歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

公益社団法人移行申請を直前にして「百里を行く者は九十を半ばとす」

2013年08月31日 | ごまめ・Dental Today
秋歯技 64号
2013年8月31日
秋田県歯科技工士会

公益社団法人移行申請を直前にして
「百里を行く者は九十を半ばとす」

 秋田県歯科技工士会の「民による公益の増進」を象徴的なテーマとする公益法人制度改革への対応については、ここ数年間、臨時総会の開催も含む数度の総会における今野会長の方針説明、生涯研修会での制度理解を深める企画、広報紙での企画ページ等々で繰り返し、新たな公益法人制度の理解促進から、当会としての対応策の策定、県当局との交渉、そして当会自身の改革過程を会員の皆さまと共有してきました。
 明治29年に定められた民法の社団法人から、新たな法人法の定める方向へと本会の組織の事業内容と組織の在り方の見直し、その内容を明文化した定款・諸規程改正、財政の在り方等々を順次適合させて来ました。
 その様な中で、3.11の東日本大震災後、公益法人、一般法人、NPO法人等の非営利法人の活動を様々目にし、耳にする機会が増えてきていると思います。公益法人制度改革が、全国の社団法人等の一部に見られていた惰性に流れがちな活動と国民との乖離に楔を打ち込み、被災地支援活動にみられる民間の非営利活動を活性化させる準備をしてきたとの側面もあるかと思います。
 本会を現在所管する秋田県庁健康福祉部医務薬事課、公益法人移行に関する担当である総務部総務課公益推進班との繰り返しの渉外活動を通し、本会事業の見直しは、最終コーナーへと近づきつつあります。
 衆議の後、当会の事業が将来に渡り安定的に継続する道として「公益法人移行申請」が選択されました。言わば、当会が公益法人としての「縛り」を持つことにより、その時々の様々時流に惑わされることなく確固たる将来を担保する道を選択したのです。本年度方針として確定されている事業、また申請書類に記された事業は、例えて言えば法人申請の準備過程で「お墨付き」を得た事業内容であると言うことも出来る訳です。
 全国各地の県単位の歯科技工士会をはじめとして様々な社団法人等の一部は、財政構造や担当者の人員確保の困難さ、情報収集の困難、当局の担当者との齟齬等々から、「公益移行」を断念した場合もあります。
幸い秋田県歯科技工士会は、今野会長と渡辺専務の一貫した情熱と牽引力により現在の段階に到達しました。「百里を行く者は九十を半ばとす」との例えもあります。何事も終わりのほうほど困難であるから、九分どおりまで来てやっと半分と心得、最後まで気をゆるめるな、という戒めの言葉と伝えられています。
「半ば」の公益移行申請後にも、様々な困難があるかもしれません。気を緩めることなく、今野会長、渡辺専務の下で公益法人推進委員として、役割を果たしていきたいと思います。会員の皆さまの御助力をお願いいたします。

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