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札幌・円山生活日記

「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」~「丸井今井札幌本店」~

明治末期の北海道・樺太を舞台に金塊をめぐる冒険を豊かなアイヌの文化と想像力あふれる歴史絵巻とともに重層的に描いた漫画『ゴールデンカムイ』。その連載完結を記念する展覧会「ゴールデンカムイ展」が「丸井今井札幌本店」で4月28日(金)から5月21日(日)までの予定で開催中です。

本日は「ゴールデンカムイ展」の鑑賞です。「アスティ献血ルーム」での通算62回目の献血の際にラウンジ備え付けの漫画単行本『ゴールデンカムイ』を読んだ後に出かけてきました。会期末の21日(日)を真近にした展覧会最終週でもあり平日にも係わらず多くの人達が展示品に見入っていました。
「丸井今井札幌本店」。
エレベーターも「ゴールデンカムイ展」仕様です。


「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」チラシ。
“明治末期の北海道・樺太を舞台に、漫画家・野田サトル氏が描く大人気漫画『ゴールデンカムイ』(週刊ヤングジャンプ 2022年4月28日発売号で連載終了)。この度、冒険・歴史・文化・グルメ・狩猟といった本作品の魅力を凝縮した大規模展覧会を開催します。
 本展は、120点を超えるイラストのほかに、作中に登場した民具などの関連資料を多数展示。金塊争奪戦を発端とした元兵士の杉元佐一やアイヌの少女アシㇼパらの躍動を体感、二人がたどった旅路を追体験できる空間をお届けします。”

展覧会場入口。
【作品紹介】
時代は、激動の明治末期。日露戦争という死線を潜り抜けた元兵士・杉元は、想いを寄せた人のために大金を欲していた。一攫千金を目指しゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった! 純真無垢なアイヌの少女と出会った杉元は、ともに黄金を求めて旅をするが……!公式サイトより)

【第1ゾーン 金塊争奪戦の開幕】
展覧会会場は【第1ゾーン】から【第6ゾーン】に分かれています。【第1ゾーン 金塊争奪戦の開幕】では、金塊争奪戦に参戦した主要キャラクターが一堂に集結。その肖像を写すグラフィックや名シーンの数々、モデルとなった実物資料で彼らの生きた証を辿ります。会場内は【第6ゾーン】を覗きスマホ等での撮影OK。デジカメ等の使用は禁止です。
杉元 佐一(すぎもと さいち)。本作の主人公。元大日本帝国陸軍一等卒、元第一師団特別支援隊隊員(白襷隊)。幼馴染の梅子の眼病の治療費を得るため北海道で砂金を採っていたところ、アイヌが秘蔵していた金塊の噂を聞く。梅子の治療費分の金塊を得ることと、残りの金塊をアイヌの手に戻しウイルクの仇を討つことを条件にアシㇼパと共に金塊を追う。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アシㇼパ(アイヌ語: Asirpa)。本作のヒロイン。10代前半の利発で天真爛漫なアイヌの少女。冬眠明けのヒグマに襲われた杉本の窮地を救い、金塊の輸送中に殺された父・ウイルクの仇を討つことと金塊をアイヌの手に戻すべく杉本と行動を共にする。
白石 由竹(しらいし よしたけ)。強盗と度重なる脱獄で収監されていた刺青の囚人の1人。通称「脱獄王」の名の通り関節を自在に脱臼させて狭い隙間を出入りできる人間離れした身体能力を持ち、杉元とアシㇼパの仲間になる。最終回では最後に手に入れた金塊で東南アジアの国の王様になるとか。
土方 歳三(ひじかた としぞう)。元新撰組副長の旧幕府軍志士。通称「鬼の副長」。かつての盟友・永倉 新八と合流し刺青の囚人のうち何人かを仲間に加え蝦夷共和国を再興するために金塊を追い求める。
鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう)。金塊を狙う陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する情報将校。日露戦争で活躍しながら報われなかった師団員のため北海道征服を目論んでおり軍資金として金塊を追う。

【第2ゾーン 24人の刺青囚人】
【第2ゾーン 24人の刺青囚人】では金塊の在り処を示す暗号である刺青が彫られた24人の囚人たちを、網走監獄内をイメージした空間で紹介。
土方 歳三の手配書ほか。

【第3ゾーン 命を繋ぐものたち】
【第3ゾーン 命を繋ぐものたち】は、北の大地に息づく暮らし、食事、歴史背景。金塊を巡る旅の中で登場した多様な文化を資料と一緒に紹介する、生命の彩りあふれるゾーン。

アシㇼパが身に着けた民具その他。
北海道アイヌの食(料理)の紹介。「ルイベ」なども登場。

【第4ゾーン それぞれの役目】
【第4ゾーン それぞれの役目】では作中での大きな戦い3つ(網走、樺太、札幌)を、時系列順に並べられたイラストで追う。杉元やアシㇼパ、土方一派、鶴見中尉率いる第七師団。金塊を求めて戦う者たちの“役目”に触れる!
杉元 佐一の30年式小銃。
札幌決戦の展示。

【第5ゾーン 黄金色名画廊】
【第5ゾーン 黄金色名画廊】では物語の始まりから今までを飾ったカラーイラストたち。厳選された50点以上ものイラストが様々なサイズで縦横無尽に並び、壁一面を色鮮やかに覆う。
人気の撮影スポットです。
登場人物の集合。
杉本とアシㇼパ。

アチャ(父親)から託されたアイヌの未来を担うアシㇼパ。物語では金塊で得たアイヌの土地を国立公園などで保全しようとすることになります。

【第6ゾーン そして未来へ】
【第6ゾーン そして未来へ】では物語終盤の怒涛の展開を緊迫したシーンの数々で追うほか、野田サトル先生の描きおろしイラストを複数展示。写真撮影NGです。ネタバレの最終回も判り安心して鑑賞を終えることができます。

以上で鑑賞終了です。物語の世界観を事前に感じたこともあり見応えのある展覧会でした。作品自体も大変魅力的で単行本を全巻購入しようかと思ったほどです。断捨離世代なので我慢して引き続き献血ルーム等で全巻読破を試みます。ありがとうございました。
来場者特典の作者・野田氏による描き下ろしイラストを使用したミニ色紙。
「連載完結記念 ゴールデンカムイ展」(札幌会場)
会期:2023年4月28日(金)~5月21日(日)
開場時間:午前10時30分~午後7時30分
※入場は終了時間の1時間前まで
会場:丸井今井札幌本店 大通館9階 催事場(札幌市中央区南1条西2丁目)
主催:(株)札幌丸井三越、STV札幌テレビ放送、読売新聞北海道支社
原作:野田サトル『ゴールデンカムイ』
企画協力:週刊ヤングジャンプ編集部
特別協力:STVラジオ
企画制作:ゴールデンカムイ展製作委員会
後援:札幌市、札幌市教育委員会
お問い合わせ:丸井今井札幌本店--011-205-1151 (大代表)
午前11時~午後6時 ※店舗休業日を除く)※最初に自動音声が流れます。
(2023.5.19)

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