Aloha! Ekomomai!!

ハワイのホテルのラナイ(ベランダ)でピナ・コラーダ飲んでる時みたいに、寛ぎながら独りごちる場所

恐るべし

2009-06-09 | Book
村上春樹さんの「1Q84」が100万部突破(読売新聞) - goo ニュース
文芸書(文庫でも新書でもない、大きい奴だ)で、
発売12日目に100万部突破って恐らく
新記録なんじゃないかな。
文庫版の「ノルウェイの森」もまた売れ出したというし。
おいらが勤務する店の入っている巨大ショッピングモール内の
大きなチェーン書店でも今日覗いてみたが、
「村上春樹新作1Q84本日入荷!」と書かれたPOPがあったが
実際あるのはBOOK2数冊だけだった。
ハルキストのおいらから言わせれば、そんな万人受けする
作風の作家じゃないんだけどな。
おいらの大学時代、ブックバンドに「ノルウェイの森」を
挟んでいればお洒落みたいな風潮があったが、それに近い
ことが起こっているのかもしれない。
とりあえず村上春樹の新刊は読んどけ!みたいな。
ノーベル文学賞に一番近い日本人作家の新刊なんだぞ!みたいな。


飛ぶが如く

2009-06-03 | Book
※ネタバレあり

村上春樹新作メガヒット「1Q84」現象
いくら村上春樹が文学界で突出したスーパーブランドでも、
近年希に見るペースの売れ方だね。
今大きな書店行っても1巻目は売り切れだもんな。
おいらも含めていかに彼の長編にみんな飢えてたかという
ことだろう。
毎年ノーベル文学賞の候補に名前が挙がるのもブランド化に
拍車を掛けているんだろうね。
好き嫌いはあるだろうけど、現代日本の文豪なのには
間違いない。

まだ忙しくて読んでいないのだが、尼のレビューによれば
「海辺のカフカ」とか、おいらが一番好きな「世界の終わりと
ハードボイルド・ワンダーランド」と構成は似ているらしい。
(2つの物語の平行進行)
また「アンダーグラウンド」「約束された場所で」で
取り上げた「カルト教団」もモチーフらしい。
(上記2つではオーム真理教)
そう言えば地下鉄サリン事件の時、いくつか乗る電車が
遅ければ被害に遭ってたかもしれないんだよな。
14年ぶりに思い出したよ。
うん、レビューは読後に。



残念だが・・・

2007-10-11 | Book
今日は久々によく晴れたね。
どうやら秋の長雨も終了らしい。
これからは三温四寒。徐々に秋が深まっていくみたい。
でも、日中は暖かいというよりは暑かったよな。
去年のこの時期はもっと寒かった気がするが。

それはそうと。
ノーベル文学賞は英女性に ドリス・レッシング氏(共同通信) - goo ニュース
うん、大穴だ。
村上春樹はまた選から漏れた。
でも考えようによっちゃあ、来年もwktk出来るってこと。
(有力候補の1人だし、いつ受賞してもおかしくない。)
前にも書いたことあるけど、「海辺のカフカ」より
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の
ほうが全然名作だと思う。
キーワードはダニー・ボーイだ。

さて、次の話題。

2007-10-02 | Book
村上春樹氏の評価大幅上げ 英賭け屋がノーベル賞予想(共同通信) - goo ニュース
もう、こんな季節なんだね。
去年も取り上げたけど、ハルキストのおいらと
しては注目だな。
6番人気か。結構可能性あるかも。
そういえば去年のフランツ・カフカ賞に続いて
母校である早稲田大学が選定する第一回
坪内逍遙大賞に輝きましたよ!
坪内逍遙大賞に村上春樹氏
(でも村上春樹は芥川賞と直木賞には縁がないんだよな。)
そろそろ長編出さないかなぁ。

パチ物帝国

2007-08-20 | Book
凄いなぁ、中国!
原作者は激怒!ニセ第8章「ハリーポッターと中国帝国」
でもChinese Empireを和訳するなら中華帝国にするべきだろうな。
(中国というのは中華人民共和国の略称だからだ-それ以前の
中国大陸に中国という国は存在しない)
中華民国は台湾とは言うけど、中国とは言わない。(今現在は)

でもさ、帝国というからには皇帝がいる時代のことだよね?
清以前、広く見ても清王朝のラストエンペラーが皇帝だった
満州国の存在時期以前だよね?
まあ、関係ないか。著作権とか食の安全とか。
みんな平等(に貧しい)から、稼いだもん勝ちに一挙に移行した
弊害がここにも。


村上春樹はノーベル文学賞を獲れるのか!?

2006-09-25 | Book
村上春樹氏にオコナー賞 カフカ賞に続く快挙 (共同通信) - goo ニュース
ほんとは今日はこっちが本筋。
でもあまりにも痛ましい事故の理由が、まさしく「言葉に出来ない」ものだったので、投稿したのだ。
丹波哲郎が亡くなったって大往生だけど、3才4才の子の命がそんな理由で奪われるのはあまりにも惨すぎるよ。

心機一転、本題に入る。
おいらが村上春樹という作家を知ったのはご多分に漏れず、大学時代の「ノルウェイの森」だ。当時のハードカバーは上巻が赤に金の帯、下巻が緑で金の帯だったと思うけど(いわゆるクリスマスカラー)、
それをテキストと一緒にブックバンドに挟むのが流行っていた。
その後に遡って鼠3部作とか「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」とか読みふけった。
それから今に至るまで彼の作品はハードカバーが出るたびに買ってるけど、
おいら的なベストは、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。これに尽きる。
「海辺のカフカ」も同じように二つの物語がリンクしていくけど、
なにか物足りないかんじがする。
ちなみに小説の主人公の世界観というか、人生観みたいなものは
少しずつ変化してはいるけど基本的には一緒だ。
そこが大嫌いという人ももちろんいると思うけど、
彼のエッセイ文もがらりと作風が変わって面白い。
最近では「地球のはぐれ方」も面白かったなぁ。
名古屋の独自の食文化とかも書いてあって。

日本人がノーベル文学賞を獲るとしたら、大江健三郎以来で通算3人目だと思うけど、獲ってほしいな。(一番最初は川端康成)
意外に思うかもしれないけど、彼は直木賞とか芥川賞とは無縁なんだよね。
猫殺しカミングアウトのあの女史でもプライズ出来たのにね。
その行為の善悪はともかく、あの稚拙な釈明の論理展開には呆れてしまう。
これが直木賞クオリティーなのかと。
(あの報道を見たり聞いたりするたび、「海辺のカフカ」の
登場人物である猫殺しのジョニー・ウォーカーを
連想してしまうおいら)
作品中に、「いわし」という名の猫を登場させるほど猫好きの
彼なら今回の騒動にどうコメントするだろう?
(まあ、ノーコメントだろうけど、ね。)





ラジオドラマ

2006-08-06 | Book
一昨日書いた「夕凪の街 桜の国」のラジオドラマを昨日聞いた。
漫画でも人間関係を把握するのに一苦労なのに、声だけでストーリーが
伝わるのかなと思っていたが、さすがに良く原作を読み込んで脚本化してあった。ただ、行間を読むところをかなりストーリーとして盛り込んでいたので、そこまで描写しなくてもいいのになと思う部分もあった。
特に原爆炸裂直後の話の部分。
それでも音声化することによる、ラジオとしての良い点が出ていたと思う。特に「夕凪の街」の主人公、皆実の最期の独白部分。
おいらは鼻の奥が痛くなって、奥歯をかみしめてしまった。

 嬉しい?

 十年経ったけど
 原爆を落とした人はわたしを見て
 『やった! またひとり殺せた』
 とちゃんと思うてくれとる?

 ひどいなあ

 てっきりわたしは
 死なずにすんだ人かと
 思ってたのに

 ああ 風・・・・・・

 夕凪がおわっ
 たんかねぇ

原爆の犠牲になった全ての人の御霊が安らかならんことを。合掌。




夕凪の街 桜の国

2006-08-04 | Book
毎年この時期になると読み返す漫画がある。
こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」がそれだ。
数年前ほぼ日で糸井重里氏が紹介していたのがきっかけだった。
いわゆる原爆もの。
おいらの世代とかは学級文庫とかで「はだしのゲン」とか読んで
そのリアルさにトラウマを覚えた世代だと思う。
この作品には原爆炸裂直後のその状況のエグさとかは出てこない。
でも逆にそれから10年くらい経った時からの話だから、心に響いてくるのかもしれない。
内容はここでおいらがどうこう言うより、尼のレビュー見てもらったほうがいい。親類縁者に被爆体験者がいないおいらには、軽々しく語れないし、語る資格もない。
薄い本だけど、小説的に言うと行間を読むことによって
何倍にも容積が広がる希有な作品だと思う。
Wikiによると、映画化も決定しているとか。
あまり小さな書店では手に入らないかもしれない。
今調べたら尼でも4~6週待ちだって。
どうしても気になる人は明日NHK-FMでラジオドラマになるから
チェックしてみるのもいいかも。
http://www.nhk.or.jp/audio/prog_fm_future.html

【追記】
書き忘れていたけど、映画「父と暮らせば」もそういったモチーフの
映画だった。夕凪の街の主人公と共通するのは、「生きていて(生き残っていて)申し訳ない」という想い。これも名作だと思う。