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真夏を彩る清らかな古代蓮の花

2017-08-09 10:35:03 | Weblog
 真夏日の暑い日がつづく。さわやかな朝方、古代蓮は美し
い神秘的な花を咲かせるという。

7月25日(火)晴れ。埼玉県行田市の古代蓮の里を訪ねて
みる。早朝の5時に拙宅を出る。地下鉄に乗り横浜駅発(5
:53)東海道線の前橋行に乗り換えて行田駅に7時27分

に着いた。シャトルバスの出発まで時間があるので観光協会
に立ち寄り、古代蓮の里のパンフレットをもらい開花状況を
尋ねる。花の見頃は7月上旬から中旬が最盛期でしたと。


        優美に咲く古代蓮の花

行田市の古代蓮は、1973年にゴミ焼却場建設の掘削工事
により地中深く眠っていた蓮の実が自然に発芽して可憐な花
を咲かせていた。

埼玉大学などが調査した結果、1400~3000年前の蓮
の実であると推定した。

シャトルバスにのり午前8時に古代蓮の里に着いた。14h
aもある広い古代蓮の里公園は静かな朝の佇まいだ。公園関
係者の話では、水鳥の池や水生植物園ではまだ咲いているか

ら「水鳥の池から水生植物園、古代蓮池、世界の蓮園へ廻れ
ば」とアドバイスを受ける。


       水鳥の池に咲き乱れる蓮の花

まだ花が盛りという水鳥の池をめざす。朝の園内は緑の木々
が茂り清涼な空気を胸いっぱい吸い爽快だ。美しい蓮の大輪
を思い、蕾が開くとき、ぽんと音がするかどうか夢想しなが

ら散策路を急ぐ。朝の静けさに野鳥のさえずりが響きすがす
がしい気分となる。水鳥の池の畔は見事な大輪を撮影する人
もちらほらといる。


        緑の葉から咲き競う古代蓮

花の盛りが過ぎたとはいえ、池には古代蓮が可憐な花を咲か
せている。緑の葉の茂みから濃いピンクの大輪の花が匂うよ
うな優雅さで咲き競う。

古代蓮は悠久の神秘さをひめ幻想的な美しさで池を彩り実に
すばらしい。花は25センチほどもあり大きい。

花弁は13から18枚の一重咲種で、蓮の花の命は4日間と
短いという。しみいる大輪の花を眺めていると、古代蓮は何
と美しく魅惑的な花なんだろう…。


        神秘的な古代蓮の花

ものの本によれば「泥土に生えて泥に汚れず、水中に生えて
水を玉とはじいてしまう蓮の花は、仏教では極楽の象徴」と
称えられる。

木々の間から朝もやにけむる田園風景が垣間見えて懐かしさ
が脳裏をよぎる。


       水生植物園で上から見た蓮の花

水鳥の池を一回りし、隣の水生植物園へ。池には橋が張り巡
らしてあり手に取るような身近さで花を楽しめる。大輪の花
を見下ろすと果托も見えておおらかな美しさだ。

花に顔を近づけても甘い香りがしない。聞けば、開花した二
日目が匂うという。キバナ蓮や睡蓮などを眺めて古代蓮池へ
。東池から西池へ橋を伝い回るがちらほら散見されただけ。


         古代蓮池を巡る人たち

世界の蓮園へ。世界から集められた41種類、約2万株の花
蓮が咲きそろいすばらしい。

蓮の花には名前が記したプレートがある。蓮田を巡るとどこ
からともなく甘い香りがただよってくる。花蓮の種類の多さ
や艶やかな大輪の花に圧倒される。

見事な大輪が咲き競う光景は圧巻だ! 花の盛りの蓮を会館
の職員に何点か推奨してもらう。
その中で美しいと思う花を上げてみる。


        端光蓮(ずいこうれん)

番号順に巡って行くと、端光蓮(ずいこうれん)だ。魅惑的
な美しい花だ。花弁は14~18枚の一重咲種。花色は白い
地にピンクの爪紅となる。


        碧台蓮(へきだいれん)

花の中を歩き探しあてた、碧台蓮(へきだいれん)だ。白い
大輪のぼたんの花のようだ。花弁数は100から120枚の
八重咲種。花色は白でやや緑色を帯びている。

さらに巡ると大輪の花、明光蓮(めいこうれん)。花弁の先
がピンクで美しい。花弁数は16~20枚の一重咲種。花色
は濃いピンクで花弁基部にわずかに黄色が見られ退色は遅く

、3から4日目に淡いピンク色となる。

暑さが厳しくなり41種類の花蓮を満足のいくまで観蓮する
のは結構大変だった。最後に、蓮の蕾が開くときぽんと音は
しないそうだ。


          田んぼアート

古代蓮会館で、観察コーナーを鑑賞して展望室へ。高さ50
mの展望室から広大なキャンパスに創作された田んぼアート
は圧巻だ。

日本神話に登場する「イナダヒメノミコトとスサノオノミコ
ト」の古代ロマンに魅せられ見事な大作に感動した。

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