秦氏について調べていると、そういえば秦(シン)という国が古代中国にあったことを思い出しました。
妹が面白いというので、ミーユエという古代中国を舞台にしたドラマを以前みました。歴史が好きなので、凄いハマり見入ってしまいました。
ミーユエは、紀元前338年、秦の孝公が崩御し駟太子が秦公として即位した同じ頃、南方の楚の国にうまれます。覇者を示す覇星の誕生の予言のもとに楚王の庶子として女の子が生まれ、名を月(ユエ)と名付けます。
当時は易の算木(さんぎ)に現れた形象により、吉凶を占っています。易学により、ユエは、覇王を予言されます。しかし、ユエは庶子であり女の子だったため、生まれてすぐ川に流されます。
ユエは、その後様々な苦難や暗殺されそうになるも、跳ね除けて逞しく生き延び頂点に上り詰めます。
ユエは、秦始皇帝、つまり、最初の中国の始皇帝の高祖母であり、分裂した中国の統一の礎を築いた聡明なカリスマの女性でした。
ユエが凄いのは、身分に変わり無く近隣の国と交わり和する懐の深さと、たとえ強い国でも、卑怯なことをする王には迎合しない強さがありました。
また、当時は王が沢山の女を娶り子をもうける世、異母の子同士は権力を巡って争い殺し合いをするが、同母の子なら争わないと、王との子だけでなく、王が亡くなったあと、草原の蛮族と呼ばれたような長とも交わり子を設け、差別を超えて政をする豪快さがありました。
秦(シン)は、ハタともよみますから、ハタ氏(渡来人)とも繋がっているのかなと思いました。
ところで、秦という字と、泰が似てるなぁと調べていると、易学の八卦にたどりつきました。安泰の泰。真逆は否。今は、残念ながら安泰とは真逆の世です。
ユエは、易学で覇者の星の元に生まれたと言われました。
秦の時代の木簡には、九九が記されているようです。私達は、1掛ける1から習いますが、
超古代の九九は、1✖️1から始まっておらず、九九八十一” から始まっていることがわかっており、1の段が無いようなんです。
中国の古代易学は八卦といい、九九を用いたもののようですが、九九は古代中国においてかけ算九九表を表しただけではなく, 数学全体を指す言葉でも あったそうです。
例えば 9 の段を例にすると, “九九八十一” の次は “九八七十二” ではなくて “八九七 十二” というように乗数は変化せず, 被乗数がーつずつ小さくなっていったというのです。
また、9の段(1の段は省く)を全て足すと、396(ミクロ)、、。3の倍数。
1の段を省いた全ての和は1110。
1が3つのあとは、ゼロ。まるで、柱3つと輪○みたい!和和和!
ミクロから始まり、三つの和、数の神秘を感じます。
卦を表した下の図は後天図とよばれます。図では、後天の最初は大極からはじまります。
400年代の「孫子算経」 という書には、1の段があるようですが、九九を用いた紀元前からあった易学には1の段がないのです。
九九は、単に計算としての意味合いだけでなく、超古代中国の易学の八卦とも繋がります。
易学は人が誕生と共に持つ「数」を秘めた学術であるようにも思います。「数」は、「めぐり」とよぶようで、翻弄される宿命もありそうだけれど、自分がいかにそれを超えて生きられるかも試されているように思いました。
超古代に何故1の段がないのか?、始まりの大極、数字としての 1 が何らかの重要な意味や役割を持っているように思います。
易学では九九をもちいるのに九卦ではなく、八卦であることにも興味をもち、陰陽の64パターンで示される易学は興味深いなと思いました。
主人公、ユエは、月の意味があります。下の十日戎の日の出の神エビス様は月の動物とされる兎にのって海を渡っています。
十日戎
日本も明治までは太陰暦、つまり月の満ち欠けで暦をよんでいました。
ミーユエのドラマはなんと全81話。九九八一。
なんだか、製作者も人気を願って八卦を?ドラマの数につかったのかなと深読みしました。
81話をハマってテレビを独占し続ける母に文句も言わない娘達に感謝。
兎に角、ユエを演じた女優さんが可愛くて上手で、壮大な古代の歴史を感じる面白いドラマでした!