鶴は千年、亀は万年。私の曾祖母は双子で鶴さんと亀さんの亀さんです。しかし、鶴さんは夭折してしまいます。
私は津野山の前を流れる四万十川に流されそうになったことがあり、母が橋から飛び込み助けてくれました。
母は双子を授かったとき、自分の祖母も双子であり、1人が、夭折したことから、1人が居なくなるかもという不安があったといっていたことがありました。妹は大病しました。共に仲良く元気に生きててよかったです。
曾祖母の亀さんは、鶴さんと一緒にいたかったのだと思います。今はお空で一緒にいられるといいですね。
松と鶴亀
ところで、月の話に鶴が出てくる話を紹介します。
ネイティブ・アメリカンのクリーは、月に昇りたいと思った若い兎の伝説を伝えます。
鶴だけが兎を運ぶことができましたが、重い兎が鶴につかまっていたために鶴の脚は今見るように長く伸びてしまいました。
月に到着したときに兎が鶴の頭に血のついた脚で触ったため、鶴の頭には赤い模様が残ってしまいます。
鏡餅の上のダイダイみたい
この伝説によれば、晴れた夜には月の中に兎が乗っているのが今も見えるそうです。
鶴が、よく月と共に描かれるのも納得します。
また、渡来人の秦氏が伝えたとされる養蚕をイメージさせる機織りをする鶴が、自分を助けてくれた男に恩返しをする話、鶴の恩返しがあります。しかし、約束を破ったら鶴は月に還ります。月は女性的で何かを示唆していそうです。
また、中国の話では、兎は月で不老不死の霊薬を調合しますが、そうしていないときは、月宮殿に住む美しい女神・嫦娥のお供をするという話があります。
中秋の名月を日本は祝いますが、中秋節の起源を説明する神話のなかでも、嫦娥の話があります。詳しくはクリックしてどうぞ。とても面白いです!
アダムとイブの話にもにています。女性が過ちをおかします。
月に因んだ逸話から、世界にある伝説の共通点を感じます。
また、別の中国の話の中に、
大きくて邪なガマガエルが三蔵法師を食べようとしますが、孫悟空が救援に入り、ガマガエルはひとっ飛びして月宮殿に隠れます。
月ではウサギが臼で薬草をついて不老不死の妙薬を作っていました。
月の女神・嫦娥が現れ、ウサギに引き下がるように命じました。
この様子を隠れ見ていたガマガエルは、月のウサギに変身し、負傷した足に霊薬を塗り、武器にするためにウサギの杵を盗みます。
武器を持った変身したカエルが容赦なく行動するので、かなりの動揺が起こりますが、幸いなことに孫悟空が化身を見破り、ガマガエルをやり込めます。
魔法の杵はウサギの手に戻り、全て元の鞘に収まります。
ここではガマガエルですが、月には、兎とヒキガエルが住むという伝説があります。ヒキガエルは、生き返るみたい。
また、因幡の白兎はワニに、海の向こうに渡るために、最初は騙してカマかけます。
「鎌かける」は方言で、相手の本音など、自分が知りたいと思うことを聞き出すため、巧みにことばで誘い、漏らしてしまうように仕向けること。
ガマガエルの、カマにもつながり、ガマガエルは、カマかえると、杵で餅みたいに叩かれる暗示が因幡の白兎にもあるのかもです。勝手な空想ですが。。
ところで、先日おとずれた神社にはケロケロと小さな水辺でカエルが鳴いていたり、また、水芭蕉のきれいな水田に沢山のオタマジャクシがいましたよ。
カエルのうたに合わせお経をとなえていたら、背後から、シャリンシャリンと鈴の音が。笑
偶然見つけたオタマジャクシのいる水芭蕉の水田。鈴の主(妹)、流れる水に感謝してました!笑
千と千尋の神隠しでも沢山カエルが出てきます。
黄泉の国と月は、兎、鶴、蛙にもどっか繋がる感じもあり、月の姫、嫦娥のイメージから女性的でもあり、日本神話ではイザナミ様みたい。
月読尊は神話では男性のようですが、女性的な側面も月のイメージに私はあります。
秋の中秋の名月を日本人は愛でますが、女心と秋の空と、移ろいやすい心をいいますね。
もとは男心と秋の空といったようで、浮気心を言っています。
月は満ち欠け、海の水を満ち引きさせます。確かに人の心のようですね。
心を見るものにより、揺れ動かされるのではなく、心が、揺れ動くまわりを、フムフム、そうきたかぁと俯瞰してみるようになれるといいですね。
月は欠けないし、欠けたように見えるのは見せかけにすぎないですから。