今朝の朝日新聞に宝塚自然の家についての記事がありました。
この3月で施設が休所になるということで、数年にわたってここでの山の手入れをしている私たちも戸惑って、急遽他の活動場所の検討をしていました。
宝塚市に意見と提案の形で手紙を出したところ、社会教育課から連絡があり、「休所中も山の手入れは是非していただきたい。これまで連絡せずに申し訳ない」とのお話にホッとしているところです。
その経緯を今日の甲山神呪寺での活動時に、メンバーの皆さんに説明しようと思っているところです。
現在施設を管理している団体の皆さんはとてもいい方達で、いろんなことに取り組んでおられたのにと、とても残念に思っています。
宝塚市は、社会教育施設としてふさわしい活動が不十分だと結論付けたようですが、私たちは部外者ですが、この結論は腑に落ちませんね。
私たちの「あまがさき山仕事体験隊」のメンバーの大半は尼崎市民で、尼崎にはこんな豊かな自然環境に恵まれた施設はありません。
尼崎は臨海部に「21世紀の森」と銘打って新たな森づくりに取り組んでいますが、とんでもないことだと思います。
市域にこだわらず、阪神間エリアで物事を考えると、この宝塚自然の家は尼崎市民にとってもとても貴重な施設です。
何も社会教育施設にこだわらなくても、阪神間の市民が豊かな自然の中でのいろんな体験ができる施設であれば十分です。
必要なら、尼崎市などの利用者が多くなる周辺都市から経費負担をしてもらえればいいと思います。
山を持たない尼崎市や伊丹市を始め、阪神間諸都市はもっと広域的な視野で、手入れがされず放置されている里山をどうするかを考えるべきだと思っています。
その意味で、貴重な臨海部の土地に、新たに森を作り出そうという発想はとても理解できないものです。
わざわざ臨海部まで行かなくても、北方面に向かえば、ほとんど同じ時間でたくさんの自然に恵まれた場所に行けます。
例えば、図書館利用に関してはずっと以前から、阪神間の市民はどこの図書館も利用できるようなシステムになっています。
ちなみに、私は西宮と伊丹の図書館利用カードも持っています。
さて、宝塚自然の家での私たちの山の手入れは引き続きできるようになりましたが、果たしてどんな施設に作り変えるのでしょうかね。
現地で活動していて、その必要性はあまり感じないのですが。
ただ、もっと広域的に宝塚自然の家の魅力をアピールし、自然保護のいろんな団体の協力を求めて、さらに魅力ある施設になることを目指すことは必要だと考えていますが。
果して、市のどなたがそんな判断をされているのでしょうかね。
たぶん、現地に行くこともなく、施設のことをあまり知らない方達なんでしょうね。
今朝の新聞記事の担当記者さんも同じような思いだと感じました。