Aloha! Ekomomai!!

ハワイのホテルのラナイ(ベランダ)でピナ・コラーダ飲んでる時みたいに、寛ぎながら独りごちる場所

夕凪の街 桜の国

2006-08-04 | Book
毎年この時期になると読み返す漫画がある。
こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」がそれだ。
数年前ほぼ日で糸井重里氏が紹介していたのがきっかけだった。
いわゆる原爆もの。
おいらの世代とかは学級文庫とかで「はだしのゲン」とか読んで
そのリアルさにトラウマを覚えた世代だと思う。
この作品には原爆炸裂直後のその状況のエグさとかは出てこない。
でも逆にそれから10年くらい経った時からの話だから、心に響いてくるのかもしれない。
内容はここでおいらがどうこう言うより、尼のレビュー見てもらったほうがいい。親類縁者に被爆体験者がいないおいらには、軽々しく語れないし、語る資格もない。
薄い本だけど、小説的に言うと行間を読むことによって
何倍にも容積が広がる希有な作品だと思う。
Wikiによると、映画化も決定しているとか。
あまり小さな書店では手に入らないかもしれない。
今調べたら尼でも4~6週待ちだって。
どうしても気になる人は明日NHK-FMでラジオドラマになるから
チェックしてみるのもいいかも。
http://www.nhk.or.jp/audio/prog_fm_future.html

【追記】
書き忘れていたけど、映画「父と暮らせば」もそういったモチーフの
映画だった。夕凪の街の主人公と共通するのは、「生きていて(生き残っていて)申し訳ない」という想い。これも名作だと思う。