いままで。こんなにもドキドキして
泣いたドラマがあったかな、と考える。
「カムカム・エブリバディ」
11月1日から始まったにもかかわらず
もはや、くぎづけである。
その決定打は8話。
家を継ぐため、砂糖会社の息子と結婚する。
そんな話が主人公、安子に届く。
安子は今年で16歳。
結婚してもいい年齢となっている。
しかし、安子の心にはある青年がいた。
はじめて会ったときは14歳。
和菓子屋の店にやってきた青年は安子と
話をしながら、手土産のおはぎを買った。
お菓子を食べる人は怖い顔をしていても
笑顔になる、そんなうれしそうな顔を見ると
うれしくなると、安子はいった。
二度目あったときは、そうとはしらずに和菓子を
届けに行った雉真家がその青年の家だった。
青年がたまたま玄関先に現れ、お互いびっくりする。
ここの家の長男稔と名乗った。
そこへ弟、雉真勇があらわれて、いまラジオで
高校野球がいい試合をしていると兄を呼びに来る。
勇は安子の小学校の同級生だった。安子を あんこやのあんこと
いって、からかったあっさりした野球少年である。
そこへ、外人が声をかける。
英語で岡山駅へ行くバスのバス停はどこですかと聞く。
安子はあわてるが、雉真稔は英語で答える。
英語が話せるとは、と不思議に思う安子に
ラジオの英語講座を聞いたらどうかと、稔は答える。
そして、自転車に乗れない安子のために練習につきあうよと
いう。
英語のラジオ講座、自転車の練習。
稔とのつながりができた夏休み。
ある日勇がそんな二人を見ていて、安子に
いった。
兄は、雉真家のあととりだ。
あんこ屋の娘とは釣り合わない。
安子はショックを受ける。
そして稔にはもうあわないと決めた。
あきらめるつもりだった。
しかし、稔が休みが終わり、大阪の大学へ
いくために、大阪へたつと聞いて
ふらふらしながら、自転車に乗り
稔にあった。
そして、英語で
手紙を書いてもいいですかと聞いた。
オフコース
稔は自分も手紙を書くよといった、
これが、はじまり、
遠距離恋愛である、
この時代、手紙はもどかしいが、封をきって
あけて、手紙を読むのは
大変、うれしいことであろうと、想像する、
相手の心まで、伝わってくる気がする、
日常のたわいない話が交換され
それが恋心と本人が自覚するにはまず周囲が気付く。
が、しかし、和菓子屋の家運をかけた
見合いの話になる、
安子はこのときはっきりと、稔との思い出が
かけがえのないものだったと感じたはず。
家の再建のために、結婚することを決意し
稔とお別れをするために、大阪へ行く。
稔の住んでいる町、暮らしているアパート、
そして、延期していた映画を見て笑って
食堂へ行って、また笑って、、、、
一緒に大和川の夕焼けを見たいと安子は言った。
岡山の旭川に似ていると手紙にあったからだ。
かすかに潮の香りもする、
ひんやりとした川風に稔は安子に自分の
マントをかける。
安子は帰りの汽車に乗った、
駅まで稔が送ってくれた。
マントはかえさなくていいと
稔が言う、
最初、稔は安子がなぜ大阪に来たのか
聞いたが、大阪にお得意さんがいて
お菓子の配達ですとの答えに疑問を持っていた。
汽車の中で、思い出にさよならをする安子の
悲しいほどの決意に満ちた表情が印象的だった、
涙をこぼすわけではない、ぎゅっとかみしめた
唇と大きく見開いた眼が悲しみを表現していた、
上白石さん、うまい、
そして、座ってずっと泣いていたらしい、
汽車は岡山についた、
みんなが下りる、うつむいたまま
なかなか立ち上がら
ない安子だったが。
人の気配に立ち上がった。
稔がいた、
なぜ泣いているの
おかしいと思っていた
小さなカバン一つで、、、、
★★★★★★★★★★★★
この8話がすごい、
この時代、新幹線もない時代、
こっそりとお別れをするために岡山から
大阪へ行く主人公、
ひとりで汽車に乗る勇気
この恋愛はいつはじまったのか。
あからさまにしないところが、昭和の
たしなみらしい。
それだけに、親にたてつけない安子の
苦しさが悲しいし、こういうこと
この時代は
あったよね、と思う、
そして8時12分に
わすれていた、オープニングの曲
アルデバラン
が流れる、場面びったり、
また泣いた。
ひとりで汽車に乗って帰る
安子の悲しみの表情にも泣いた。
そして、私もびっくりした。
稔が乗っていた、安子を心配して、
様子をそっと見ていたらしい。
でも、こんな展開はあってもいいし
あるよね。。。。あるある。。。。と
思うのだが。