様で活動が中止となったが、その日に桑原隊員と三宅隊員が取り付けてくれたナラ枯れを起こすカシナガという昆虫の確認するための装置。
すでにいろんな小さな虫たちが貼りついている。
カシナガが移動する1、2か月ほどの間確認作業を続ける。
「アンタッチャブル」か、なるほど。

 
手入れ済みの場所で太目のコナラ10本に仕掛けを設置している。
カシナガがこのあたりにはまだいないことを期待したい。

 


当日観察したキノコの代表。
超ジャンボサイズのアカヤマドリ(食)。
直径は30cmはあろうかと思える大きさ。こんな大きなものは初めてだ。
残念ながら、食べるには成長しすぎている。

この日の夏キノコ、他にはあまりいいものとは出会えなかった。
名前の分からないものも多く、今度の観察会が心配だな。

自然の家のすぐそばの水田には、今年もギフチョウがデザインされている。
赤米だったかな。
秋が楽しみだな。


退院されたばかりの石井施設長にお会いできて、いろいろと雑談をした。
シイタケの榾木利用のことや竹炭の窯のことなども初めてお聞きしたが、一番の話題はナラ枯れのこと。
三田や宝塚まで、被害が拡大したらどう対処するか、考えておかないといけないのだ。

文責:辰己


久しぶりの山仕事・三木細川

2011-07-03 13:36:09 | 森林ボランティア(三木)

昨日は久しぶりの山仕事。
週末に雨が続いたり、猛暑だったりで中止が続いていたが、曇り空のもと三木の細川へ。
 
昼食後のメニューとして、ため池でのジュンサイ採りとヤマモモの実の収穫が山林のオーナー藤川さん兄弟から提案されて、数人が参加。
私はキノコ採りも兼ねて便乗した。
 
残念ながら、ヤマモモは実がほとんどないので、ジュンサイ採りのみ。
小さな船を浮かべて収穫するが、この日はこんな形で。
みんな初めての体験だ。
この池には農薬が入らないので、神戸あたりから採りに来る人もいるとのことだ。

 
透明なゼリーに包まれたようで、すごいヌルヌルだ。
だいぶ大きくなった葉の柄にもタップリとヌルヌルが。

 

金谷さんの奥さんの手の上で。


この池にはいろんなトンボが見られたが、この黄色いイトトンボはなんというのだろう。

ネットで調べると、キイトトンボと判明。全くその通りで分かりやすい。


羽化したばかりの個体も。このトンボは何か分からないな。
キイトトンボとすれば少し太目かな。
 

この日の作業前の様子。
だいぶ明るくなっている。この日はこの続きのうっそうとした場所だ。
山本君が早速ササを切り始めている。


こちらの写真は反対側でこの日は作業しない。

タケがどんどん伸び始めている。早いな。

この日の作業場所。
作業開始。

作業終了前、もう少し片付けないとね。
だいぶ明るくなったな。

ここのコナラも太いな。
ナラ枯れのことを話題にして、藤川さん兄弟と9月ごろにシイタケの榾木用に切ろうかということになった。
 
この日の参加者は13名と藤川さん兄弟を入れて15名。


ナラ枯れの講演会

2011-07-01 18:29:42 | その他

松枯れの次に今はナラ枯れが深刻な状態です。
利用されず放置されているコナラに虫(カシノナガキクイムシ、略してカシナガ)が取りついて、秋の前に枯れ木になってしまうコナラが続出しています。
京都の大文字山の周辺でもどんどん被害が拡大しています。
兵庫でも北部から次第に拡大しています。とんでもない事態が展開中です。

さて、どうしたらいいか。
6月29日に「NPO森と地域ゼロエミッションサポートクラブ」という団体の総会後の講演会に参加させていただいた。
講師はこの分野で活躍されていて、昨年から神戸大学の農学部に変わられた黒田慶子教授。
「櫻守の会」からは役員の遠藤さん、「ひょうご森の倶楽部」からは福田会長が参加されていた。

さて、いろいろと貴重なアドバイスをいただいたが。大変だ。
今年の被害はどの程度になるのだろうか。
ほとんど使用されなくなった森林資源。そのことで大変なことになっている。
なんと、触れることも危険な猛毒のカエンタケも増加するという。初耳だな。


私たちの森林ボランティア活動も根本的に方針を変更しないといけないな。
これまで、ソヨゴやヒサカキなどの常緑樹を伐採して明るい林を創出してきたが、大事にしてきたコナラの大木が真っ先に被害にあうのだ。
どんどん、コナラの大木を切って若い林にしないといけないのだ。
そうか、薪ストーブの出番なのだ。シイタケの榾木栽培もどんどん展開しないとね。
でも、なかなか大変なことだな。
会員にもこの講演会の内容を周知しないといけない。
私たちの活動地のひとつ、宝塚自然の家で、桑原会員の手で、この昆虫の調査が始まっているが。

昨日(30日)、箕面の森で見かけた掲示物。
ちょっと違うんだな。
黒田説によると、この大木となったコナラは、さっさと伐採するのがいいんらしい。
できるだけ若い林に育てるのが有効なのだ。
この団体では、ナラ枯れが発生したら、翌年にカシナガが飛び出す前にさっさとこの樹を処分する方式なんだろうか。

文責:辰己