バンクーバーオリンピック、日本男子スピードスケート500メートル、メダルゲットおめでとうございます。長島選手銀メダル、加藤選手銅メダルという結果にわくわくしました。
なによりもオリンピックでメダルを取るということは大変な努力とご苦労があります。身近で支えてこられたご家族もテレビに喜びの表情が写っていましたが、本当によかったと思います。
見ていてふと思い出しました。事業仕分けでスーパーコンピュータの開発について、その予算を削減する目的で民主党の蓮舫議員がおっしゃいました。
世界一になるためにこの予算が必要だという主張に「二位ではだめなのですか?」・・・・・・この発言にかちんときた国民は多いと思います。その後彼女は謝罪をしたでしょうか?またその発言に引き続いて
「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官)
「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)
「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」(松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)
一時的でもトップになる値打ちはあるのです。一時的でもトップになってそのほかの科学分野に波及するのですから。ソフトがどうとかいうのは別の話です。
しかし国会議員でありながら「二位ではだめなのですか?」とはなんでしょうか。改めてあの発言は間違っている、勉強不足と訴えます。
誰も二位を目指してがんばるのではありません。
加藤選手は二位を目指してがんばって銀を取ったのでしょうか?違います。世界のトップレベルの選手の中で一番をめざしてがんばって自分を鍛えてきたのです。いくら世界選手権で一位になろうとも、オリンピックはまた違います。一瞬に全力を出してなおかつ、ラッキーである要素も必要です。そんな選手たちが金メダルを目指してしのぎを削るのです。
二位を目指していたら、銀メダルなどとれません。
銅メダルになった加藤選手の言葉が印象的でした。「銅メダルで何で悔しいのだろう?」加藤選手は、銅メダルを目指していたわけではありません。後半スピードが落ちていくあせりを感じながら必死に戦われたのです。その結果の銅メダルです。たとえコンマ01秒でも遅ければ次点です。
スポーツも開発もおなじではないでしょうか。自分たちがまだ踏み込めていない開発へむけて世界一を目指してがんばることは、日本の経済にも反映します。一位で登録をとればそれに対する世界からの使用料の支払いもあります。一位と二位はまったく違います。金と銀はまったく違うのです。
スーパーコンピュータ開発に全力を傾けている開発者の方々の努力に水を差すような発言に驚きと不快感を感じました。
やはり、蓮舫参議院議員さんはもともと日本人ではないから日本の国益を考えられないのだとも思います。国民総生産が来年度は中国に抜かれるだろうといわれています。それも二位以下でもいいのではと思っているのではないかとかんぐりたくなるような発言でもあります。
またその発言に同調した泉健太議員、(地元ではお祭り健ちゃんと呼ばれていて国会の質問など皆無の癖に選挙になると地元のお祭りに出てきてやきそばを焼く。愛想を振りまいて票を集める。国会議員って楽ねとのコメントもあります)なんとおっしゃいますやら。「一時的でもトップを取る」ねうちは十分あります。各国が技術革新にしのぎを削るのは当然です。そのための予算です。時には二位以下になることもありますし、トップになることもあります。
もし長年一位であれば人間は傲慢になるのですよ。かつての自民党のように。それがいやで国民は民主党を選んだのに、その民主党が自民党のように傲慢になりつつあるこの様子から、国民は誰を信用すればいいのかとなやみますね。
民主党の国会議員さんは、「技術立国日本」を否定しました。
そして敗れた文部科学省は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てました。(もっとねばれよ)
ノーベル賞受賞化学博士の野依氏は「(スパコンなしで)科学技術創造立国はありえない」と憤慨されました。
国にお金がない。だから税金の無駄遣いをやめる・・・これは国民として大賛成です。
しかし、一方で当初から無理だといわれている子供手当です。一家の収入のラインを引かずにどの家庭にも子供一人につき1万3000円支給するというマニフェストを実現するためにスパコンなどの科学技術開発費を削るとは・・・・
理解できません。
国が豊かであってこそ子供たちは安心して健康に賢く育つことができるのです。
こんな無駄な税金の使い方のために、資源のない日本であるのに科学技術という知的財産を投げ出さなくてはならないとは。民主党は国家の将来を本当に考えているのか!!!!と私も怒りますね~~~。
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