歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

「滅菌管理士」及び「滅菌消毒業務受託責任者」

2021年04月20日 | 基本・参考
http://www.ajss.info/license.html

資格の重要性
「滅菌管理士」及び「滅菌消毒業務受託責任者」の資格は、滅菌業界で働く方々にとって非常に重要な資格です。


「滅菌消毒業務受託責任者」資格の重要性
医療法及び関連法令で、滅菌サービスの提供を行う事業者には、滅菌消毒業務受託責任者の配置が求められています。さらに、良質な医療関連サービスの提供を行う事業者を認定する「医療関連サービスマーク制度」では、認定基準の一つとして、指定された研修を修了した十分な知識・経験を有する「滅菌消毒業務受託責任者」を配置しなければならないとしています。従って、「滅菌消毒業務受託責任者」は、滅菌業界で働く方々にもメリットがある大切な資格です。

「滅菌管理士」の資格取得から「院内滅菌消毒業務受託責任者」資格取得まで
「滅菌消毒業務受託責任者」は、「滅菌消毒業務受託責任者」と院内滅菌に限定された「院内滅菌消毒業務受託責任 者」2種類の資格があります。「院内滅菌消毒業務受託責任者」は業界経験3年以上の方であれば、「滅菌管理士」の 資格を取得後、資格取得のチャンスを得ることができ、滅菌業界で働く方々のキャリアップを可能にしています。



滅菌管理士研修会について

滅菌管理士研修会
「滅菌管理士」は例年5月に東京・大阪の2か所で行われる1次試 験(座学・筆記試験)と6月に行われる2次試験(実務研修)それ ぞれの合格者に与えられる資格です。「滅菌管理士」の資格取得 者は、「院内滅菌消毒業務受託責任者」研修の受講資格を得るこ とができます。



主催 一般社団法人日本滅菌業協会

1次試験(座学・筆記試験)
参加資格 滅菌業務実務経験3年以上
会場 東京・大阪
時期 毎年5月(1日間)
合格者 筆記試験において、一定の成績を修めた方が2次試験(実務研修)に進みます
発表 5月下旬ホームページ発表します
受講料(1次・2次合計) 日本滅菌業協会々員:20,000円(税込) 一般(会員外):30,000円(税込)

滅菌管理士講習会プログラム例

●滅菌管理士の使命と役割
●滅菌サ-ビス行の現状と関連制度
●感染予防と主な感染症
●消毒法と滅菌法、及び滅菌機器
●洗浄
●滅菌保証
●医療器材の名称と用途
●筆記試験

2次試験(実務研修)
参加資格 滅菌管理士1次試験合格者
会場 全国各地
時期 毎年6月(1日間)
最終資格認定 実務研修の理解度や受講態度などを審査し最終合格者を決定します
取得できる資格 滅菌管理士
※毎年9月に行われる院内滅菌消毒業務受託責任者研修講習会の受講資格が得られます
発表 6月下旬ホームページ発表します
資格有効期限 3年間

実習例(実習例は毎年異なります)

●BDテストパック作成・テスト実施・確認
●PCDによるテスト実施・確認
●AC工程確認
●洗浄インジケーターによるテスト実施・確認
●超音波出力テスト実施・確認
●アミドブラック10B染色法実施・確認
●ATPふき取り検査

滅菌消毒業務受託責任者研修講習会について

滅菌消毒業受託責任者講習会/院内滅菌消毒業受託責任者講習会
この研修会は、一般財団法人医療関連サービス振興会医療関連サービスマー ク認定要綱において各受託事業所(院外滅菌センター及び院内受託病院)に 配置が求められている受託責任者及び院内受託責任者の資格取得・認定のた めの研修であり、厚生労働省の後援と一般財団法人医療関連サービス振興会 の指定を受けています。



主催 一般社団法人日本滅菌業協会
共催 一般財団法人医療関連サービス振興会(指定研修)
後援 厚生労働省

コース 受託責任者コース 院内受託責任者コース
参加資格 指定国家資格保有者*で3年以上の滅菌消毒業務経験者 滅菌管理士又は第1種滅菌技師資格保有者
会場 東京・大阪
時期 毎年9月(2日間)
資格認定 実施する筆記試験において、一定の成績を修めた方を認定します
取得できる資格 滅菌消毒業受託責任者
※医療機関内及び院外滅菌施設における、滅菌消毒業務の受託責任者の資格が取得できます 院内滅菌消毒業受託責任者
※医療機関内限定の、滅菌消毒業務の受託責任者の資格が取得できます
発表 10月上旬ホームページ発表します
資格有効期限 3年間
受講料 日本滅菌業協会々員:25,000円(税込)
一般(会員外):35,000円(税込) 日本滅菌業協会々員:15,000円(税込)
一般(会員外):25,000円(税込)
*指定国家資格=医師、歯科医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士 臨床検査技師、衛生検査技師、臨床工学技士


滅菌消毒業務受託責任者研修講習会プログラム例

1日目
●研修の意義
●医療関連サービスマーク
●関連法規
●感染症の種類と特徴
●滅菌消毒理論
●洗浄の原理と重要性
●滅菌の工程管理


2日目
●品質管理
●院内感染管理
●鋼製小物の正しい取扱い
●滅菌消毒装置の構造と管理
●労務管理
●試験

統一継続研修会について

統一継続研修会
滅菌管理士及び院内滅菌消毒業務受託責任者、院外滅菌消毒業務 受託責任者は、滅菌消毒業務に関する基本的知識の再確認と滅菌 消毒に関する新たな技術や法令の学習を目的に、資格の有効期限 (3年間)の期間中に少なくとも1回以上の継続研修の受講研修を 義務付けられています。毎年11月~12月に3資格者共通(統一) の研修を行われおり「統一継続研修」と名付けられています。


主催 一般社団法人日本滅菌業協会

参加資格 滅菌管理士、滅菌消毒業受託責任者及び院内滅菌消毒業受託責任者
会場 東京・大阪・福岡
時期 毎年11月~12月(1日間)
受講証書 実施する筆記試験において、一定の成績を修めた方に交付します
取得できる資格 資格の更新(3年間)に必要な証書です
受講料 日本滅菌業協会々員:12,000円(税込)  一般(会員外):22,000円(税込)

統一継続研修会プログラム例

●滅菌管理士・受託責任者の基礎知識復習Ⅰ
 「感染予防と主な感染症・感染管理の体制」
●滅菌管理士・受託責任者の基礎知識復習Ⅱ
 「洗浄の重要性・消毒法と滅菌法」
●最新の高圧蒸気滅菌装置の管理について
●確認テスト

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